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2013年11月30日 (土)

黒門亭で小太郎・小燕枝・志ん丸

昼前に東京へ来て、小網町や蛎殻町の周辺を歩いてみた。
途中で13時をまわってしまったので、後半は駆け足にして、
三越前から銀座線で末広町へ…今週も土曜の午後は黒門町だ。
お目当ては小燕枝師匠と志ん丸さんでネタ出し「幾代餅」である。

第2部
柳家圭花:一目上がり
柳家小太郎:くしゃみ講釈
柳亭小燕枝:権助提灯
古今亭志ん丸:幾代餅

開口一番は圭花さんで、先日に続いて「一目上がり」である。
上手い!聞きやすいし、表情豊かに…人物の描き分けもしっかりで
何よりわざとらしさがなくて、自分の言葉で自然体に演じられている。
心地よいテンポ感とリズムの抑揚で…これはできるぞ!という印象。
香盤の順だとまだ二ツ目は遠い。これから噺の数はいくらでも増える。
続いて小太郎さんだが、「くしゃみ講釈」だ。いい噺を覚えたね!
というのは、小太郎さんにぴったりの仕上がりで…実に楽しい。
乾物屋さんで覗きからくりの「八百屋お七」を一段演じてしまった…
物忘れの激しい男だけど…かなりの挙動不審で面白すぎ。個性的!
小燕枝師匠がマクラで、酉の市が三の酉まである年は火事が多いと…
それは鶏の鶏冠(とさか)が三つ並ぶ…というところからきているそうで
あまりあてにはならない話題のようではあるが、火事早い江戸の噺で
これは「二番煎じ」かも!って、期待してしまったけれど、話は変わって、
「悋気」に関する…焼き餅を焼かないご婦人がいて…「権助提灯」だ。
長めのマクラでくつろいで、噺の方は比較的コンパクトなのだが、
小燕枝師匠は何とも素敵な師匠。私は大好きである!まさに至福の時。
今日のトリは志ん丸さんだ。志ん橋一門のこちらも大好きな噺家さん。
考えてみると「幾代餅」って、聞くのは久しぶりである。録音でも映像でも
このところしばらく聞いていなかった。明るくて、柔軟な志ん丸さんだけど
でも「幾代餅」では、やはり真っ直ぐで誠実なところが印象的である。
嘘のつけない素朴な人柄の清蔵さんに心打たれる幾代太夫であり、
落語の中でも一番の清らかな噺といえるけれど、その清々しさを大切に
といって、ことさら透明感を強調するのではない…そこは志ん丸さんの
味わいやお人柄が伝わってくるのが魅力的なのであって、そこがいい。
この感じだと「井戸の茶碗」や「柳田格之進」も聞いてみたくなる。
古今亭のお家芸で…きっと志ん丸さんも演じると思うのだけど、ぜひ!
そんな気持ちのいい土曜日の午後であった。明日からいよいよ師走。

20131130

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2013年11月29日 (金)

アイソン彗星…消えた!

お昼のニュースで…NASAの発表を聞き、ショック!
29日早朝にアイソン彗星は太陽に最接近したのだが、
その際に崩壊して、蒸発してしまったという…消えた!
詳しく調べてみると…彗星の核が崩壊した断片群、
あるいは大きめの塵の集団が見えているそうで…
今後、明るい彗星が見える可能性は低いとのこと。
太陽に近づいているこの数日間は、はじめから
見えないということだったのだが、12月に入ってからは
南東の空に再び早朝、姿を現すということだったので
どこか視界のいい高台の場所を探して、見に行くかと
目論んでいたので、もうダメなのかと思うと…残念。
寒くなって、早起きはきついので…ゆっくり寝ます。

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2013年11月28日 (木)

落語につぶやき 224~掛取り川柳

四季を詠んだ歌に「春椿 夏は榎で 秋楸 冬は梓で 暮れは柊」
というのがあり、それを式亭三馬がもじって、
「春浮気 夏は元気で 秋塞ぎ 冬は陰気で 暮れはまごつき」
暮れのまごつきとは、十二月の大晦日のことである。
というのが「掛取り万歳」のはじまりだが、年末の川柳、狂歌、
貧乏や借金言訳の話題でいろいろなのが出てくるけれど、
圓生師匠で聞いていると珍しい川柳が紹介されており、
「大晦日 内儀傷寒 だと脅し」…傷寒とは伝染病のこと。
掛取りが催促に来て、「うちの人は、お医者様のおっしゃるには、
どうも病状がコレラらしいというんでございます」…すると
「春になったら話をしましょう」と早々に帰っていくという。
伝染病といわれたら…いくら借金の回収でもそれは恐いので
逃げるように帰っていくという…借金取りの撃退法!

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2013年11月27日 (水)

フランクフルト歌劇場2011

セバスティアン・ヴァイグレ指揮フランクフルト歌劇場による
ワーグナーの「ニーベルングの指環」から楽劇「ジークフリート」
2011年10,11月にフランクフルト歌劇場におけるライブ録音。
今週は「ジークフリート」を聞いている。今日はその第3幕。
ジークフリートが岩山を目指し旅立つここで物語は大きく展開し、
指環もいよいよ後半へと向かっていくが、音楽もまた変化を示して、
ヴァイグレの指揮も厚みが増して、この深みは印象的である。
第1幕と第2幕の精妙な透明感との対比は鮮やかであり、
これこそが「ジークフリート」の聞きどころであろうと…感激する。
ウォータンの制止を振り切り、岩山へと突き進むジークフリート、
炎に包まれたブリュンヒルデを発見する場面は、とにかく劇的である。
「ワルキューレ」第3幕で止まっていたブリュンヒルデの物語と
ここでのジークフリートの物語がひとつになる瞬間だ!
そしてブリュンヒルデの目覚めからの音楽、濃厚な二重唱、
あまりにも素晴らしい演奏であり、ただひたすら引き込まれる。
スーザン・ブロックのブリュンヒルデとランス・ライアンだ。
正直…フランクフルト歌劇場の上演がこんなにも凄いなんて、
セバスティアン・ヴァイグレの「指環」はもっと注目されるべきだ!
いよいよ「神々の黄昏」で…大いに期待できるが、楽しみである。

OEHMS OC939

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2013年11月26日 (火)

フランクフルト歌劇場2011

セバスティアン・ヴァイグレ指揮フランクフルト歌劇場による
ワーグナーの「ニーベルングの指環」から楽劇「ジークフリート」
2011年10,11月にフランクフルト歌劇場におけるライブ録音。
今週は「ジークフリート」を聞いている。今日はその第2幕。
第1幕第3場の研ぎ澄まされた感覚はこの第2幕に引き継がれ、
響きの精妙なこと!音楽の勢いは、若々しく熱気に満ちあふれた…
まさにジークフリートそのものであると押しの強さも魅力だけど、
同時にこの明瞭さ、透明感と輝き、圧倒的な素晴らしさである。
「ワルキューレ」の辺りから一気にはまってしまったのだが、
「ジークフリート」はさらにさらに上を行く感動である。
この第2幕は、前半の第1場でアルベリヒとさすらい人の場面など
指環の中でも最もグロテスクに暗黒な響きが奏でられるところだが、
それがまた…ワグネリアンにとっては実にたまらないものがあり、
だからこそ…第2場の「森のささやき」の光に満ちた情景が、
我々の心に鮮烈な印象を与えるという…第2幕は最高である!
ミーメはここまでだが、歌っているのはペーター・マーシュで
フランクフルト歌劇場のサイトに舞台の写真があったが、
音で聞いても存在感がある。ファフナーはマグヌス・バルトヴィソン。

OEHMS OC939

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2013年11月25日 (月)

フランクフルト歌劇場2011

セバスティアン・ヴァイグレ指揮フランクフルト歌劇場による
ワーグナーの「ニーベルングの指環」から楽劇「ジークフリート」
2011年10,11月にフランクフルト歌劇場におけるライブ録音。
今週は「ジークフリート」を聞きたいと思う。今日は第1幕。
この臨場感は素晴らしい。ひたすら感動して、いきなりはまる!
キリキリと迫ってくる弦楽器、ときに丸みを帯びて膨らむ金管の音色、
音楽は緊張感を持続して、聞いていて、集中力が途切れることはない。
ここでの緻密な展開は精妙な響きをもって、同時に迫力の力強さ。
特に第3場のジークフリートとミーメのやり取りの場面は冴えている!
セバスティアン・ヴァイグレの指環はかなりいい!盛り上がってきた。
やっとランス・ライアンのジークフリートが登場である。待ち焦がれた。
バイロイト音楽祭に2010年から出演して、今年の新演出でも
ジークフリートを歌っている。このフランクフルトでの上演は注目だ。
「ジークフリート」の第1幕は、登場するのもジークフリートとミーメ、
さすらい人のウォータンと三人だけで、凝縮された物語が特長だが、
この緻密で室内楽的な密度は、面白くて仕方ないのである。

OEHMS OC939

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2013年11月24日 (日)

東京の風景から 25~馬喰町へ

江戸時代には旅籠が数多く存在していたという…
馬喰町へ行きたいと地図を用意してあったのだが、
小満ん師匠の「宿屋の富」を聞いてきたばかりで
そうだ!馬喰町へ行かなければって、思い立ったのである。

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日本橋本町3丁目にある宝田恵比寿神社。
10月19日の「べったら市」、翌10月20日の「恵比寿講」で
有名である。そうだ!行ってみたいと思っていたのに…
今年も終わってしまった。来年は注意して、ぜひ行ってみよう。

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日本橋堀留町1丁目にある椙森神社である。
江戸時代の富くじというと椙森神社が有名だ。

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椙森神社の境内。現在は敷地がたいへんに狭く、
かつて富くじの当日には、たくさんの人が集まったであろうと…
当時は、もっと広大な敷地であったのだろうか?
「宿屋の富」に習って、椙森神社から馬喰町へ歩いてみる。

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途中で日本橋堀留町2丁目にある池洲神社である。

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小伝馬町に来たが、中央区日本橋小伝馬町にある
千代田神社である。懐かしい感じの住宅街。

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馬喰町へ到着。「馬喰町」の交差点。
現在の様子だが、旅籠というか…旅館もない。
シティホテルが数軒あるが、江戸時代の…
馬喰町の旅籠とは、おそらく関係ないであろう。

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中央区日本橋馬喰町1丁目である。
馬喰町といえば、現在では衣料品の問屋街か。

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小伝馬町の方面へ戻ることにして、
中央区日本橋小伝馬町にある竹森神社。

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中央区日本橋小伝馬町にある十思公園内で
伝馬町牢屋敷跡である。その反対側には
本石町三丁目の「時の鐘」も保存されている。
元は江戸城にあった時の鐘であるが、
1626年に本石町三丁目(現在の本町4丁目)に移され、
しかし鐘楼堂が1710年の火災で焼け、鐘も焼失。
現在の鐘は、1711年に作られたものだそうである。

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東京の風景から 24~日本橋

東京駅から日本橋を経由して馬喰町まで歩く。

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中央区八重洲1丁目にて一石橋である。
日本橋川に架かる橋で、落語の「十徳」で出てくるけれど、
古くは「八つ見橋」と呼ばれていたが、大雨で橋が流され、
北橋詰の本両替町で幕府金座御用の後藤庄三郎、
南橋詰の呉服町で御用呉服商の後藤縫殿助という…
後藤を名乗る両家の援助により橋が架け替えられた。
それで後藤(五斗)と後藤(五斗)で「一石」と名付けられたと
そう伝えられている。「八つ見橋」というのは、橋の上に立つと
外濠の常盤橋、呉服橋、鍛冶橋、日本橋川の日本橋、江戸橋、
そして自身が立っている一石橋、道三堀の銭瓶橋、道三橋と…
八つの橋が見渡せたことで、江戸の名所に数えられていたそうだ。

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一石橋の「迷子しらせ石標」。「満よひ子の志るべ」とある。
江戸時代の後期には、この辺りから日本橋にかけては、
たいへん賑わっていたため、迷子になる子も多く、
迷子や尋ね人の特徴を書いた紙を石標の左側へ貼り出し、
心当たりのあるものは、その旨を右側へ貼って知らせる…
庶民の告知板の役割をしていたそうである。

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そしてお馴染みの「日本橋」だ。日本の道はすべてここから出発。

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2013年11月23日 (土)

黒門亭で柳朝・のん平・伯楽

今日は両親が親戚の結婚式に出席で
時間が早いのだけど、東京駅まで付き合って、
私はそこから…日本橋を経由して馬喰町まで散歩。
その後、小伝馬町から仲御徒町まで日比谷線に乗り、
御徒町の「らーめん横丁」へ行って、「青葉」は満席、
そこで「六角家」で食事した。「中本」と「青葉」は混んでいて、
比べると「六角家」はいつも入れるけれど、どうも…
東京では横浜家系は流行らないのか?おいしいけど。
といっても本場の横浜家系より…かなり東京向けの味に
まろやかな醤油豚骨に仕上がっている気はする。

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時間に余裕もあって、湯島天神にお参り。
祝日だし、「菊まつり」も開催されていて、混んでいる。
そして伯楽師匠の「鰍沢」を聞きに黒門町へ!

第2部
柳家緑太:金明竹
春風亭柳朝:尻餅
林家のん平:猫の災難
金原亭伯楽:鰍沢

開口一番は緑太さんだが、高座返しは圭花さん。
緑太さんの「金明竹」ははじめて聞くか?
与太郎に関しては「道具屋」で聞いているけれど、
抜けっぷりというか、ポーッとして、頓珍漢なところ、
緑太さんは良くなっている。上手だ!口上もバッチリで!
上方の早口も鮮やかに絶好調だけど、与太郎が好きかも。
かわいらしさもある与太郎さん。まわりは振り回される。
柳朝さんが年末のネタになり、掛取りの噺が大好きなので
これは期待!という展開であったが、浅いところの出番だし、
噺は「尻餅」であった。八五郎がひとりで餅屋さんの声色を
いろいろ使い分けるという…この辺は演じ手にとっても
面白いところなのでは?陽気な噺だし、柳朝さんが楽しそう!
そんな明るい柳朝さんを見ているだけで…こちらも幸せに。
のん平師匠が酒のマクラに入って、「猫の災難」であった。
五年ほど前か…のん平師匠のこの噺は聞いているのだが、
そのときも感じたのだけど、のん平師匠の「猫の災難」はいい!
つい気持ちを抑えきれずに飲んでしまう…しだいに酔ってくる…
だんだん崩れてきて、最後はグズグズに…というあたり、
酒に関する描写が丁寧で…こちらもまた笑いに酔ってしまう。
今日のトリは伯楽師匠の「鰍沢」。50分ほどの長講であった。
でも前半の20分ぐらいはマクラで…善い行いは良い結果をもたらし、
悪行は悪い仕打ちで返ってくる…という、師匠の昔の経験談である。
伯楽師匠ならではののんびりとしたお喋りだが、これが面白くって、
すっかり引き込まれてしまうから…そこはやはり話芸の見事さだ。
もちろんそこで聞いた話題が、「鰍沢」の噺の中に活きてくる訳で。
この噺を聞いて、いつも思うことなのだけど、旅人に飲ませた…
痺れ薬の入った玉子酒だが、飲み残しをなぜ始末しないで…
そのままにしておいたのか?戻ってきた旦那が、何も知らずに…
飲んでしまうのである。お熊は金に目がくらんで、魔が差した。
そこがまさに…悪行がもたらした悲劇的な結末なのであり、
最後は自分自身に返ってくる。それも倍返しで!ということも。
ゾッとするような恐ろしさ、人間の心に潜む闇の部分であって、
強烈な存在感で…我々の心に印象付けられるのである。
噺の緊張感は凄まじく、雪の情景がもたらす絵画的効果も絶大で
一方で「鰍沢」って、悪人が登場の…決していい噺ではないのだが、
しかしそれでも素晴らしいなあ!って、はまってしまうのであり、
伯楽師匠の「鰍沢」は聞けてよかった。この充実感、満足度!
しかし疲れた。少々歩きすぎたか…眠い。ぐっすり眠れそう。

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2013年11月22日 (金)

落語につぶやき 223~手向けのかもじ

先週の黒門亭で聞いてきた彦いちさんの「手向けのかもじ」。
落語事典に載っているが、現在では演じられなくなった古い噺。
珍しい噺が聞けたので…あらすじを記録しておく。

お店の旦那が亡くなって、手伝いに行こうとしているが、
女房に悔やみの口上を教わって出掛けた。
葬儀には悔やみの客が来ていて、物価の話をしていたり…
女房の惚気を喋っていたり、そこへ熊さんがやってくる。
ごにょごにょと小さな声で悔やみをいって、挨拶はごまかしたが、
線香を上げようとすると三方の上に髪がのせてあり、
「長かれと祈るえにしの短こうて、いらぬ我が身の髪の長さよ」
という…一首を書いた色紙が添えてあって、これは店の奥様が、
亡くなった旦那に操を立てて、二夫にまみえないという誓いを
霊前に示したものだと教えられる。熊さんはすっかり感心して、
家に戻り、女房にこの話をし、お前にはできないだろうと毒付く。
昼寝をしようと横になったが、布団が短いので足が出てしまい、
「長かれと祈る布団の短こうて、いらぬ亭主の足の長さよ」

落語事典によると…この噺は速記が残っていないそうで
七代目の橘家圓蔵が演じていたそうだ。

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アイソン彗星…見えない!

夜明け前に東南東の空にアイソン彗星が見える!
ということで、5時15分に起きて、眠い目をこすり、
寒さの中でベランダに出てみたのだが、よくわからず…
明るい星が見えた。でも…どうもおとめ座のスピカらしい。
もっと高台の視界のよい場所に出掛けないと見えないのか?

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2013年11月21日 (木)

横浜の風景から 331

あまりに天気がよかったので…日没に合わせて、
瀬谷区の阿久和方面を歩いてきた。

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日の入り時刻の1分前…16時31分の写真で
瀬谷区阿久和東1丁目の小金山にて、富士山である。
きれいな夕焼けだ。そろそろ乾燥してきて、冬の空である。

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瀬谷区阿久和東4丁目の熊野神社にお参り。
夕方は人もいなくなって、ひっそりとした場所。

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しばらく歩いて、瀬谷区阿久和南4丁目だが、
夜の闇が迫って、正面に小さく富士山が見えている。

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同じく瀬谷区阿久和南4丁目だが、
左上に明るく光っているのは、宵の明星。
今日の金星は、-4.6等級だそうである。

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落語につぶやき 222~お七 2

小満ん師匠の下さる「小満んの会」の案内ハガキで
「お七」という噺には、痴楽師匠で有名な「八百屋お七」と
もうひとつ別の噺があるそうで…「お産見舞」「火の用心」。
落語事典で調べてみると、なるほど違う噺があったのだ。

縁起かつぎの吉兵衛のところに子供が生まれて、
お七夜に…嫌がらせをいう熊公がやってきた。
「戒名を付けたか?お初とつけた?徳兵衛という男と
心中するだろう」などとケチをつけて、帰っていく。
吉兵衛は悔しがっていると…熊公のところにも
女の子が生まれて、悪口の仕返しに行く。
ところが熊公は、自分から縁起の悪いことばかり喋って、
お七と名付けたと…それだけ聞いて、拍子抜けして帰ってきた。
戻ると女房は、「お七なら吉三といい仲になって、放火して、
鈴ヶ森で火炙りになるといっておやり!」と知恵をつけ、
吉兵衛はそう、悪口をいいに出掛けていくが、そこで熊公に
「放火して、火炙りになるというんだろう。」って、
先回りをされてしまった。「火をつけたら、どうするんだ?」
すると吉兵衛…「火の用心に気をつけねえ!」というオチ。

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2013年11月20日 (水)

落語につぶやき 221~お七 1

月曜日に「柳家小満んの会」で聞いてきた「お七」だが、
この噺は四代目柳亭痴楽による「八百屋お七」で知られており、
小満ん師匠とはかなり違った仕上がりだけど、聞き直してみた。
落語事典によると…別名「お七の幽霊」「お七の十」という噺。

本郷の八百屋久四郎のひとり娘でお七はたいへんに美しく、
どのくらい美しかったかというと…というので、本当の美人、
江戸時代の美人の条件というものが語られる。
本郷丸山の本妙寺から出たとされる振袖火事により家は焼け、
お七は駒込の吉祥寺に預けられた。そこで小姓の吉三と出会うのだ。
新しい家が完成し、お七は本郷に戻ることになったのだが、
「私や本郷に行くわいな」と吉三に別れの言葉をかける。
お七は吉三に会いたくて、火事があればまた会えると
家に火をつけた。付け火は大罪であり、火炙りの刑に処せられる。
その後、鈴ヶ森の刑場では…夜な夜なお七の幽霊が現れ、
勤番侍が成敗に行く。お七は右手を切られ、左手を切られ、
片足を切られ、足一本で逃げ出していく。それを見て勤番侍は、
「これ、お七、一本の足でいずれに参る?」するとお七は、
「片足(私や)本郷に行くわいな」というオチである。

痴楽師匠の録音にはなかったのだが、「お七の十」は、
お七の後を追い、吉三も吾妻橋から身を投げて死んだ。
あの世で再会した二人は、抱き付いた途端にジュウと音がして、
お七が火で死んで、吉三が水で死んで、火と水でジュウだとも。
またお七と吉三だから…七に三を合わせて十だとも。

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2013年11月19日 (火)

落語につぶやき 220~陸奥間違い

小満ん師匠で聞いてきた「陸奥間違い」だが、
そうは聞けない噺だと思うので、あらすじを記録しておく。

幕府御家人の穴山小左衛門は、大晦日の掛取りに
支払う金を工面できず…失意のうちに戻ってくる。
留守の間にかつて隣家で兄弟の杯を交わし、その後、
三百石の旗本に出世した松納陸奥守が訪ねてきていた。
暮れの用向きで留守にしていると…奥方が伝えると
五十両、百両の金であれば、いつでも用立てるから
手紙を一本よこしてほしいというありがたいお言葉。
穴山小左衛門は、松納の世話になることにして、
奉公人の千助を使者として、手紙を届けさせる。
しかし千助は、地方から出てきて、まだ一か月の身で
江戸の道は無案内であり、日本橋から京橋へ…
暮れの賑わいで、行先もわからなくなってしまった。
仕方なく、海老床に飛び込み、手紙の宛名書きで
行先を教えてもらおうとするが、居合わせたご隠居は、
目上の者への敬意で欠字がされていると
「松 陸奥守」という宛名から「松納」ではなく、
「松平陸奥守」で芝内の伊達屋敷への道順を教えてしまう。
竹に雀の紋で立派な門構えのお屋敷に千助は驚くが、
自分の主人とは義兄弟の間柄であると遠慮なしに、
図々しく上がり込んだため、使者として丁重に迎え入れられる。
下級御家人からの手紙であり、伊達様は嫌がらせかと面白がり、
また自分を敬う欠字がしてあったことで機嫌をよくするのだが、
中身はなんと三十両の借金の申入れであったのだ。
数ある大名の中から…この伊達家を選んだことに
三十両などと少額ではない…三千両を用立ててやれと…
千助は山海の珍味でもてなされ、残ったものを折詰めにして、
土産を持って帰ってきた。重箱には竹に雀の紋があり、
穴山小左衛門は、千助が行った先は伊達様のお屋敷であったと
すぐに悟る。そうしているうちに伊達家の使者が馬で到着し、
三千両の件、伊達家が続く限り、必ず用立てると伝えられるが、
小左衛門は幕府御家人、外様大名からの恩は受けられぬと…
申し出を固く断り、武士として立派な心掛けではありながら…
使者もまた受け入れられぬ場合には、切腹して果てると…
思い悩んだ小左衛門は使者の馬を借り、急遽、江戸城へ。
城から下がるところであった久世大和守は小左衛門に腹を立て、
切腹して果てろと言い捨て、相手にしなかったが、
続いて下がってきた松平伊豆守は、小左衛門の相談を聞き、
御在所の将軍家にお伺いする間、腹は切ってはならぬと…
再び登城していく。知恵伊豆として名高い松平伊豆守は、
四代将軍家綱公に「この場は伊達家の申し出を受け入れて、
後に改めて礼をするのがよろしいのでは」と助言する。
すると将軍は「そうせえ」の一言であり、小左衛門は切腹を免れ、
また伊達家からの三千両も頂戴できる運びとなった。
新年を迎え、伊達家には、陸奥守が多数存在することから
このような間違えが起こるのであり…今後、陸奥守は
伊達家のみである…との御達し、つまりは二十万石の加増である。
また一方の松納も、厚い友情は誉であると新たに河内守に
大坂西奉行の役職へと取り立てられ、一千石の加増で千三百石。
間違えた張本人の千助は、穴山小左衛門と共に
伊達家の祝宴の席に招かれ、鼻紙代の三十両が褒美で下される…
三方めでたいの「陸奥間違い」の一席であった。

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2013年11月18日 (月)

第119回 柳家小満んの会

昨日に続いて、小満ん師匠を聞きに行く。
横浜の柳家小満んの会で関内ホールへ。
今日は出掛けるのが遅くなってしまったので、
「おはな商店」のラーメンは我慢して、そのまま会場へ。
寄り道しなかったので、到着はいつもの時間だ。

三遊亭わん丈:やかん
柳家小満ん:お七
柳家小満ん:陸奥間違い
柳家小満ん:宿屋の富


今回は「陸奥間違い」と「宿屋の富」が、おめでたい噺という…
しかし「お七」は特にそうした噺でもなく…ここでの三席の共通項は
素直に「間違い」なのかも…って。八百屋の娘でお七は、火事を出せば、
再び吉三に会えるのではないかと大罪を犯してしまう…考え違いである。
穴山家の奉公人で中間の千助は、書状を携えて使者に立つが、
同じ「陸奥守」でも届け先を間違えてしまい、大騒動を引き起こす。
宿屋に二十日も逗留している客が大ぼらを吹くが、主人はすっかり信じて、
全くの見当違いであり、さらには当たるはずのない富くじが当たってしまう…
これもまた、とんでもない大誤算で春が来た!みんな「間違い」が元?
昔の柳亭痴楽による「八百屋お七」は有名で、私も聞いたことはあるのだが、
もちろん録音である…小満ん師匠の場合、爆笑王の痴楽師匠のような
漫談のような仕上がりにはならないであろうと…するとどんな感じに?
どこへ向かうの?というのは、たいへんに興味があったのだが、
そこはやはり!師匠には師匠の演じ方、スタイルがあって、
小満ん師匠ならではの「お七」にまとめ上げられていた。
笑いどころはたくさんで…しかしそこはクスクスっと込み上げ笑い、
地噺の語りはおちゃらけている感じはあるけれど、あくまでも品はよく!
バカバカしい噺といってはいけないけれど、少々くだらない内容も
小満ん師匠がお喋りすると素敵に輝いてしまうのだから…マジックだ。
つまらない些細な事柄に命が吹き込まれる瞬間に立ち会ってしまったら…
それは惚れ惚れとして…まさか「八百屋お七」で感動してしまうとは、
これもまた今日の「間違い」のはじまりである。他の噺家が手を出さない…
現代には通用しないような噺を…決して変えてしまうことはなく、
わかりやすく…新鮮に仕立て直してしまうのは、師匠は本当にお見事だ。
小満んの会では、珍品ともいえる…そうした噺にいくらも出会ってきたけれど、
今日の「お七」もお宝コレクションにリスト入りである。ファンにはたまらない!
話が長くなってしまったが、師匠が下さる小満んの会のご案内ハガキで
「お七」に関して、様々な別名があると…ひと通り、今日の噺で聞けたような。
お七はたいへんに美しい娘であったのだが、どういうふうに美しかったのか?
江戸時代の美人の条件を説明していく…ここはそのまま「八百屋お七」か。
火事で本郷の家が焼けてしまい、お七は駒込の吉祥寺に預けられ、
そこで役者にも勝るいい男の寺小姓の吉三といい仲になる。
家も新築され、お七は呼び戻されるが、吉三に逢いたくてたまらず
火事になれば、再び会えるのではないかと火をつける。
付け火は大罪であり、鈴ヶ森で火炙りの刑に処せられるが、
その後、鈴ヶ森には、夜な夜なお七の幽霊が出たという…「お七の幽霊」。
お七は火によって死んだので…吉三も後を追い、せめて火を鎮めようと
大川に身を投げて死ぬ。十万億土のあの世で再会する二人…
抱き合うとジューって音がしたが、水が火を消したともいわれるし、
お七と吉三で、七と三を合わせると十だとも…「お七の十」。
ひとつ面白いことを教えてもらい…「八百屋お七」は覗きからくりが有名で
落語では「くしゃみ講釈」で出てくるので、その辺は知っていたが、
「あ、それ~お寺さんは駒込の吉祥寺~そら、かったん」の「かったん」、
覗きからくりの箱を覗いて、場面が変わるのに絵がカタンと切り替わる…
その音だったのだ。覗きからくりなんて、見たことないので…いまさら納得。
続いて…「陸奥間違い」である。二日連続で聞けたので、理解も深まった!
前半の武士の身分制度の話題で…石高や米を換金する札差の存在、
下級武士は札差から恒久的な借金生活で…貧しい暮らしであった…など、
噺の導入となる解説部分は、わかりやすく、よりシンプルに再構成されていた…
という気がするのだけど、本当のところはわからない。でもよく頭に入った。
「三方めでたい」のそれぞれが出世して、褒美をもらう…という幸福感、
鮮やかな解決で…結論の清々しさももちろん感動的なのだが、今日の高座で
新たにひとつ気付いたことでは、穴山小左衛門が「陸奥間違い」の大失態に
お咎めもなく、むしろ伊達家からの恩情を受けてよいとの沙汰であり、
そこで喜びの涙を流すのだが、それは命が助かったからでもなく、
大金を受け取れるからでもなく…下級武士である自分のような者のために
将軍や老中、幕府の錚々たるお歴々が、義に厚いお裁きをして下さったこと、
そのことへの感謝から出た涙であり、この噺の清潔感はそこにあったのだ。
ふと思い出すのだが、師匠のこの噺の最初の一言が「武士道」であった。
武士の真っ直ぐな心掛け、清らかさがこの噺で最も大切なところであったのだと。
心洗われる気持ちのいい仲入りを過ごした後、今年の会の締めくくりは、
「宿屋の富」である。こちらは明るく、楽しく、朗らかに…千両の大出世。
無一文から千両を手に入れ、落ちぶれた宿屋も持ちかえす…おめでたい!
憧れの噺であろう!富くじの偉大さは、現代の宝くじなど、足元にも及ばない…
それぐらいの迫力が伝わってくるのだけど、江戸っ子の夢が凝縮されている。
しかし小満ん師匠の…ここでの宿屋に泊る無一文は、言葉も訛る田舎者で
それというのは、江戸の旅籠は馬喰町に集中しており、地方から出てきた者が、
公事をはじめ、金の工面など、長らく滞在していたのが馬喰町であったのだ。
無一文の泊り客が地方出身者という設定には、そうした意味がある。
そして馬喰町から近い…小伝馬町と人形町のちょうど中間に位置するが、
椙森神社といえば富くじであり、落語では「宿屋の富」で知られている。
一方で「富久」や「御慶」など、湯島天神の富くじとしている噺もあり、
馬喰町に近い土地柄で椙森神社というのにも…こちらも重要な意味がある。
江戸の人々には、もちろんそれらは当り前のことであったのだろうけれど、
時代も変わり、すべては歴史上の話題となってしまった現在にあっては、
落語の情景で、当時の様子を知ることができるのだ。その辺もなかなか深い!
小満ん師匠の「宿屋の富」は3月の棚卸しの会でも聞いて、二度目であり、
半年ちょっと過ぎたのだけど、知っている…という安心感もあったし、
私も余裕をもって楽しめて、すごくよかったのだ。何とも幸せな満足感。
何しろ付止めの千両が当たってしまう…腰が抜けて、体はガタガタ震えだし…
という壮大なスケールのおめでたさ。大袈裟なほど、それはそれは贅沢である。
ということで…次回は新年、1月20日(月)第120回 横浜 柳家小満んの会
演目は「武助馬」「孝女お里」「按摩の炬燵」の三席。楽しみである!
三遊亭圓朝作「操競女学校」から「孝女お里の伝」。いきなり大ネタ!

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2013年11月17日 (日)

黒門亭で彦いち・小満ん・歌武蔵

今日は小満ん師匠を聞きに黒門亭へ!
実は明日も横浜の小満んの会なので、二日連続。
噺は横浜でも出ている「陸奥間違い」なのだが、
珍しい噺であり、ぜひ二度聞いておきたいと
今日も朝早くから黒門町へ出掛けた。
第2部も歌武蔵さんが「文七元結」をネタ出しで
年末ネタが並んで、久しぶりの通しである。

第1部
柳家圭花:一目上がり
柳亭こみち:小板橋さん
林家彦いち:手向けのかもじ
柳家喬之助:寄合酒
柳家小満ん:陸奥間違い

第1部は開場前に「札止め」の盛況ぶりである。
「陸奥間違い」の注目度はやはり高いのか?
これを聞いておかないと…もうそうは出会えない。
前座さんは二人で…圭花さんが歌むいさんの指導係。
先に登場の圭花さんが「付け焼刃は剥げやすい」ときて、
「子ほめ」だな…って思ったら、凹の間の掛け軸の話題。
「道灌」だな…って、聞いていたら、あれ?「一目上がり」だ。
どの噺でも圭花さんは上手い!というか楽しい。
この明るさが何よりも大切で…聞く人を笑顔にする。
こみちさんは新作。きつつきさん(萬橘さん)の作らしい。
主婦の噂話の凄まじさ!噂話をするのが楽しいのであって、
真実などはどうでもいい…という。本当のことがわかっても
全然盛り上がらない。たとえ嘘でも噂話は楽しいのである。
名前だけしか登場しない小板橋さんが、実は噺の中心にいる。
小板橋さんって、どんな人?この不思議な後味も新作ならでは。
彦いちさんは、新作のような古典だが、どんな噺かというと
落語事典に載っている現在では演じられない古い噺を発掘!
という企画で…「手向けのかもじ」という噺であった。知らない!
でも面白い。新作のように彦いちさんが創ってしまっていると
細かいクスグリは、みんな独自に作り込んでいったと思うのだが、
その辺が新作みたいな印象で、しかしこれは古典!私は好きである。
お弔いとか、そこでの口上、教わってきたことをオウム返しで大失敗、
おかみさんの尻に敷かれて…などなど、古典の要素が盛りだくさんだ。
仲入り後は喬之助さんがお馴染みの「寄合酒」。その前にマクラで
出演者をいじくり倒す…笑顔でなかなかの毒舌は笑ってしまう。
寄合いの賑やかな感じ…仲間が集まっての楽しい情景だが、
こういう噺は、喬之助さんにぴったりのようで…心地よい盛り上がり。
そして小満ん師匠の「陸奥間違い」である。江戸時代の石高の説明、
つまり武士の階級制度であり、上は大名、下は旗本、御家人となり、
貧しい御家人は、奉公人も雇えない…恒久的な借金生活で、
ここでの穴山小左衛門も年越しの掛取りに支払う金が工面できない。
江戸幕府の仕組みや下級武士の生活ぶりが勉強できてしまう。
その辺がこの噺の格調高さであり、同時に難しさでもあり、
小満ん師匠の解説にゾクッと来てしまうのは、ファンの証である。
その難しさに関して、理解を深める点では、もう一度聞けるので、
明日になれば、より詳しくなっているのかも。今日のところは
あまり深く書かない方がよさそうで…しかし「三方めでたい」の結末、
これは間違えられた松平陸奥守の伊達家、本来の松納陸奥守、
間違えた張本人で穴山家の奉公人とそれぞれが出世する…
このサゲを聞くと…何とも幸せな気持ちになるのであり、
晴々として、まさにおめでたい感動的な噺なのである。
聞き終えて、実に清々しい!明日の小満んの会も楽しみだ。

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第2部までの間に寿司処「しゅん」に行ってきた!
ランチメニューのにぎりで1050円…おいしい!
これは黒門亭の通しのときのお楽しみ。満足。

第2部
三遊亭歌むい:転失気
林家時蔵:代書屋
隅田川馬石:壺算
三遊亭歌武蔵:文七元結

第2部の開口一番は、もうひとりの前座さんで歌むいさん。
まだ新しい前座さんだけど、言葉もハッキリと聞きやすいし、
上手くって、すでに出来ている印象。しかしまだ緊張なのか?
楽しむ余裕はないか…明るくない。というより陰気な空気が漂い、
とにかく上手いのだけど…聞いているこちらも暗くなってしまう。
表情に笑顔、仕草に楽しさがにじみ出てくれば、噺もいきいきと!
言葉もいいし、テンポ感もいいので、三か月後、半年後に注目!
時蔵師匠は「代書屋」だ。この噺は面白いけど、すごくよかった。
代書屋さんがそれほどには意地悪な印象ではなく、陰険でなく、
意外に丁寧に優しい感じなのだが、それを上回る傍若無人な男。
今回は…お名前は「中村時蔵」さんだそうだ。役者と男女同権。
それをいうなら「同姓同名」である。時蔵師匠のお喋りは、
いつも自然体で…作り物っぽいところがなく、するとかえって、
この情景が現実味を帯びてくるのであり、リアルである。
こういうとんでもない男の相手をしないといけない代書屋さんの苦労、
呆れ果てている姿に…こちらも呆れて、共感しながら大爆笑。
時蔵師匠の「代書屋」はかなりいい!過激でないところが好き。
続いて馬石さんが、こちらも瀬戸物屋さんがてんてこ舞いする…
噺は「壺算」である。客はまくしたてるし、気弱で強く出られない店主、
その対比は、馬石さんの芝居は実に鮮やか。すると笑ってしまう。
3円と3円を何度も何度も算盤に入れて、どうしても6円になり、
しかし手元には3円しかない…不思議でたまらない瀬戸物屋さん。
焦って、最後はキレ気味に…かわいそうだけど、あまりに滑稽だ!
後の「文七元結」に備えてか、「代書屋」も「壺算」も短めだったかと…
しかしすごく充実していて、よい仕上がりに大満足な前半であった。
そして今日のトリは歌武蔵さんの「文七元結」である。
この噺は、題名の文七よりも左官職人で長兵衛さんを聞く噺だが、
その職人気質という点では、歌武蔵さんの長兵衛はすごくよかった。
噺の流れは本寸法で…50分ほどの長講一席。充実である。
珍しかったのが…佐野槌のおかみさんが、訪ねてきた長兵衛に
「商売替えをしたのかい?」…「屋根屋でめくってばかり」ではなく、
「経師屋で貼ってばかり」であった。ここは博打なので「張る」が正しい?
歌武蔵さんが工夫したのか?…他にもあるのか?珍しい印象である。
11月に入って、噺の方は年末モードになりつつあるけれど、
今年も「文七元結」が聞けた!って、ささやかな達成感に幸せである。
そんな日曜日であったのだが、噺も年越しになるわけで、外は寒い。

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2013年11月16日 (土)

東海道の風景から 35~保土ヶ谷宿へ

東海道歩きは、前回は神奈川宿まで来ており、
ここからしばらくは何度か歩いているところだが、
なるべく寄り道をしないようにして、保土ヶ谷宿へ。
この区間は距離が短い気がするのだが、
急がずに二時間ほどで十分に行ける。

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神奈川新町の歩道橋でこれまで歩いてきた道を振り返る。
前回の最後の写真がやはりこの場所で撮影したのだ。
神奈川区新町にて東海道の現在の様子である。

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ちょっと寄り道をして、神奈川区神奈川2丁目にて
星野橋より入江川第二派川である。河口近くの運河だ。

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東海道の旧道に入る。神奈川区青木町の宮前商店街。

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東海道の旧道である。神奈川区青木町にて
左にある鳥居は洲崎大神。それで「宮前」ということだ。

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京急の神奈川駅でJRと京急の線路を跨ぐ青木橋。

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東海道の旧道を進み、歴史ある料亭田中家だ。
文久三年の創業とあり、幕末の1863年のことである。

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神奈川区台町にて、坂を下った上台橋の近く。

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西区浅間町3丁目にて、東海道の現在の様子。

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西区浅間町からこの先は保土ヶ谷区宮田町に入るが、
東海道と八王子街道の分岐点である。
有名な松原商店街へと進む。

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保土ヶ谷宿に入り、帷子橋にて帷子川の上流方向である。

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同じく帷子橋にて帷子川だが、下流方向を見ており、
正面は天王橋である。今回は相鉄線の天王町まで。

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2013年11月15日 (金)

ルドルフ・ブッフビンダー

ブッフビンダーの最新盤でシューベルトを聞いている。
4つの即興曲 D.899、ピアノ・ソナタ 変ロ長調 D.960
2012年9月27日にウィーン楽友協会でのライブ録音。
こんなにも感動的な演奏にはそうは出会えるものではない。
音の美しさ、響きの輝きはもちろんのこと、陰影に富んで
奥行きの感じられる世界観、深みのある音色に夢中になる。
音楽の構造は端正な造形によって、明瞭な仕上がりだが、
細やかな表情付け、ここで聞ける歌は自由な精神によっている。
あらゆる可能性が絶妙なバランスの中で花開き、これはまさに
ブッフビンダーの長年の演奏経験に基づく名人芸、巨匠の風格だ。
完璧さよりも揺らぎや移ろい…それらが美しい色合いを生みだして、
この辺はライブならではの魅力である。最後のピアノ・ソナタも
暗雲たち込める陰鬱の心情から澄み切った喜びの想いにまで
その自由自在さといったら…あまりの素晴らしさに圧倒される。
ピアノ独奏のCDでは、間違いなく今年のベスト盤であろう!

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2013年11月14日 (木)

金原亭馬生 「大坂屋花鳥」

「大坂屋花鳥」という噺は、以前から演目は知っていたのだが、
これまで聞いたことがなくて、最近、ネット上で音源を見つけて、
今日は十代目馬生師匠による「大坂屋花鳥」を聞いている。
こういう噺であったか…捕り物である。スリリングでもあり、実に悲しい。
何不自由なく暮らしていた旗本の梅津長門という好男子だが、
大坂屋の花鳥という花魁との出会いで、落ちるところまで落ちていく。
年の暮れに金に困り、吉原通いの金持ちを殺し、二百両を奪う。
梅津長門は懐も暖かくなり、上機嫌で吉原へ…花鳥に会いに行く。
しかし手先の三蔵に付けられ、大坂屋は捕り方に包囲されてしまった。
花鳥は、梅津長門を何とか逃がそうと店に火を付けてしまう。
命がけで…自分の身を犠牲にして、長門を護ろうとする花鳥。
追い詰められた二人の悲劇的な結末に…何とも悲しすぎる噺である。
救いのない…極端に残酷な展開だが、そこが聞いている人を虜にする。
こういう噺は大好きである。馬生師匠のお喋りって、本当に心地いい。

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2013年11月13日 (水)

2014年の柳家小満んの会

来年の小満んの会の演目が発表された。

日本橋 柳家小満んの会
1月13日(祝) 「権助提灯」「三味線栗毛」「碁盤割」
3月13日(木) 「おすわどん」「神奈川宿」「派手彦」
5月13日(火) 「馬の田楽」「一両損」「大名房五郎」
7月13日(日) 「お盆」「河内山宗俊」「引越の夢」
9月13日(土) 「関の津富」「五人廻し」「試し酒」
11月13日(木) 「城木屋」「将軍の賽」「文七元結」

1月の「碁盤割」とは「柳田格之進」のことかも。
3月の「神奈川宿」は「三人旅」の(上)か?
とすると…夜這いではない「朝這い」の噺である。
日本橋は土日、祝日の開催しか行っていないのだが、
11月は都合をつけて、行こうかな!「文七元結」なので。
来年の今日のことをいまから考えていては、鬼も大爆笑!

横浜 柳家小満んの会
1月 「武助馬」「孝女里」「按摩の炬燵」
3月 「松竹梅」「橋場の雪」「胴乱幸助」
5月 「雛鍔」「髪結新三(上・下)」
7月 「たらちね」「有馬のおふじ」「大山詣り」
9月 「粗忽長屋」「お札はがし」「寝床」
11月 「猪買い」「忍三重」「八五郎出世」

そして横浜の会である。大ネタが入っている!
1月は圓朝作「操競女学校」から「孝女お里の伝」
3月はこの前も聞いた東京版「胴乱の幸助」が再び!
そして5月である。うれしい。「髪結新三」だ。
去年、日本橋で聞いたけど、また聞ける!5月は最重要!
7月は「大山詣り」で神奈川ネタを横浜で。神奈川宿。
9月は「牡丹燈籠」の前半で「お札はがし」まで。
11月は「八五郎出世」で、日本橋では「妾馬」であったが、
今回は八五郎が馬に乗るオチはなし?その辺、注目!

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フランクフルト歌劇場2010

セバスティアン・ヴァイグレ指揮フランクフルト歌劇場による
ワーグナーの「ニーベルングの指環」から楽劇「ワルキューレ」
2010年11月にフランクフルト歌劇場におけるライブ録音。
今週は「ワルキューレ」を聞いているが、今日は第3幕。
素晴らしい。私的には、この第3幕でますますはまってしまうのだが、
速すぎないテンポで…というのは、遅く感じられることはなくて、
ここでも非常に丁寧に音色をコントロールしており、美しい響きだ。
といって、音はよく鳴っているし、第1場の後半でウォータンの登場など、
異常な迫力で…ただならぬ緊迫感を漂わせているところなど、圧倒的!
第3場のウォータンとブリュンヒルデの対話の場面なども緻密であり、
スッキリと見通しのいい音楽は、聞いているこちらの頭も鮮やかに…
音楽も舞台も「指環」の物語もすべてが解き明かされていくようで
力強い光を発して、ひとつの頂点が築かれるのは、とにかく感動的だ。
岩山の頂に魔の炎がかけられ、ブリュンヒルデの物語はここで休みに入り、
続いて、楽劇「ジークフリート」では、いよいよジークフリートが登場する。
そしてその第3幕で2つの物語がひとつに交わるところ、これは楽しみ。
いろいろな「ワルキューレ」を聞いているけれど、ヴァイグレ盤はいい!

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2013年11月12日 (火)

フランクフルト歌劇場2010

セバスティアン・ヴァイグレ指揮フランクフルト歌劇場による
ワーグナーの「ニーベルングの指環」から楽劇「ワルキューレ」
2010年11月にフランクフルト歌劇場におけるライブ録音。
今週は「ワルキューレ」を聞いているが、今日は第2幕。
流麗で美しい音色と一方の迫力の重低音とが絶妙なバランスであり、
長丁場の第2幕であるが、集中力途切れることなく、感動的である。
前半は重苦しい空気の陰鬱な音楽が流れ続けるが、しかしここで
音楽に潜んでいる華麗な要素を少しだけ豊かに引き出すことにより
わかりやすいし、楽しめるという印象である。速めのテンポで
思い切りよく豪快に進めていくところも私には好ましい。実に雄弁だ。
「ラインの黄金」に比べ「ワルキューレ」からは、ますます歌手たちの
ひとりひとりの活躍が目立つようになってくるが、第2幕から再登場の
テリエ・ステンスヴォルトのウォータンで、独白の部分は素晴らしい!
その点では、第3場のジークムントとジークリンデが現れるところも
この上なく感動的に描かれており、聞いていて、熱くなってしまう。
ジークムントとフンディングの決闘で第5場の盛り上がりも快感だ。

OEHMS OC939

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2013年11月11日 (月)

フランクフルト歌劇場2010

セバスティアン・ヴァイグレ指揮フランクフルト歌劇場による
ワーグナーの「ニーベルングの指環」から楽劇「ワルキューレ」
2010年11月にフランクフルト歌劇場におけるライブ録音。
今週は「ワルキューレ」を聞きたいと思う。今日は第1幕。
嵐の情景を描き出した前奏曲から骨太な演奏であり、
重低音の魅力に一気に引き込まれて、その世界に夢中である。
しかし幕が開いて、ジークムントとジークリンデのやり取りになると
今度は実に丁寧に音楽の表情を細やかに…精妙に歌い上げて、
やはり「ワルキューレ」の第1幕は、とにかく感動的だ。
セバスティアン・ヴァイグレのワーグナー解釈は素晴らしい。
ドイツ流の荒々しく重厚に向き合っていく音作りとは、
やはり一線を画した解決法であり、といって繊細すぎることもなく、
音はしっかりと鳴って、膨張型ではない…真っ直ぐな響き、
直線的な印象もあるが、スタイルはしっかりと確立されている。
バイロイトでの「マイスタージンガー」のときからこの音であった。
ヴァイグレの音作りは全くぶれることはなく、実に明確である。
「指環」の物語はまだ先が長いが、すでにこの音に慣れて
そのまま深くはまりこんでいけばいいという、楽しみである。
演奏が終わって、劇場の盛大な拍手も収録されているが、
音楽の感動と興奮に直結して、この辺もうれしくなってしまう。

OEHMS OC939

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2013年11月10日 (日)

東海道の風景から 34~三田・芝

昨日は黒門町へ行く前に馬喰町、小伝馬町を歩こうと
京急と都営浅草線で東日本橋まで行こうとしていたのだが、
泉岳寺で快速特急泉岳寺行から浅草線に乗り換えると
なんと都営浅草線が全線で運転見合わせだったのである。
しばらく待っていたのだが、時間も惜しいので…計画を変更。
泉岳寺で地上へ出て、新橋まで東海道を歩くことにした。

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都営地下鉄浅草線の泉岳寺駅がある港区高輪2丁目での
東海道の現在の様子。重苦しい曇空だ。天気予報はハズレ!

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港区三田3丁目の「札の辻」交差点の歩道橋にて
交差する桜田通りの方面に東京タワーが見えるのである。
ビルの隙間に突然に姿を現す東京タワーが好きで
去年もこの場所で、歩道橋の上から同じ写真を撮影。

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港区芝4丁目の「芝五丁目」交差点にて
ここは三田の薩摩藩邸があった場所であり、
江戸城無血開城の勝海舟と西郷隆盛の会見は、
写真の正面の場所で行われたのである。
記念の石碑があるのですぐにわかる。

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港区芝大門2丁目の金杉橋にて古川である。
屋形船が停泊しているこの場所が大好きで
去年もここで…同じ写真を撮影している。
今回も正面に京浜東北線が通過中。

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港区新橋2丁目にて東海道の現在の様子。
泉岳寺から新橋まで一時間ほどで歩いてきた。
今回はここまでで…銀座線で末広町へ。

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2013年11月 9日 (土)

黒門亭で三之助・川柳・小里ん

今日は小里ん師匠を聞きに黒門亭へ。
「子別れ」をネタ出しで…それも(通し)とある。
となれば、これは(上)(中)(下)をいっぺんに
つまりは長講一席の貴重な機会ということだ。
前が三之助さんと川柳師匠で顔付けもいいし、
きっと混むだろうとかなり早く行ったのだが、
他のお客が集まらない。ずっとひとりで待っていた。
これはどういうこと?って、不思議に思っていたのだが、
開場から10分位でいっぱいになって、その後に「札止め」。
寒かったし、ギリギリに集中して集まったということか?
時間が読めなくって…苦労する。それもまた楽しみか。

第2部
柳家花どん:千早ふる
柳家三之助:浮世床
川柳川柳:圓生伝
柳家小里ん:子別れ(通し)

花どんさんの「千早ふる」ははじめて聞く。今日もバッチリだ。
きちんと中身も充実している印象で…なのに時間はしっかり15分。
噺の構成も…可笑しさ、楽しさ、賑やかさ、この安定感は心地いい。
続いて三之助さんで…現在はない商売で「猫の蚤取り」のマクラ。
よく聞くけれど…何の噺の導入だったか?いろいろ考えていたら
江戸時代の髪結床の話題になって、「無精床」かな?と思ったら、
暇な客の方で「浮世床」であった。「本」はなしで、半ちゃんの「夢」。
浅い出番なので、お馴染みのところを軽く…という感じではあったが、
三之助さんはどんな噺もじっくり描きこまれていて、引き込まれてしまう。
言葉もしっかり伝わってくるけれど、表情や所作や…見ても素晴らしい!
若手真打では一押しの噺家さんだが、今日は聞けてよかった。
続いて川柳師匠。黒門亭の距離で見ていると…あれ?お痩せになった?
ちょっと気になってしまったが、でも声は元気で…落語は少しも変わらない。
変わらないといっても…黒門亭の場合にはお馴染み「ガーコン」ではなく、
木久扇師匠が「彦六伝」という…八代目正蔵師匠の想い出話を語っているが、
それに似ている…今日は「圓生伝」である。でも彦六師匠とちょっと違うのは、
圓生師匠の場合、スケベな話題が盛りだくさん。芸と女のことについては日本一!
だそうで、圓生師匠の教えで…人情噺と破礼噺は若いうちはやっちゃいけないと…
若い者が人情噺をやっても説得力に欠ける。破礼噺は生々しくていけない。
その教えを守って、82歳の川柳師匠はますますお盛んである。中身はちょっと…
書いていいのか?とても書けない…笑。前半は「圓生師匠は巨人ファン」。
芸道一筋で…すべてを落語に捧げてきた圓生師匠は、野球なんて興味もないし、
ルールも知らないし…という感じであったそうだが、あるときご贔屓(お旦)に
球場に連れていってもらったところ、貴賓席に案内され、王・長嶋と記念撮影。
圓生師匠のお宅には、師匠である橘家圓蔵、父の五代目圓生と並んで
その記念写真が飾られていたそうな。それ以来、熱狂的な巨人ファン。
巨人VS阪急の日本シリーズなど、楽屋裏噺は面白すぎ。会場爆笑。
そしてここからはバレネタ。志ん生師匠は満州でのことを語らなかった…
というふうに聞いていたけれど、前座だった川柳師匠に喋ったそうである。
「お前の師匠はスケベだよ」…その内容は、私の口からはとても書けない。
続いての話題は有名だが、川柳師匠の東宝名人会「おま○こ事件」と
それから少ししての圓生師匠が、圓窓独演会のゲスト出演で
「タレの舐め方」を高座で説明するという…「タレ」とか書いているが、
それは何のこと?とか聞かないで…具体的にはとても書けない内容。
でもこの辺は、川柳師匠はいろいろなところで喋っているし、
「ガーコン落語一代」にも載っていた気がするが、ご存じの方も多いはず。
川柳師匠のことはこの辺にしておいて、仲入り後の「子別れ」に移ろう。
「子別れ」の通しであるから、(上)(中)(下)をどういう形にまとめていくのか?
時間に収めるには、どこを省略するのか?という…注目の一席だけれども
小里ん師匠はたっぷり一時間の長講で…それぞれを少しずつは削って、
20分ぐらいにまとめて、すると60分という感じであったのではないかと…
しかし場面を省略することはなかったので、「子別れ」を全部聞いた!という
聞き終えて、そういう感想に至るのである。噺はさすがに長いのだけど、
でも一時間という…時間的な長さは全く感じられなくて、あっという間であった。
(上)の「強飯の女郎買い」と(中)は女房と子供を追い出して…まさに「子別れ」、
有名な「子別れ(下)」で「子は鎹」よりも…絶対に前半(上・中)の方が面白い!
それはずっと思っていたし、正直なところ、今日も(下)は適当でいいや!的な…
しかしそれが、小里ん師匠の(下)は素晴らしかったのである。盛り上がったし。
亀ちゃんが五十銭の出所をいわないので…おかみさんが「玄能でぶつよ」と
激しく叱るところ…やはりここが一番の山場であったが、感動的だった。
(下)はやはり、亀ちゃんの活躍なので、子供の描写で、仕上がりも大きく
変わってくるのだろうけど、小里ん師匠の亀ちゃんが最高だったのだ。
翌日、亀ちゃんは熊五郎の誘いで、鰻をご馳走になると出掛けたが、
おかみさんも気になって付いて来てしまい、鰻屋の店の者に挨拶をする。
すると「二階の三人連れさんですね」と。三人?ここはちょっと珍しいか?
熊五郎がはじめから…夫婦の仲を取り持ってほしいと…仲直りのために
番頭さんを連れてきており、間に入って、上手に口をきいてくれるのである。
それで親子三人、再び一緒に暮らす運びとなるのだが、ここで熊五郎が
番頭さんに「河岸(店)を変えましょう」といい出して…番頭は慌てて、
「せめて固めの杯だけでも交わしたらどうか」と勧めるが、熊五郎は
「鰻屋だからまた割かれるといけない」…というオチであった。
これははじめて聞くサゲだ。つまり「鎹」は出てこなかったのである。
小里ん師匠は大好きだし、好みなので、感動することはわかっていたのだが、
しかしそれにしても…すっかりはまって、有名な「子別れ」ではあるのだけど、
ちょっと改めて、この噺をまたじっくり聞き直してみたい気分である。
たまにいい高座に出会えると…こういう気持ちになることがあって、
それだけの力を我々に与えてくれる「子別れ」であったと思うし、
今日は聞けてよかった。幸せな土曜日を過ごせたことに感謝である。

20131109

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2013年11月 8日 (金)

今日の月は…月齢4.6

20131108c

一昨日、昨日と夕方は、西の空の低いところに
三日月が見えていたのだが、今日は日没直後の写真。
16時45分に南西の空高く月齢4.6の月である。
これからの暦を調べてみると…日曜日が上弦(月齢6.6)、
11月18日の月曜日が次の満月(月齢14.6)だ。
空がきれいな季節なので、これから毎日が楽しみである。

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横浜の風景から 330

20131108a

泉区新橋町の中丸家長屋門。近くを通ったのだけど
この秋冬は、まだ中丸長屋門は見ていなかったと
写真を撮るためだけの寄り道。そのまま引き返す。

20131108b

中丸長屋門からすぐの場所だが、阿久和川である。
正面に見えるのは、瀬谷柏尾道路の堂山橋。
空気も澄んできて、秋も深まる11月の空だ。

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2013年11月 7日 (木)

柳家喜多八「睨み返し」

ラジオデイズからダウンロードした…
喜多八師匠の「鈴ヶ森」「睨み返し」を聞いている。
2007年12月11日に文鳥舎で収録された音源。
昨日から話題にしている「睨み返し」だけど…
借金の言訳屋さんが嫌な目付きで睨み付け、
すると掛取りに来た那須正和という男は、
最初は威勢がよかったのに腰が引けてきて、
声は震えだし、和睦を申し込むも無視されて、
最後は泣き出しているという…しっかり録音されている。
お馴染みの「鈴ヶ森」も最高!何度聞いても面白い。

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2013年11月 6日 (水)

落語につぶやき 219~睨み返し

「首提灯」や「蒟蒻問答」は見せて笑わせる噺で
録音で聞く…というのに向かない噺なのだが、
その点では「睨み返し」も同様で見る噺である。
でも私はこの噺が大好きで…音だけでもよく聞いている。
睨み返す恐い顔は、頭の中で想像の世界で楽しんで!
日曜日に喜多八師匠の「睨み返し」を聞いたのだが、
あまりによかったので、早速、ラジオデイズの音源を
ダウンロードしたのだ。今日はちょっと時間がなくて、
また改めて聞きたいと思う。そこでこんな考察を!
睨み顔の研究ということで…ネットで見られる映像では、
五代目小さん師匠と小三治師匠のものがある。

20131106a

睨まれて、思わず目を逸らしてしまった米屋さん。
小さん師匠の睨みは、怒りが沸騰しているような感じ。

20131106b

小三治師匠の睨み顔…恐すぎる。怯える米屋さん。
動けなくなった蛙を蛇が飲み込もうとしているようだ。

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2013年11月 5日 (火)

落語につぶやき 218~子殺し

棚卸しの会で小満ん師匠の「御用」という噺を聞いてきたのだが、
「子殺し」という噺の改作だそうで、酒に酔った文楽師匠が教えてくれて、
しかし「こんな噺、とてもできないだろう」と…ひどい噺だそうである。
その陰惨な部分を明るく直したのが、小満ん師匠の「御用」であり、
では「子殺し」って、どんな噺なのか?落語事典で調べてみた。

借金で首のまわらない夫婦が、五十両の金を目当てに子供を引き取る。
しかし子供は手がかかるし、夜泣きもするし、邪魔で仕方がない。
熱い湯に入れて、炬燵をかんかん起こして、布団を頭からかぶせ、
全身に吹き出物を作って殺し、疱瘡で死んだことにした。
その後、暮らしが楽になると亭主は女郎に熱くなって、家を空ける。
女房は焼き餅を焼いて、昔の悪事を口にするので、そんなことが
世間に知れてはたいへんだと…仲直りをすることにして、
酒を頼んできたからと酒屋の御用聞きが届けにきたら
燗をしておいてくれと肴を買いに出る。亭主が家を出た途端、
子殺しの手が回り、お手先衆が「御用!」と来たものだから、
女房は家の中で「おや、酒屋の御用聞きさんかい?」

ということで…「御用」は、オチ以外はすべて小満ん師匠の作なのだ。
なるほど、これでは…「子殺し」を演じる人はいないだろう。

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2013年11月 4日 (月)

東京の風景から 23~酉の市

小ゑん・喜多八師匠の「試作品」が終わってから
浅草鷲神社の酉の市に行ってきた。
今年は文化の日がちょうど一の酉である。
黒門町から仲御徒町に出て、日比谷線で入谷へ。
まさか一日に二度も通うことになるとは!

20131103a

酉の市は夜になっても大混雑であった。

20131103b

熊手を売っている。極彩色が華やか!

20131103c

たしかに熊手は、家族に幸せの笑顔を運んできてくれる。

20131103d

私も鷲神社の熊手と福財布をいただいてきた。
真剣に開運を祈願!福財布でお金を貯めるぞ!

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2013年11月 3日 (日)

試作品で喜多八・小ゑん

昨日の棚卸しの会で小満ん師匠から聞いた酉の市の話題で
今年の文化の日はちょうど「一の酉」にあたっており、
早速、浅草鷲神社に出掛けてみた。日比谷線の入谷へ。
しかし14時過ぎに到着すると…参拝客の長蛇の列で
これでは、後の「試作品」に間に合わないと断念。想定外!
すると今度は時間が早いのだが、ゆっくり御徒町に戻ってきて、
のんびり黒門町へ…まだ誰も並んでいなかったので
急いで湯島天神にお参りして来ようと…再びお散歩に。
するとこちらも11月は「菊まつり」で…参道は長蛇の列。
受験シーズンだって、こんなに並んでいることはないのに…
本当に今日は間が悪いというか…三連休の日曜日の午後。
これまた並んでいたら…遅くなって、お目当ての試作品が、
今度は長蛇の列になってしまうとキッパリあきらめた。
黒門町に戻って、もう動くのはよそうと…待っていたら
すぐにお馴染みさん仲間が来てくれて、酉の市については、
夜、この後、試作品が終わってからリベンジすることに。

柳家喜多八:付き馬
柳家小ゑん:むじな谷の夜
柳家喜多八:芝浜…ではなく…睨み返し
柳家小ゑん:トニノリ

今日は喜多八師匠からで…まもなく殿下の本が出るそうで
出版の裏話を少々…小三治師匠も登場でマクラから一気に盛り上がる。
年末の噺が出る季節になったのだが、さっきまで「芝浜」を稽古していたと
ここでさらっておこうかと…でも今日は、やっぱりやらない!って。笑。
とはいいながら…「付き馬」が来たのだから、私は大喜びである。
騙して逃げる…極悪な噺ではあるけれど、とにかく面白くて、大好きな噺。
若い衆を連れまわす悪い客だけど、適当なことをペラペラとよく喋って、
お調子者であり、ひどくいい加減でありながら、強引にもって行かれてしまう。
その辺のキャラ作りは、まさに絶妙であり、噺の情景に引き込まれてしまう。
吉原大門を出て、浅草近辺を歩き回るけど、一緒に歩いている気分になる。
そして後半の早桶屋の場面、おじさんがこしらえてくれると客は逃げ出して、
残された若い衆と早桶屋のおやじとが、ちぐはぐな会話を交わすところ…
何度聞いても笑ってしまう。言葉の使い方で…全く別の意味の言葉が、
お互いに自分に都合のいい方へ解釈して、不思議と会話が進んでしまう…
この辺りは日本語の特長であり、これぞ落語ならでは!といえるであろう。
続いて、小ゑん師匠が、パソコンが壊れた!って、ごく最近の一大事か?
Windowsのリカバリーで、復旧に三日もかかってしまったという…大変!
現代人って、道具を失うと何もできなくなってしまうのであり、それはよくわかる!
普段、当たり前に動いていたものが、ある日、ちょっと調子が悪くなっただけで
あらゆることが回らなくなってしまって、その喪失感といったらとんでもない被害。
そんな道具のない暮らしを体験!ということで…オートキャンプ場での一夜。
はじめて聞く噺だ。新作落語なので…内容は書いちゃいけないのだが、
家族のために不慣れなことにチャレンジする!お父さん。知識の詰め込みで
道具ばかりを買い揃えて…いきなりキャンプ場に来てしまったのだから、
失敗ばかりで空回りする。しかしそのがんばっている姿に家族の心に変化が!
文句ばかり言っているけれど、きちんとお父さんの気持ちを理解していて、
陰で手助けしているお母さんも素敵だし、娘や息子も自分から動きはじめる!
元気が出る噺だ。上州屋で購入のキャンプ用品が次々に出てくるところは、
小ゑん師匠のオタク系の展開であり、キャンプの夜といえば、天体観測!
その辺りはまさに小ゑんワールドなのだけど、今回はそれだけではない…
大自然の中で、家族の心がひとつになる…心暖まる物語なのである。
仲入り後の喜多八師匠は、「おまえさん、起きておくれよ」で「芝浜」か!って、
というのは冗談で…最初の場面だけサービス!しかし気持ちは大晦日。
なんと「睨み返し」である。大好きな噺だ。今日はうれしい。大当たり!
借金の言訳屋さんが無言で睨み返すところだけど、その表情が面白すぎ。
私はツボにはまってしまって、笑いが止まらなくなってしまった。
何となく目線は宙に浮いて、視線が定まらない…とぼけているような、
話はちっとも通じないし、病的な空気も漂ってきて…逆な意味で恐すぎる。
威勢のよかった借金取りもあっという間に怯えだし、腰が引けてくるところは、
見ていて滑稽というより…爽快である。これだけ笑ったら、気分も晴れ晴れ!
そしてこの一席で…今年の年末スイッチが入ってしまった。残り二か月。
今日のトリは小ゑん師匠で…「トニノリ」。はじめて聞いた。噂に聞いていた。
山手線の戸袋の海苔をとる噺って、お仲間から話には聞いていたのだけど、
戸袋窓から中を覗いて…という噺だったのだ。なるほど!そういうこと!
そういえば、昔の山手線で103系時代には、戸袋に窓があった。
ウグイス色でアルミボディに変わる前の車両。何となく思い出す。
面白い!私はこういう噺…すごく好きかも。はまってしまった。
何で電車の戸袋に海苔が落ちているの?というのも不思議だし、
この男は、それを何とか取り出して、表面を炙って、醤油を付けて、
炊き立てのご飯で食べたい!って、憑りつかれてしまうのである。
そんな奇妙な話、常識では出てこない発想、これこそが新作の魅力。
オチに関しては、これは書かないけれど、この男は戸袋の中身に
夢中になり、海苔だけでない…永遠に求め続けていくのではないか!
無限地獄である。決して手の届かない戸袋の奥を追い求めて…
山手線で回り続ける。この男…実は師匠自身なのではないか?
マクラでいっておられたけど、自動ドアが収まる戸袋の中への憧れ、
戸袋の中は夢の世界!そこに無限の広がりが隠されているのである。
そんな戸袋への愛が、この噺を生み出させたのではないか!
「トニノリ」は最高!今日は聞けてよかった。幸せだ。
大興奮の中、お仲間と酉の市へ。日曜の夜は楽しい。

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2013年11月 2日 (土)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

三連休の初日は小満ん師匠の「在庫棚卸し」で
月例となった荒木町橘家での土曜日である。
11月になって、どんな噺が聞けるのか?
寄席では、そろそろ冬の噺が出てくる時期だけど、
来月もあるので、年末の噺はまだお預けだと思うし、
その辺は楽しみで、結果は珍しい噺が並んだのだ!

柳家小満ん「在庫棚卸し」第11回
柳家小満ん:縁切寺
柳家小満ん:胴乱の幸助
柳家小満ん:御用


「いざ鎌倉」で松が丘の東慶寺と来たので、これは「縁切寺」である。
尼寺の東慶寺は、駆け込み寺として有名で…オチも「茶漬けをかっこむ」。
この噺は、以前に横浜の小満んの会で聞いている。懐かしい!
夫婦の痴話喧嘩とすれ違いで…落語ならではの要素が盛りだくさんだが、
すごく面白いし、よくできた噺なのだけど、なぜかこの噺も極めて珍品。
江戸から鎌倉までの道のり(駕籠で移動)と…鎌倉の地名が出てくる点で
どうしても江戸・東京でウケが悪いのか?横須賀線の北鎌倉で降りると
駅のすぐそばに東慶寺があって、観光スポットとしても非常に有名である。
といって、神奈川県民の私も前はよく通るけど、入ったことはない。失礼。
喧嘩した旦那が、近所のおかみさんから「慌てて、鎌倉に行った」と聞かされて、
そこで女房は「どうせ、鎌倉河岸にでも行って、田楽でも食べてるんでしょ!」
すると「相州鎌倉よ!縁切寺の東慶寺のこと」だと教えられ、大騒ぎになる。
神田鎌倉町の鎌倉河岸で…東京の鎌倉と相州鎌倉を比べるあたり…
落語の地名が好きな私にとっては、マニアックに大喜びの場面であった。
東慶寺の門前で再会した夫婦は、呆気なく仲直りして、惚気だす始末、
何ともバカバカしい…カラッと明るい展開がこの噺の魅力的なところ。
続いて二席目…薪屋のご隠居で喧嘩の仲裁が道楽の胴乱の幸助さんの登場で
この噺は上方の「胴乱の幸助」だろうと…以前に落語研究会で聞いたことがある。
米團治さんで…まさに上方噺であり、その後、東京では聞いたことがなかったので、
そのまま上方の演目であろうと思っていた。でも今日の小満ん師匠のでは、
舞台は明治の東京となっており、後半の喧嘩の仲裁で京都へ向かうところも
汽車で行くのである。急行券を買っていなかったために普通列車に乗るのだが。
つまり東京版に直された「胴乱の幸助」があるのだ。これは知らなかった。貴重品。
ネットで調べたところ…東京では、二代目桂小南が得意にしていた…とあり、
五代目三遊亭圓生の速記が残されている…とある。その辺が東京版か?
前半の江戸っ子ふたりが、相対喧嘩(喧嘩の芝居)で胴乱の幸助さんを騙し、
仲直りの酒を飲ませてもらって、幸助さんという人が、かなり気前がいいのと
思い込みが激しいというところが描かれて、それを踏まえた上で…後半へ
稽古屋から流れてくる浄瑠璃を聞く人だかりに…これは何事だ!と
「お半長右衛門(お半長)」の「姑の嫁いびり」で…京都の話だと聞かされる。
東京にまで知れ渡った大揉め事で…これは自分が仲裁しなければと
京都の柳馬場押小路に実際に出掛けてしまうところ…これもまた早合点。
勘違いもここまで行くと…可笑しくて…可笑しくて。笑いが止まらない。
真面目な人なので、浄瑠璃の筋など知らないし、とにかく真剣なので、
幸助さんが必死に仲裁すればするほど、ますます面白いのである。
「胴乱の幸助」って、これは面白い。浄瑠璃の「お半長」を知らないので
そこに理解があれば、もっと深いのだろうけれど、でも実に楽しかった。
仲入り後は、フランス映画の趣きで…ということで、文楽師匠から教わった…
「子殺し」という陰惨な噺を…小満ん師匠が陰惨でない…明るく直した一席。
帰りに師匠にお聞きしたら…「御用」という演目としているそうである。
鷲神社の酉の市で…こちらはちょうど今の噺。11月3日が一の酉。
お賽銭を多めに入れて、その代わりに拾った小銭を福財布に入れようと…
すると五十両の小判が入った財布を拾ってしまう。気が大きくなって、
吉原、深川、品川で派手に遊んでしまい、博打ですっかり摩って、無一文。
女房に預けた残り十両の金を当てにして、戻ってきたのだけれど、
酒屋の御用聞きに「この辺りで偽金が出回っている」と聞かされ、
自分の使った金がその偽金であったと…最後は「御用」になってしまう。
つまりは「芝浜」のようにきちんと届け出ないとたいへんなことになる!という。
オチは軽いけど…これはとんでもないことになった!どうなっちゃうの?って、
ドキドキの展開であった。この男は悪党だけど、つい心配してしまうところで
憎めないキャラということである。その辺の役作りが、やっぱり独特の味わいで
小満ん師匠の魅力だな…って、素敵な一席はフランス映画の香りが漂う。
ということで…次回の「棚卸し」は12月7日(土)。もちろん予約済!

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2013年11月 1日 (金)

アルフレッド・ブレンデル 13

昨日はグリモーでブラームスのピアノ協奏曲第2番を聞いたのだが、
すると…久しぶりにブレンデルの演奏が聞きたくなってしまって、
今日もブラームスを聞いている。アバド指揮ベルリンフィルと協演。
1991年9月3-8日にベルリンのシャウシュピールハウスで収録。
ブレンデルもアバドの指揮も引き締まっているイメージがあるのだが、
改めて聞くと…ブレンデルのピアノが思った以上に自由であり、
豊かな表情を生み出している。その辺りに協調する意味で
アバド指揮ベルリンフィルも活気に満ちて、躍動感あふれる演奏である。
切れ味の鋭さや明解なタッチでは、圧倒的に今日のグリモーだけれども…
ブレンデルの深みのある音色には、やはり引き込まれてしまって、感動だ。
実は私がこの曲を好きになったのは、ポリーニの1976年の演奏で
それが絶対の存在だったので、最初の頃、他の演奏を受け付けない…
ということがあったのだが、今ではいろいろな演奏を楽しめるようになった。

PHILIPS PHCP-191

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