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2013年12月12日 (木)

落語につぶやき 225~ふたなり

先日、小満ん師匠の「ふたなり」を聞いてきたが、
この噺は志ん生師匠の録音で知られているけれど、
現在では他で聞いたことがないし、やはり珍品であろうと
記録を残しておきたいと思う。落語事典を参照したが、
少し違っており、やはり志ん生師匠の録音を聞き直してみた。

何でも呑み込む(頼みを聞く)鰐鮫の亀右衛門さんのところに
若い漁師二人が訪ねてきた。このまま夜のうちに村を出るという。
訳を聞くと…明日までに借金の五両を払わないと髷(まげ)を切られる。
亀右衛門さんはおかんこ婆さんのところに行って、金を工面してくると…
二人に約束して出掛ける。おかんこ婆さんもケチだから…って、
困り果てて歩いていると、ひとりの娘に出会い、これから死ぬという。
男と道ならぬ仲になり、子ができたが、それを知ると男は逃げてしまった。
親に知れるとたいへんなので、これから死ぬつもりだが、書置きの手紙を
残してくるのを忘れて、持ってきてしまった。出るときにくすねてきた…
十両の金を差し上げるので、この手紙を親元に届けてほしいという。
亀右衛門さんは、金の都合が付けば、何もおかんこ婆さんのところへ
わざわざ出掛けなくてもいいではないかと、金と手紙を受け取る。
すると今度は、娘は死に方がわからないから教えてくれという。
松の木に首をくくって…と丁寧に自分で木に上り、やり方を見せてやるが、
足を踏み外して、本当に死んでしまった。その姿を見て、嫌気がさした娘は
金をとりかえして、行ってしまう。いつになっても戻らない亀右衛門さんに
心配になった漁師二人が探しに来るが、木にぶら下がっているのを見て、
慌ててお役人を呼びに行く。朝になって、検視がはじまり、いろいろ探ると
懐から手紙が出てきた。遺書であると…中身を改め、すると内容は、
男との間に子ができて、逃げられて、一人でどうすることもできず…
先逝く不孝をお許しください…と娘が両親に宛てた手紙であり、
見ると…死体は年老いた男だが、検視のお役人は困り果ててしまい、
「この者は男子か女子か?」「いえ、漁師(両子)でございます」というオチ。

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