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2014年1月 5日 (日)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

今年最初の「在庫棚卸し」で…お馴染みの荒木町へ。
月例のこの会も二年目に入った。はじめから二年やりたい…
との師匠の希望であったようだけど、残り一年、ご贔屓に…って、
今日もそういっておられたので、すると毎回がカウントダウンのようで
寂しくなってしまうのだが、まずは2014年の12回に期待したいと思う。
お客も減らずに好評であれば、さらなる展開があるかもしれないし!

柳家小満ん「在庫棚卸し」第13回
柳家小満ん:御神酒徳利
柳家小満ん:羽衣
柳家小満ん:うどんや

マクラで…縁起をかつぐ人は、「一年の計は元旦にあり」と
何事にも最初を気にする…とあり、この会も今年の一席目は、
なんと「御神酒徳利」であった。いきなりの大ネタに盛り上がってしまう。
節目が大切であり、最初がきちっとしていれば、後は自然とうまくいく!
「八百屋の占い」という別名もある…柳家の「御神酒徳利」である。
宿屋の番頭さんが大坂の鴻池にまで旅をするもう一方の型とは別で、
こちらは八百屋さんが小田原宿で紛失をする(失踪する)というサゲである。
私も最初のうちは、圓生師匠や三木助師匠の大坂の方を聞いていたので、
そちらの方がいいと思っていたのだけど、小満ん師匠の八百屋版は、
2010年の小満んの会(日本橋)でも聞いているし、その後、いつの間にか…
八百屋さんの人懐っこいところなど、いまはこちらの方が好きになってしまった。
おめでたい雰囲気でこの噺は正月によく演じられるようにも思われるのだけど、
明るく、楽しく、いろいろな苦難がうまくまとまる…素晴らしい一席であった。
続いて、二席目は「羽衣」である。四代目の橘家圓喬の速記が残っているそうで…
天女に近づくと…何ともいえない香りにうっとりするそうだが、その話題が出たときに
実際に会場で…お香の匂いが漂ってきて、落語でこんなことができてしまうのだ!
そんな感動があり、実に聞きほれてしまうのだけど、噺の方は…これが爆笑で
漁師の伯龍はべろべろに酔っており、最初のうち、高貴に振る舞っていた天女も
呆れ果てて、しだいに乱暴になって、とんでもなく悪い女になってしまうという。
美しい羽衣伝説を裏返しにしたような内容が落語の「羽衣」なのだが、面白い!
仲入りには「御神酒徳利」にちなんで、今年も日本酒がふるまわれて、
酔っぱらいの伯龍と…そしてこの後、三席目の「うどんや」で、今回のテーマは、
「酒」にまつわる三席だったのだ。それも正月ならではのおめでたい酒である。
神様にお供えする酒、羽衣の酒、そして「うどんや」では、婚礼の酒である。
小満ん師匠の「うどんや」は大好きだ。寒い冬になると師匠の録音を持ち歩いて、
よく聞いているのだけど、風邪っぴきがうどんを食べる場面、熱くしてもらったので、
ふ~ふ~冷ましながら太いうどんをすする音、口に入れてよく噛んで、最高だ!
自分がうどんを食べていて、師匠のすする音と全く同じ音で食べていて、
ふとそれに気付き、毎度のこと、師匠の「うどんや」はいいよなって、感心してしまう。
よく「そば」と「うどん」の食べ分けというのがいわれるけれど、こればかりは
小満ん師匠は実に名人だと!きっと食べて…食べて…研究したのだろうなって。
ということで…次回の「棚卸し」は2月2日(日)である。もちろん予約済!

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