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2013年7月 4日 (木)

三田落語会 一之輔・喜多八

iTunesで配信されている三田落語会の録音から
昨日に続いて、第15回三田落語会(昼席)から後半の二席。
一之輔さんの「青菜」と喜多八殿下の「船徳」で夏の噺である。
2011年8月27日に仏教伝道センターホールで収録。
正直なところ、噺の設定や台詞をいじくりまわすのは、
私はすごく嫌で…でも一之輔さんのこの面白さは圧倒的だ。
しかし現代感覚の「青菜」に仕上がっていることはいえると思う。
実際のところ…私もまたこちらの方が理解しやすい部分もあるのだが、
かつて昭和の初期ぐらいまでは存在したのではないかという…
優雅に暮らすお屋敷の旦那様、そしてそこに出入りしている職人、
その人間関係とそこにある情景…それを現代の感覚に直してしまうと
「青菜」という噺が「青菜」でなくなってしまう。風情が失われてしまう。
この先、ますます理解されなくなるし、噺の世界も変わる運命だと思うけど、
演じる側も聞く側も…江戸東京落語の優雅さをいかに伝えていくかだろう。
植木屋がお屋敷の旦那の悪口を散々にいうのは、やはりまずいと思う。
とはいいながら…そこが面白くて、一之輔さんの見せ場ではあるのだが…
緻密に作り込まれていて、笑いを誘っているけれど、そこが微妙に障る。
その点では、殿下は「船徳」をきちんと「船徳」で演じていて、それでいて…
強烈に喜多八殿下の存在が噺に満ちているのであって、やはりすごい。
この第15回(昼席)は、やはり一之輔効果か?普段以上に刺激的だが、
その緊迫した空気は宝だけど…いろいろ考えさせられるところもある。

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