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2013年9月 5日 (木)

落語につぶやき 213~千両みかん

紀伊国屋文左衛門が紀州から江戸へ
みかんを運んだ話は有名だが、江戸の頃には、
みかんといえば、紀州みかんのことであった。
しかし明治になってからは薩長の時代となり、
薩摩の温州みかんが全盛となったのである。
政治的な力もあったのだが、それだけでなく、
温州みかんは種なしで食べやすいというのも
好まれた理由であったらしい。その点では、
江戸の頃には逆に…種なしというのは、
不吉とも考えられて、敬遠されたそうな。
一方の紀州みかんであるが、香がよかったそうで
皮を刻んで…七味唐辛子の陳皮にもなったのである。

落語の「千両みかん」であるが、暑い夏場で
みかんが手に入らない…という噺だけど、
伊予柑に八朔、夏みかんと…現在では一年中、
いつでもみかんがあるけれど、ならば…どうして?
ということだが、その辺を少し調べてみた。
夏みかんが広く食べられるようになったのは、
明治以降だそうである。萩藩において、
職を失った武士たちへの救済措置として
夏みかんの栽培が奨励された…とある。
現在も山口県で多く栽培されているらしい。
江戸時代には、冬にしか食べられなかったのだ。

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