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2013年7月 6日 (土)

黒門亭で丈二・福治・小満ん

関東も梅雨明けで一気に猛暑の夏がやって来たのだが、
お茶の水から神田明神にお参りして、のんびり散歩。
湯島から黒門町へ…黒門亭の第2部を聞く。
お目当てはもちろん小満ん師匠で、ネタ出しは「大山詣り」。

第2部
林家扇兵衛:初天神
三遊亭丈二:禁酒番屋
柳家福治:蒟蒻問答
柳家小満ん:大山詣り


前座さんは扇兵衛さん。たしか二度目だけど、久しぶり。
一年ぶりぐらいかも。でも前回はしっかり覚えていて、
「道具屋」だった。強烈な与太郎が記憶に残っているけれど、
今回は生意気な金ちゃんの大活躍で「初天神」である。
その場の空気を読んでのアドリブや台詞も工夫に満ちて、面白い!
体も大きいけれど、度胸も据わっていて、堂々と笑いを取っていくが、
後半に向かって、加速していく、高揚していく…というのが欲しいなと
それは私の希望!面白いのだけど、ちょっと噺の流れが悪くて、
言葉に力はあるのに…勢いが消されてしまっているのは残念!
しかし客を笑わせる噺を作ることも演じることも…しっかりできているので
まだまだこれからの前座さんだし、扇兵衛さんは注目の存在だ!
続いて丈二さんが登場で、酒に関する楽屋裏話から「禁酒番屋」だ。
今日は古典で、新作じゃないんだ…という。何となくイメージだけど、
最近の丈二さんは、古典に熱心になっているのだろうか?いかが?
かなり以前に「極道のバイト達」という噺を聞いたことがあるけれど、
そのときのヤクザもそうだったけれど、今日もお侍でガラッと迫力の声で
酒屋の奉公人たちとは、きちんとキャラの演じ分けがなされているし、
丈二流の古典という印象はあるのだが、これも面白いな…という。
福治さんが寄席の大喜利から問答ネタへ。噺は「蒟蒻問答」である。
「蒟蒻問答」は、私は大好きなのだけど…この噺は江戸をはなれ、
舞台は上州安中か…つまりは群馬県だけど、この設定が珍しい…
ということがよく指摘されている。その江戸ではない土地柄が、
珍しさであり、面白さでもあると思うのだけど、そして同時に…この噺、
病で毛が抜けたから…というので、にわか坊主になるところ、
ここは続く「大山詣り」の導入でもあったのかと…気になるところである。
そして小満ん師匠の登場で…第一声は「坊さんになるのは難しい」って、
また別の展開で、坊主のかみさんを十二人もこさえてしまう…
「大山詣り」のはじまりだ。町内で講を組んで、お山に出掛ける…
富士山であったり、箱根の関所の手前だと大山ということになって、
それがお盆の季節だとも聞いているが、すると江戸のお盆で
七月半ばとするならば、まさにこの時期の噺ということになって、
夏の噺だな…というのが心地いい。旅先でのひと騒動というのでも…
旅の噺は夏!ということをいってもいいのか?「大山詣り」は魅力的!
実は来週の「小満んの会」でもこの噺はネタ出しされていて、というので
今日はこれぐらいにして、予習の感じでとどめておこうと思うけれど、
男たちが長屋に戻ってきて、かみさん連中がみな坊主頭になっており、
大騒ぎに喧嘩になるのだが、先達さんがそこでひと言…
無事に戻れたのだからいいではないか…「お怪我(毛が)がなくてよかったね」
この先達さんの穏やかな…喧嘩を鎮める…諭す言葉が感動的だった。
こういうところは、やはり小満ん師匠はすごいなって、何とも味わいである。
大騒動の火が消えて、ホッとして、心安らかになったところで
続いて、この後、そのまま落語協会に居続けの…夜は「試作品」である。

20130706

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