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2013年10月20日 (日)

マウリツィオ・ポリーニ

ポリーニの最新盤でベートーヴェンのピアノ・ソナタ。
第4番 変ホ長調 作品7、第9番 ホ長調と第10番 ト長調の作品14、
再録音となる第11番 変ロ長調 作品22の4曲が収録されている。
2012年1月にルツェルン文化会議センターコンサートホール、
2012年5,6月にミュンヘンのヘルクレスザールでの録音だ。
同じくこの秋発売のザルツブルク音楽祭1978の「冬の旅」と一緒に
ずいぶん前から注文してあったのだが、今朝届いて、早速に聞いている。
流れるような…走り出したら決して止まらないこの音楽進行は独特である。
といって、ポリーニはきれいにまとめているだけでなく、ベートーヴェンが記した…
音に込められた強靭なエネルギーをまるで塊のように…立体的に描き出し、
そうした表現は、ますます顕著でもあって、ギクシャクしているような印象も。
ゴツゴツとした握りこぶしのような仕上がりは昔からであり、それは歓迎で
しかし録音の点で、かなり残響が長く、マイクの位置が遠いのか?
速いところでの細かい動きが聞きにくい…明瞭度というか、解像度というか、
ハッキリとクリアに聞かせる部分では、昔の録音との違いを感じる。
その辺りがポリーニの技術的な部分における変化なのか?どうなのか?
しかし現在の歳を重ねたポリーニが、スピード感覚の点でテンポを遅くする…
ということは一切しないし、力強さにおいても音楽はますます若々しく、
ここで聞ける音楽の生命力、感動の大きさには、やはり最上の喜びだ。
長い年月で…ポリーニによるベートーヴェンのソナタ録音も揃ってきたが、
その一方で1970年代の後期のソナタや1980年代の中期のソナタなど、
現在のポリーニで聞いてみたいものも多く、今回の第11番のように
再録音も期待してしまうのだけど、ぜひともそれは実現してほしい。

DG 00289 477 8806

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