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2013年7月 9日 (火)

落語につぶやき 207~五人廻し

先週、一之輔さんの録音で「五人廻し」を聞いたのだが、
五人目が関取で…相撲の廻しでオチをとる…という型であった。
最後が関取というのは、落語研究会の扇遊師匠で聞いたことがある。
では、その五人の順番は…というと、(一)吉原の由来で啖呵を切る
威勢のいい江戸っ子にはじまり、(二)気持ちの悪いゲス言葉の半可通、
(三)理屈っぽい武骨な男が、怒ったり…(奥様が病気で)泣いたり…怒ったり、
(四)ここで田舎のお大尽が登場してしまって、(五)そして関取が四股を踏む。
花魁を大門の外に放り投げるといいだすが、「廻しの勝負じゃ敵わない」のオチ。
つまりはこの型では、喜瀬川花魁は名前のみで…登場しないのである。

私が「五人廻し」を最初に聞いたのは、小里ん師匠の録音で…実演も聞いて、
いまも基本形だと思っているのだけど、五人の順番を聞き直してみたら、
(一)吉原の由来で啖呵を切る威勢のいい江戸っ子にはじまり、
(二)やたらに難しい言葉を使う理屈っぽい男が最後に泣き出して…
(三)自分は江戸っ子だ!日本橋の在の者といいはる肥担ぎの百姓者…
(四)そして気持ちの悪いゲス言葉の敬語を使う半可通が登場、若旦那風か…
(五)田舎のお大尽の部屋に喜瀬川がいて、一円の玉代を返すから帰ってのオチ。

さん喬師匠の録音もあるので、聞き直してみた。最初はいつも通り、
(一)江戸っ子の啖呵にはじまって、(二)ゲス言葉の半可通、(三)百姓者、
(四)難しい言葉の武骨者が泣き出し、(五)田舎のお大尽に一円返すオチ。
五人の客は共通だけど、順番が少し違っているのがわかる。

ならば、圓生師匠はどうだっけ?と聞き直してみたら
(一)こちらもまた威勢のいい江戸っ子の啖呵にはじまり、
(二)気持ちの悪いゲス言葉の半可通が焼け火箸を振り回し、
(三)難しい言葉を立て続けにいう理屈っぽい男が玉代の件を追及!
(四)日本橋の在の者だという…杢さんという馴染みのお百姓さん、
そして…お時間でございます…ということで、四人目までだった。
もちろん喜瀬川の登場はなく、オチもない形だったのである。そうだった。
圓生師匠の五人全員が集合している完全版を聞いてみたい。

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