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2013年6月30日 (日)

黒門亭で小んぶ・小せん・文雀

今日は京急と都営浅草線で蔵前まで行き、
鳥越の辺りをぶらぶら歩いて、のんびり御徒町へ。
うさぎやさんのどら焼を買って来てほしいと頼まれたので
ご近所への配り物で二箱と我が家の分を購入…重い!
小せんさんと文雀さんをお目当てに黒門亭へ。
到着すると上では三之助さんが「千早ふる」のオチだった。
少しして帰られたけど、三之助さんも聞きたかったな。
また今度。その前の三三さんは「道具屋」だったらしい。
市弥さんもいるな…と思ったら、第1部に出演だったのだ。

第2部
林家つる子:桃太郎
柳家小んぶ:そば清
柳家小せん:夜鷹の野晒し
桂文雀:なめる

前座さんは正蔵一門のつる子さん。名前は知っていたのだけど
なぜかこれまで…長らく遭遇することがなくて、今日がはじめて。
登場人物の描き分けもしっかりだし、上手いなあ!という印象。
となると…贅沢なことをいいたくなるのだが、もっと新人の頃で
初々しいときに聞いてみたかった。なるほど、市弥さんに似ている。
冒頭で本人も認めているけれど…この件は有名なのか?
続いて小んぶさんで…久しぶりに聞く。二ツ目になってはじめてか?
さん喬一門ならではの…あの「どうも~」という…お馴染みの「そば清」。
以前から落ち着いていたけれど、迫力と貫録が!江戸っ子の勢いがいい。
小せんさんが、バカの番付の話題で…釣りのマクラになり、すると…
噺は「野晒し」だが、寄席の太鼓が馬の皮でできている…というのがなく、
ここはオチに絡んでくるのだけど…すると後半の展開が違っており、
小せんさんの「夜鷹の野晒し」だった。噂には聞いていたが、はじめて聞く!
八五郎が人骨野晒しに酒をかけ…そこでつぶやく独り言を聞いているのは、
一般的には幇間(太鼓もち)だが、ここでは大年増の夜鷹なのである。
夜になって、長屋に訪ねてくる場面でもこちらの方がしっくりくるし…
本家の「野晒し」よりも「夜鷹」の方がいいんじゃないの!という、最高!
この噺の見て楽しむところでは、向島の釣りの場面もよかったし、絶品である。
今日のトリは文雀さんで「なめる」だ。この噺は小満ん師匠でしか聞いたことがなく、
録音では圓生師匠が有名なのではないかと思うのだが、やはり珍品か?
艶笑噺ということになっているけれど、バレ噺の露骨に下がかった印象でもないし、
戦争中の禁演落語が、今となってはなぜ禁演なの?というのに近いのである。
でもこの噺は、いざ聞いてみると「浮世床」や「転宅」で…どこかで聞いたことがある…
よく知る場面が繋ぎ合わされているだけ…という気もして、その点では、
意外に新鮮味に欠けるところもあって、私の中でそれほど好きな噺でもないのだが、
でも文雀さんのキャラに合うということもあるのか…すごくよかったのである。
楽しめて聞けたし、芝居の場面もその後の展開も…すごく丁寧に描かれていて、
気付け薬で守田の宝丹を舐めさせる…そこへの道のりも非常にわかりやすかった。
「なめる」は知っているけれど、文雀さんはどう演じるのか?というのに興味があって、
そこで大満足できた!というのでは、今日は聞きに行ってよかった。大いに収穫!
芝居に夢中になって…おだてられて、ついにはおできを舐めさせられることになる…
このお調子者の男が、文雀さんにあまりにぴったりで…といったら失礼だけど、
登場人物のキャラ作りがたいへんに見事で、素晴らしい「なめる」だったのである。

20130630

今日の番頭さんで…お見送りのたん丈さん。

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