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2013年9月26日 (木)

ケント・ナガノ 4~ベートーヴェン

ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団による
ベートーヴェンの交響曲シリーズを収録順に聞いている。
今日は「プロメテウスの創造物」から序曲と4曲の抜粋、
そして交響曲第3番「英雄」。2010年5月にモントリオールで収録。
音楽が過剰に雄大に響くことを避けようと…シンプルな音色を基本にして
ここではピリオド奏法をことさら強調しようとしている印象ではないのだが、
きびきびとした動きで細部にまでスッキリと表情豊かに聞かせるのは、
私としてはやはり…すっかり夢中になってしまう新鮮な演奏である。
でもこうした解釈を可能にするのは、徹底した客観性と冷静な判断であり、
感情的な高まりという点では、少々体温の低いところも気になるところ。
今日的な高速なテンポ設定だけれど、急ぎ足な感じはしないし、
その点でもどこか落ち着き払った仕上がりで、枠からはみ出さない。
この明瞭なディテールと心の内からの激しい高揚とがひとつになったなら
さらに奇跡的な名演となったと思うのだが、今回はそこまでではないか。
でも「英雄」の終楽章などは、さすがに面白い。各変奏の変化の付け方、
ピリオド解釈もふんだんに取り入れられて、この豊かな発想は圧巻だ!

SONY 88697857372

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