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2014年1月16日 (木)

ベルリン・ドイツ・オペラ 2004/2005

ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団のウィーンでのライブ録音。
クリスティアン・ティーレマンの指揮によるワーグナーの作品。
「リエンツィ」序曲、「ローエングリン」~第1幕への前奏曲、
「タンホイザー」序曲、「神々の黄昏」~ジークフリートのラインへの旅、
ジークフリートの葬送行進曲、「パルジファル」~聖金曜日の音楽、
「トリスタンとイゾルデ」~前奏曲と愛の死、
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~第1幕への前奏曲
2004年11月28日にウィーン楽友協会大ホールで収録。
これはいい!さすがにティーレマンという…何とも幸福な時間が流れる。
世界中のワグネリアンを唸らせているのではないだろうか。うっとりである。
独特のティーレマン節は好みもあるのだろうけれど、ひとつの極み。
重い足取りでしっかりと歩んでいくけれど、艶やかで、しなやかで
特に高音の響きの美しさは、正直なところ、予想以上の感動であった。
2004年というとバイロイトで「タンホイザー」を指揮していた時期だが、
前半の演奏で「タンホイザー」序曲はとにかく凄いのである。
「ジークフリートのラインへの旅」は、逆に力みが取れている感じで、
これがまた素晴らしい。とにかく輝きが違って、音作りを心得ている。
「パルジファル」と「トリスタンとイゾルデ」も方向性は同じである。
ティーレマンとしては、繊細な表情、透明感、そして清らかさが、
この上なく引き出されているといっていいのでは。緩急の動きは、
特に「トリスタンとイゾルデ」など、比較的自由に激しい印象もあり、
どこまでが即興的なものなのか…実に興味深いのである。
現在はわからないが、当時のティーレマンは、本番にいきなり…
という、リハーサルにないことをやり出す傾向があったそうで、
その辺が音楽に生命を吹き込んでいくわけだが、このライブもまた
そうした点で一期一会の感動が存在しているのかもしれない。
それにしても「イゾルデの愛の死」はひたすら壮大な響きであり、
遠く彼方に響いていくような…この音作りはティーレマンならではだ。
どうやら「マイスタージンガー」の前奏曲はアンコールのようで
迫力も勢いも圧倒的に…同時に歌心に満ちた演奏は最高だ。

ORFEO C879 1321

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