落語につぶやき 228~按摩の炬燵
文楽師匠の「按摩の炬燵」を聞いてみると
なるほど!按摩の米市さんが酔っ払って、
お見合いをしたときのことを話すところ
相手の顔を探ってみて、鼻がないのである。
私ども、こんな不自由な体で…
弱いものをもらった日には往生で、
身体検査ってものをする。みんな、やるんですよ。
腰のまわりからね…配置を。身は申すに及ばず…
背筋のところから襟首のところへ来れば、
梅毒気があるかないかてぇのはすぐわかる。
この間、見合いに行った女ってぇのはね、番頭さん、
額に手が触る。額からこの顎へこいで来る間に…
鼻が触らず…てぇんだ。情けねえ。
この女、鼻ねえのか?と思って、ちょいと触りましたらね。
これっぱかりもねえ。(番頭:気味の悪い見合いだね。)
冗談いっちゃいけねぇ。なんぼね、こっちが不自由な体だって、
ひけものを押しつけやがって、ひでぇことしやがると思って、
腹立って、断って帰ってきちゃったんです。
これは…現在はなかなかやりにくい場面であろうか。
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