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2013年9月18日 (水)

クラウディオ・アバド 14

先週、ケント・ナガノの指揮によるベートーヴェンで
「エグモント」(ポール・グリフィスの司令官)を聞いたのだが、
アバド指揮ベルリンフィルのCDを聞きたくなり、久しぶりに出してみた。
1991年12月31日のジルヴェスター・コンサートのライブ録音である。
このときの会場はベルリンのシャウシュピールハウスであった。
「エグモント」のための音楽 作品84と「ああ、不実なものよ」作品65では、
ソプラノのチェリル・ステューダーの独唱であり、そしてCDの後半は
「レオノーレ」序曲 第3番、そして合唱幻想曲ではキーシンが加わる。
改めて聞くと…この20年間のベートーヴェン演奏の変化には驚かされるが、
アバドの解釈もまた、劇的な変貌を見せている。このときのベルリンフィルは、
まだカラヤン時代の名残が濃厚な印象であり、鳴りっぷりもいいし、重くて、
どこか懐かしいような…暖かく深みのある音色。その後のアバドの演奏は、
どんどん引き締まって、シャープに…細部にまで精妙なコントロールは、
むしろケント・ナガノと同じ方向性なのである。力強い緊張感は独特だが、
ここでのように重厚だと…切迫感は多少薄まるような気もしてきた。
1991年ならば、私としては、決して古い気はしていないのだけど…
しかし演奏形態としては、ひと昔、前の時代ともいえるようである。

DG 435 617-2

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