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2013年6月 2日 (日)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

今日は小満ん師匠の「在庫棚卸し」第6回で
寄り道なしに四谷三丁目へ…荒木町の橘家。
会場への道のりは、さすがに慣れたのだけど、
その前に副都心線の新宿三丁目での乗り換えで…
丸ノ内線の改札にたどり着いて、ホームに下りたときに
新宿方面なのか?池袋方面なのか?右か左か?
どうしても考えてしまう。四谷はどっち?路線地図は?
四谷は新宿とは反対なので…ならば池袋方面だけど
新宿三丁目も新宿じゃないの?というのが慣れないのだ。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第6回
柳家小満ん:乳房榎(上)
柳家小満ん:乳房榎(下)
柳家小満ん:金魚の芸者

梅雨の合間の青空で…これが本当の五月晴れだそうなのだが、
噺はなんと!三遊亭圓朝作「怪談乳房榎」である。すごい!
というのは、後半で菱川重信が落合の蛍見物の帰りに殺害される…
その蛍の情景にちなんで、この季節の噺ということなのだ。
怪談とあるように夏の噺ということはわかっていたのだけれど、
改めて聞いてみると…蛍であるから、六月がぴったり?いまが旬!
「乳房榎」は圓生師匠の「圓生百席」でしか聞いたことがなく、
実演でははじめてである。小満ん師匠で聞けるなんて、うれしい!
絵師菱川重信が南蔵院に泊まり込んで、天井画の龍を描いているが、
師匠の留守中に弟子の磯貝浪江が重信の妻おきせに関係を迫る…
この場面が「おきせ口説き」として有名だが、蚊帳の中に侵入して、
想いを果たせぬならば、おきせを斬ると…しかし叶わず…
ならば、切腹して果てると…それでも拒まれたために…
ついには重信とおきせの子供で…まだ幼い真与太郎を斬ると脅し、
一体、どうなるのか?というので…ここまでが(上)。切れ場である。
仲入り後、結局、我が子を守るため…おきせは体を許してしまうのだが、
絵に没頭すると妻子を顧みない重信であり、夫のいぬ間におきせは、
その後も浪江との密通を重ねてしまい…すると邪魔なのは重信であって、
奉公人の正介を脅して、重信を落合の蛍狩りに誘い出させ、その帰り道、
浪江は殺害する。しかし重信は、幽霊となって、南蔵院に戻り、
未完成だった龍の右手を描き加える。落語で演じられるのはここまでだ。
田舎者の正介が、素直で親しみやすいキャラでもあり、苦しみ迷いながらも
大切な主人である重信の殺害の手引きをしてしまう場面はかわいそうで
一方の磯貝浪江が、圓朝作品によくある極悪の主人公であって、
目的のためには手段を選ばない…何とも残虐な展開には背筋も凍る。
メリハリのある場面転換とテンポのいい物語の進行で…痛快噺でもあるのだが、
やはり生きている人間こそが何よりも恐ろしい!…そこは圓朝の怪談噺である。
実に面白い…大傑作なのだけど、暗く…後味の悪さが残るというのもあるのだろうと
そのまま続いて、「お口直し」のもう一席ということで…師匠お得意の「金魚の芸者」だ。
これは大好きな噺!明るく楽しい。軽快でもあり、そして夏にぴったりの清涼感。
私のお気に入りが、金魚の芸者さん(更紗のまるっこ)に冷たいお飲み物を出そうと
「三ツ矢サイダー!それともカルピス?」というところ、なんて涼やかなのだろう。
心地のよい…幸せな気持ちになったところで、次回は来月の海の日だそうである。
7月15日で月曜日の祝日開催だ。もちろん予約は済んでいる!

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