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2013年11月30日 (土)

黒門亭で小太郎・小燕枝・志ん丸

昼前に東京へ来て、小網町や蛎殻町の周辺を歩いてみた。
途中で13時をまわってしまったので、後半は駆け足にして、
三越前から銀座線で末広町へ…今週も土曜の午後は黒門町だ。
お目当ては小燕枝師匠と志ん丸さんでネタ出し「幾代餅」である。

第2部
柳家圭花:一目上がり
柳家小太郎:くしゃみ講釈
柳亭小燕枝:権助提灯
古今亭志ん丸:幾代餅

開口一番は圭花さんで、先日に続いて「一目上がり」である。
上手い!聞きやすいし、表情豊かに…人物の描き分けもしっかりで
何よりわざとらしさがなくて、自分の言葉で自然体に演じられている。
心地よいテンポ感とリズムの抑揚で…これはできるぞ!という印象。
香盤の順だとまだ二ツ目は遠い。これから噺の数はいくらでも増える。
続いて小太郎さんだが、「くしゃみ講釈」だ。いい噺を覚えたね!
というのは、小太郎さんにぴったりの仕上がりで…実に楽しい。
乾物屋さんで覗きからくりの「八百屋お七」を一段演じてしまった…
物忘れの激しい男だけど…かなりの挙動不審で面白すぎ。個性的!
小燕枝師匠がマクラで、酉の市が三の酉まである年は火事が多いと…
それは鶏の鶏冠(とさか)が三つ並ぶ…というところからきているそうで
あまりあてにはならない話題のようではあるが、火事早い江戸の噺で
これは「二番煎じ」かも!って、期待してしまったけれど、話は変わって、
「悋気」に関する…焼き餅を焼かないご婦人がいて…「権助提灯」だ。
長めのマクラでくつろいで、噺の方は比較的コンパクトなのだが、
小燕枝師匠は何とも素敵な師匠。私は大好きである!まさに至福の時。
今日のトリは志ん丸さんだ。志ん橋一門のこちらも大好きな噺家さん。
考えてみると「幾代餅」って、聞くのは久しぶりである。録音でも映像でも
このところしばらく聞いていなかった。明るくて、柔軟な志ん丸さんだけど
でも「幾代餅」では、やはり真っ直ぐで誠実なところが印象的である。
嘘のつけない素朴な人柄の清蔵さんに心打たれる幾代太夫であり、
落語の中でも一番の清らかな噺といえるけれど、その清々しさを大切に
といって、ことさら透明感を強調するのではない…そこは志ん丸さんの
味わいやお人柄が伝わってくるのが魅力的なのであって、そこがいい。
この感じだと「井戸の茶碗」や「柳田格之進」も聞いてみたくなる。
古今亭のお家芸で…きっと志ん丸さんも演じると思うのだけど、ぜひ!
そんな気持ちのいい土曜日の午後であった。明日からいよいよ師走。

20131130

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