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2014年3月31日 (月)

小満ん語録~玉川上水

江戸の急激な人口増加により飲水の確保は急務で
小石川上水、神田上水に続いて建設されたのが、
有名な玉川上水であった。工事を請け負ったのは、
玉川兄弟であったのだが、二度にわたって、
勾配不足から水の流れが止まり、工事は中断。
そこで登場したのが、知恵伊豆こと松平伊豆守、
老中松平信綱で、家臣の安松金右衛門に命じて
玉川上水の設計をさせたそうである。知恵伊豆だ!

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2014年3月30日 (日)

3月30日の感想…嵐と江戸

今日は黒門亭に行こうかと思っていたのだが、
昨日の段階で、大雨になるとの予報だったので、
またにするか…って、弱気になってしまい、
結局、夜更かしもしてしまったのだけど、
案の定、朝から激しい雨と風、またも春の嵐で
とてもとても…出掛けられなかった。台風並み。
このところ、夜になると、録音からの活字化で、
小満ん師匠の江戸の噺を聞いているので、
落語は聞いていないが、実に楽しい気分。
話題によっては、週刊江戸を引っ張り出して、
読み直してみたりすると…さらにさらに楽しい。

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2014年3月29日 (土)

3月29日の感想

午前中は出ていたのだが、午後からは…
小満ん師匠のお話を録音から活字化して、
「水屋の富」に関する…江戸の都市作りの話題は、
長大な分量があり、それが実に興味深く、面白い。
夜なべしたのだが、この項の終わりまで行かなかった。
眠いので…また明日続きを進めることに…雨らしい。

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2014年3月28日 (金)

横浜の風景から 355

関内からすぐに戻ってきて、いずみ野線で緑園都市へ
用事を済ませて、寄り道だが、岡津町の西林寺へ。

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西林寺のしだれ桜は満開だった。ちょうど今が見頃である。
染井吉野が開花の頃を目安にすると…見事に満開だ。

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一方のこちらは新橋町で、中丸家長屋門の桜はというと
まだ数えられるぐらいにしか咲いていない。
やはり来週の週末ぐらいが見頃であろう。

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横浜の風景から 354

今日は設計業務に関する報告書を出しに県庁へ行ってきた。
もう少し早く行くつもりで、準備はしてあったのだけど、結局は、
年度末もギリギリになってしまった。28日で金曜日という…

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県庁からはすぐで、お馴染みの開港記念会館である。
桜木町で電車から見えたのだが、大岡川なども
まだ桜はあまり開いていない。早々に引き上げ。

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2014年3月27日 (木)

3月27日の感想~増税前

消費税による価格改定前に…ギリギリのタイミングで
今日もamazonで、本を注文してしまった。まだ間に合う。
発送が4月以降の場合は、今のうちに注文しておいても
消費税8%を適用というところもあるようだけど
amazonの場合には、31日にまでに注文して、
購入金額を決めてしまえば、現状の値段のままで
決裁してくれそうなのだけど…その辺、いかがか?
CDなども到着は先でも、注文しておいた方がいいかも。

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2014年3月26日 (水)

3月26日の感想~買込み

水曜日は相鉄ローゼンのポイント3倍で
消費税の増税前で…少々買い込んできた。
保存のできるものは、やっぱり買いだめしてしまう。
レジで…普段の倍まではいかないけど、金額にビックリ!
たくさんあるとつい使いたくなってしまうが、そこは注意で
買ったものは、大切にしていかないと!いよいよ4月。

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2014年3月25日 (火)

3月25日の感想

日曜日に聞いてきた小満ん師匠のお話を
時間を見つけては、また活字化しているが、
歩きながらのお喋りで…録音の残っていないところから
まずは手を付けている。記憶が消えないうちに…
頭の片隅に残っている言葉を引き出してくる作業というのは、
そのときの情景を思い浮かべて、もう一度、その場所に戻る…
というか、映像的に記憶をたどって、会話を復元するのであり、
なかなか不思議な仕事である。内容は面白いので楽しいが。
この会話録が、いつか日の目を見るように…それだけの内容に
仕上がるよう…工夫して、努力しているのだが、がんばります。

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2014年3月24日 (月)

横浜の風景から 353

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出掛けたので…ちょっと寄り道の散歩をして、
お馴染みの新橋町の行き止まりだが、驚いた。
斜面の梅林が、全部、薙ぎ倒されてしまった。
どうなるのか?宅地になるような場所ではないけれど…
高齢者施設か?どちらにしても開発である。ショック!

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横浜の風景から 352

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夕方、郵便局へ行ったので、そのまま
少しだけ善部町公園の桜を見に行ってみた。
東京の開花は、あと数日ともいわれているけれど、
今日の様子では…うちの辺りは来週になるのだろう。
たぶん今週中には無理らしい。まだつぼみが固い。

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2014年3月23日 (日)

3月23日の感想~権太坂

今日は小満ん師匠のお供で、東海道の権太坂を歩いてきた。
上りきったところが境木地蔵尊で、江戸の旅人と同じく、
休憩には境木名物の牡丹餅を!ということで、境木で有名な
菓匠栗山でお彼岸のおはぎと季節の道明寺を買ってきて、
地蔵尊の境内で、おやつ休憩。遠足気分で実においしい。
今回は東戸塚までを予定していたのだが、予想以上のハイペースで
師匠も「戸塚まで行っちゃおう!」って、境木からは一里九丁の道のり、
つまりは残り5㎞ほどということだが、戸塚宿の澤邊本陣跡まで制覇。
いろいろと貴重なお話を聞いてきたので、記録作業に励みます。

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2014年3月22日 (土)

東海道の風景から 39~藤沢宿

これより東海道藤沢宿である。

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遊行寺の向かいにある諏訪神社。
長い階段と参道を経て、諏訪神社にお参り。

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そしてこちらが遊行寺の山門だが、
夕方になってしまったので、またお伺いしたい。
この山門の前が藤沢の広小路である。
江戸の頃には日本三大広小路と呼ばれていた。

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遊行寺橋で境川を渡る。隣に藤沢橋があるが、
作られたのは関東大震災以降だそうで、
東海道で歴史があるのは、こちらの遊行寺橋だ。

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東海道藤沢宿の現在の様子である。

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伊勢山橋を渡り、この橋の下を通っているのは、
小田急江ノ島線で、藤沢本町駅で今回の旅は終了。
伊勢山橋の少し先に上方見附があったそうで、
この辺りが藤沢宿の西の玄関口ということだ。

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東海道の風景から 38~影取

東海道の戸塚宿から藤沢宿へ旅の途中だが、
15時を過ぎてしまい、この辺で遅い昼食。

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戸塚区影取町にあるラーメン銀家。
東海道沿いのラーメンはここぐらいで
家系でもしょうゆの香りがきいたスープだった。

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同じく戸塚区影取町にある諏訪神社。

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諏訪神社にお参り。きれいな社殿。

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影取町の鉄砲宿で双体道祖神。

影取とは…昔、この辺りに住んでいた長者の家で
蔵に住みついた大蛇を水神様のお使いとして
「おはん」と名付け、大切にしていたそうである。
しかし長者は没落し、餌を与えることもできなくなり、
大蛇は近くの池に去っていった。池の周りには食べ物がなく、
仕方なく、通りかかった人の影を食べて、飢えを凌いでいた。
影を食べられた人々は、体が弱ってしまい、その噂は広まって、
影取池として、恐れられるようになった。大蛇を退治しようと
「おはん」と名を呼び、長者が迎えに来てくれたかと…
姿を現したところを鉄砲の名人が撃ち殺してしまったという。
影取池は埋められたが、影取の名と悲話がいまに残っている。

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大蛇を撃った猟師が住みついたところを鉄砲宿と呼び、
その現在の様子である。横浜市はここまで。この先は藤沢市。

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2014年3月21日 (金)

東海道の風景から 37~原宿

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東海道の原宿一里塚跡。
戸塚区原宿2丁目にある。
こんもりと山になっているが、
当時の一里塚とは関係ないものと思われる。

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戸塚区原宿3丁目にある浅間神社。
鳥居の横には庚申塔が三基。
左は「享保十二丁未十一月吉日」で1727年の造立。
中央は「
享三丙寅歳十月吉日」で1686年の造立
右は「元禄六年癸酉霜月廿一日」で1693年の造立。

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浅間神社にお参り。

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浅間神社の境内には、もう一基の庚申塔が祀られていた。
こちらは「延宝五丁巳天十月十七日」で1677年の造立。

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原宿の現在の様子。国道1号線の原宿交差点。
原宿の渋滞は有名で、数年前に立体交差の工事が完了した。

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東海道の風景から 36~戸塚大坂

東海道を戸塚宿から藤沢宿へと歩く。
戸塚駅まで神奈中バスで出ようとしたのだが、
バス停で待っていて…ちっとも来ない。嫌な予感。
春分の日に出掛ける方がいけないのかもしれないけど
30分以上も遅れてきた。20分間隔で運行しているので、
一本前に乗れればよかったのに…というのは運がない。
ひどい渋滞で、通常ならば35分ぐらいのところを
なんと1時間10分もかかってしまったという。
おまけに戸塚駅周辺は全く動かないので…
一つ手前の元町バス停で降りてしまった。
スタート時点で予定より一時間遅くなってしまい、
今回は寄り道少なく、残念ながら…急ぎ足の旅。

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戸塚宿の現在の様子。澤邊本陣跡の周辺。
朝のうちは快晴だったのだけど、急に曇ってきた。

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富塚八幡宮の少し先で上方見附跡の周辺。
この辺りまでが、江戸時代の戸塚宿である。

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第六天神社の少し先に庚申塔が八基も集められていた。
右の庚申塔から「正徳四甲午年正月十七日」で1714年の造立。
右から二番目は「享保三戊天奉供養」で1718年の造立。
右から三番目は「元禄八乙亥祀十一月二日」で1695年の造立。
右から四番目は「元禄六癸酉天十月吉祥日」で1693年の造立。
右から五番目は「延宝六天戊午十月吉日」で1678年の造立。
右から六番目は「延宝五天丁巳九月良辰」で1677年の造立。
右から七番目は「元禄四辛未年八月七日」で1691年の造立。
右から八番目は「寛保三癸亥天○月大吉辰」で1743年の造立。
この地域では、1600年代後半から1700年代前半にかけて、
庚申講が熱心に行われていたのか?時期が集中している。

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右側の二番目から四番目の庚申塔三基。

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左側の庚申塔二基。
一番左の庚申塔は、側面の造立年は無事。

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庚申塔の少し先には、馬頭観世音が祀られていた。
こちらは「文政元寅年十一月吉日」で1818年の造立。

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戸塚の大坂の現在の様子。戸塚警察署の近くである。

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2014年3月20日 (木)

マリインスキー劇場管弦楽団

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団による
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番と第2番を聞いている。
独奏はデニス・マツーエフで、第1番が2013年4月14,15日、
第2番が2013年3月5,6日にサンクトペテルブルクの
マリインスキー劇場コンサートホールで収録されている。
マツーエフのピアノがスケール雄大で、いかにもロシア的である。
繊細で透明な音色から硬質で巨大な迫力の響きにまで
その幅の広さには圧倒されるし、感動的なチャイコフスキーだ。
前評判に影響されてはいけないけれど、なるほどギレリスみたい。
そしてゲルギエフの指揮が、また実にしなやかで、心がこもっている。
ピアノ協奏曲第2番は、それこそギレリスのCDを持っていて、
聞いたことはあるのだけど、改めて聞くと印象に残っていない。
せっかくの機会なので、これはよく聞いて勉強したいと思う。

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2014年3月19日 (水)

クリスティアン・ゲルハーヘル 2

クリスティアン・ゲルハーヘルとゲロルト・フーバーによる
マーラー歌曲集で2009年収録の新しい録音を先日聞いたが、
今日は少し前のディスクを出してみた。2002年の録音である。
マーラーの歌曲集「亡き子をしのぶ歌」
シェーンベルクの室内交響曲第1番(ウェーベルン編曲)
マーラーのさすらう若人の歌(シェーンベルク編曲)
2002年3,5月にバイエルン放送のスタジオ2で収録。
亡き子をしのぶ歌は、ゲロルト・フーバーのピアノとの共演、
続いては、室内交響曲をウェーベルン編曲の室内楽版で
ゲロルト・フーバーのピアノとハイペリオン・アンサンブルの演奏で
最後にマーラーのさすらう若人の歌をシェーンベルク編曲により
ゲロルト・フーバーとハイペリオン・アンサンブルとの共演である。
マーラーとシェーンベルク、ウェーベルンの共作により
室内楽版で聞くという貴重な録音でもある。なかなか面白い。
クリスティアン・ゲルハーヘルとゲロルト・フーバーのデュオは、
近年の演奏と比べるとかなり気合が入って、若々しい印象もある。

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2014年3月18日 (火)

第121回 柳家小満んの会

今日は夕方から横浜の小満んの会で、関内ホールへ。
関東でも春一番が吹き、午後はまた…真っ黒な雲で、
時折、雨も吹き付けて、13日と同じくどうも荒れ模様。
またも春の嵐。そんなこともあって、少々出るのが遅くなり、
開場時間には到着していたのだが、雨には降られず行けた。
小満ん師匠は、三月中席は新宿末廣亭に出演中で昼席のトリ。
今日も高座を務めて、それから横浜へ直行だったと思うのだが、
18時にはすでに会場入りされていて、受付でゆっくり…早い!
今月も棚卸しにはじまって、日本橋、横浜で三席ずつの九席。

古今亭半輔:鈴ヶ森
柳家小満ん:松竹梅
柳家小満ん:橋場の雪
柳家小満ん:胴乱幸助

今回のお噺は、「松竹梅」は梅が萎れて、お開きになる…桜も開く頃であり、
「橋場の雪」も雪の情景の夢から覚めて、すると春の日差しが差し込むような…
この季節の春を迎える噺だと思うのだが、すると「胴乱幸助」はどうなのだろう?
別のテーマがあるのかな?三席とも「よく聞かずに…早合点」という共通点もある。
「松竹梅」では、梅さんがよく聞かないで…きちんと稽古しないから、本番で大失敗。
「橋場の雪」も詳しく聞かないで…お嫁さんの話を鵜呑みにしたら、なんと夢だった。
「胴乱幸助」も幸助さんはとにかく勝手に早合点で、浄瑠璃の一幕を真に受けて、
何でも信じ込んでしまうのだから、その大騒ぎは迷惑なほどで…実に滑稽である。
と書いてみると…共通項が浮かび上がったが、これは私の思い込みであろう。
早合点をして、失敗するという噺は、まさに落語!という印象ではあるわけで、
この記述もまた早合点!ということになろう。すっかり忘れていただきたいのだが、
お馴染みの「松竹梅」から…スタンダードな構成だとは思うのだが、だからこそ…
小満ん師匠の小さな工夫があちこちにちりばめられていて、やはり味わいである。
梅さんが練習で、長者を大蛇といって、洒落だよ…本番はきちんとやる…って、
そういっておきながら、かなりの不安な様子であり、いよいよ御祝儀を付ける場面、
松竹梅の三人が自己紹介をして、「松太郎でございます」「竹三郎でございます」
梅さんの番になって…いきなり「長者!」と声を張り上げる場面は面白すぎだ。
なんでそこで「長者」が出て…本番で「風邪(ふうじゃ)」「忍者」「亡者」になってしまう!
特別な演出ということでもないけれど、やはり台詞作りや場面の展開、その描き方に
師匠ならではの工夫があふれており、それは普段から当たり前にもなっている…
小満ん師匠の落語なのであって、ごく一般的な噺が普通でそのままにならない。
何か輝いているという…楽しくって、素晴らしい。「松竹梅」もそんな仕上がりであった。
続く「橋場の雪」と後半の「胴乱幸助」は、去年の「棚卸し」でも聞いているのだが、
二度目というのは、理解も深まって、噺もよく入ってきてくれて、本当に面白かった。
師匠の「橋場の雪」は、去年の正月に聞いており、そのときも書いたと思うのだが、
現在よく聞ける「夢の酒」は、「橋場の雪」を改作して出来た噺であると…こちらが元?
でも雪の情景は風情があるし、渡し舟に揺られて…というのは実に絵になっている。
今日聞いた印象だと…「橋場の雪」の方が断然いいではないか!とも思ってしまい、
しかし夢の中の出来事なのに…定吉が若旦那と橋場の女の間を取り持ったって、
大旦那に叱られて、何度も叩かれて…という場面は、かわいそうに…あれは虐待だ。
昔の奉公人は苦労したのだなって、理不尽な仕打ちにも逆らえないし、反論もできない。
その点では、若旦那の夢は何とも罪である。そしてお嫁さんの大暴走もまた大罪だ。
仲入り後は「胴乱幸助」で、こちらは去年の11月の棚卸しにて、一度聞いている。
そのときも書いたと思うのだが、五代目の三遊亭圓生の速記が残っているそうで、
二代目桂小南が得意にしていたとある…師匠のは東京版の「胴乱の幸助」である。
東京駅から門司行の急行に乗らず…急行券をケチるところはしみったれの商売人、
神戸行の鈍行で京都へ向かって…34時間の道のりというところに時代を感じるが、
後半の舞台は京都の柳馬場押小路の帯屋さん…ここで実は、前回聞いたときには、
「お半長右衛門(お半長)」の「姑の嫁いびり」というのが、よくわかっていなかったので、
弱かった部分もあるのだが、今回は二度目という強みで、その辺も少しは理解が進み、
すると面白いのである。幸助さんの早呑込みと無鉄砲な行動はとにかく笑いを誘って、
喧嘩の仲裁にわざわざ京都まで行ってしまうそのバカバカしさ、いやご本人は真剣で、
東京から京都へ向かう…いまでは想像を超えたそのスケール感を考慮するならば、
ますます可笑しいのである。「胴乱幸助」も実にいい。すっかり気に入ってしまった。
ということで…次回は5月19日(月)第122回 横浜 柳家小満んの会
演目は「雛鍔」「髪結新三(上)」「髪結新三(下)」の三席。楽しみである!
二年前だったか?日本橋で「髪結新三」を聞いたが、再び。この機会にぜひ!

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2014年3月17日 (月)

オスロ・フィル 1998/1999

マリス・ヤンソンス指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団による
ブラームスの交響曲全曲を収録順に聞いていきたいと思う。
今日は1998/1999シーズンの演奏から交響曲 第4番 作品98。
1999年1月14,15日にオスロ・コンサートホールでのライブ録音。
後半はヨーゼフ・ヨアヒムの「ハインリヒIV世」序曲 作品7
こちらは2000年3月5日にオスロ・コンサートホールでの録音。
バイエルン放送交響楽団との新しいライブ録音を順番に聞いたが、
少し前のオスロ・フィルとの演奏で、以前のヤンソンスを振り返る。
バイエルンでの音作りが、重厚で膨脹型の響きであることに驚いて、
近年のヤンソンスとしては、少々…私は違和感をおぼえたのだが、
こちらもまた、ヤンソンスのブラームスは、わりとよく鳴っている。
第3楽章の歯切れのよさなどには、ヤンソンスらしさを感じるし、
緻密な作りの第4楽章がやはり最も感動的か!素晴らしい。

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2014年3月16日 (日)

横浜の風景から 351~権太坂

来週、保土ヶ谷宿から東海道の権太坂を歩く企画があり、
ご案内するので、以前に歩いてよく知ってはいるのだけど、
少し時間も経ってしまったし、今日は下見に行ってきた。

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昼過ぎに相鉄線の天王町駅を出発。
東海道保土ヶ谷宿で…駅前広場は旧帷子橋跡。

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東海道保土ヶ谷宿の現在の様子で
保土ヶ谷税務署もある保土ヶ谷駅近くの商店街。

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今井川沿いの松並木と一里塚。

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外川神社にお参り。旅の安全を祈願した神社。

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国道1号線で東海道の現在の様子。
岩崎ガードの歩道橋からだが、この先は旧道を歩く。

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現在の元町橋。川の両側で橋の横が空地になっており、
何かこれから河川改修が行われるのか?周辺整備?

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元町橋のすぐ横で権太坂の入口には庚申塚があり、
左の庚申塔は「明和二酉年二月吉日」とある。1765年の造立。
この近所の「元町橋」バス停の庚申塔は、宝暦五年(1755)造立で
年代も近く、1700年代の中頃に、この地域で庚申講が熱心に
行われていたのだな…という。写真右の石塔は、堅牢地神塔。

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権太坂の上りはじめで一番坂。写真は振り返っている。

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権太坂を上りきって、境木地蔵尊で休憩。
菓匠栗山で土産に名物「ごんた餅」を買ってきた。

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境木地蔵尊から焼餅坂を下り、品濃坂を上りはじめると
左側の山の斜面に庚申塔を発見。前は気付かなかった。

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品濃の一里塚。東海道の両側にいまも一里塚が残っている。

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品濃口で現在の東海道…つまり国道1号線と合流するが、
平戸永谷川に架かる赤関橋である。

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不動坂から旧道を歩き、鎌倉ハムの冷蔵倉庫。
日本人によるハム作りはじまりの地とされる。
明治初期にこの地ではじめてハムの製造販売が行われた。
現在は横浜市戸塚区であるが、当時は鎌倉郡であり、
それで「鎌倉ハム」として、全国に知られていた。

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鎌倉ハムの倉庫の横にある斎藤家の蔵のある家。

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江戸方見附を越えると戸塚宿に入り、
浮世絵でも有名な吉田大橋である。

少しすると戸塚駅であり、トツカーナにある浜風で
ラーメンを食べて帰宅。東口から三ツ境行きのバスで。

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2014年3月15日 (土)

今日の月は…月齢13.8

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日中は晴れたり、曇ったり…であったが、
夕方はきれいに晴れて、日没から少し後の17時56分、
東の空に上ってきたばかりの月齢13.8の月である。
月の左下の方が、ぼんやりとした光り方をしているが、
そこが満月よりも少し欠けている部分であると思う。
明後日の月曜日(3月17日)が満月(月齢15.8)だ。

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2014年3月14日 (金)

落語につぶやき 233~派手彦

昨日の小満んの会で聞いてきた「派手彦」だが、
この噺を聞くのに必要となる「狭手彦」について、
少し調べてみて、わかったことを記録しておこう。
大伴狭手彦という人は、6世紀中頃の豪族だそうで
日本書紀に記述があるのか…新羅が任那に侵攻し、
朝鮮に出征して、任那を鎮め、百済を救ったそうな。
歴史に弱いので…正直なところ、よくわからない。
その際の話題として有名なのが、妻の松浦佐用姫は、
遠ざかる船に領巾(ひれ)を振りながら、哀しみのあまり
石になってしまったという言い伝えである。領巾とは、
いまでいうストールのようなものだと説明されていた。
噺の中に出てくる浄瑠璃の文句は、「夫の後を恋い慕い、
石になったる松浦潟、領巾振る山の悲しみも」という。
圓生百席を聞くと「朝顔日記~宿屋の段」だそうである。
松浦屋の佐兵衛さんが、女房派手彦の船出を悲しんで
石になった…という。「冗談じゃねえぜ。おい、番頭さん。」
「石になった。」「何か言ってるよ。何の石になったんだい?」
「女房孝行で重石になった。」というオチである。

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2014年3月13日 (木)

第266回 柳家小満んの会

夕方から小満んの会で日本橋に行ってきた。
激しい雨と風。ずぶ濡れになってしまった。
これでは外を歩きたくない…ということもあり、
東海道線で新橋まで行って、銀座線で三越前へ。
なるべく近い出口から地上へ上がったのだけど、
それでも日本橋亭へのわずかな道のりで濡れてしまう。
しかし終演後には雨も上がって、帰り道は助かった。
親しい方々と神田まで歩いて、東京駅で東海道線に乗り換え、
最短で帰ってきたのだが、横浜に戻った頃には月も星も見えて、
昼間のあの嵐は何だったのだろう。気温も上がり、蒸し暑い。

古今亭半輔:時そば
柳家小満ん:おすわどん
柳家小満ん:神奈川宿
柳家小満ん:派手彦

今日の三席もすごくよかった。大満足である。噺の内容については、
ひと月ほど前に少しだけ予習をしておいて、安心して聞けたのだが、
しかしやはり…はじめて聞くという新鮮さは何よりもの楽しみだ。
今回の三席で…その共通項は「恋女房」というのがあげられると思う。
「おすわどん」では、恋女房が死んでしまって、新しいおかみさんもできた人…
しかしひと騒動がもち上がる。そして「派手彦」もまた、番頭の佐兵衛さんが、
踊りの師匠でお彦さんに一目惚れの恋煩い。そこまで慕ってくれるなら…と
晴れて夫婦になるのだが、佐兵衛さんは恋女房が大切で…大切でならない。
そして「神奈川宿」である。こちらは三人旅の一人が、去年の盆に大山参りで
神奈川宿に滞在しているけれど…馴染みの宿があるか?という話になり、
そこで再会した縁ある女の話になって、旅籠の飯盛で夜を共にするのだが、
結果は大失敗で…夜這いのはずが朝這いになってしまって…という噺である。
一晩なりとも…恋女房と慕った女のところへたどり着けず…という展開。
一席目は「おすわどん」だが、夜な夜な聞こえる「おすわどん…」の声の正体、
それは通りで商売をしている…「おそば、うどん」のそば屋の売り声であり、
実は知っていた。何ともバカバカしい展開だけど、正体がわからないうちは
師匠がその辺をものすごく神妙な表情で…まさに化け物か何かを連想させる…
怪談噺以外ありえないという雰囲気を漂わせ、知っているとそれが可笑しくて…
この時期にそんな怖い怪談噺なはずがない!という…その辺の落差が最高だ。
得体のしれない恐ろしい空気に支配されたかと思うと…とぼけたそば屋が登場で
そば粉がそばの子で…自分の倅、自分の代わりにお手打ちにしてくれ…とか。
恋女房の死、そして新しい女房でおすわさんが祟られているのではないかという
何か追い詰められていくような息苦しさから…この後半の軽さ、バカバカしさ、
そのひっくり返されるのが味わいであり、楽しくって、心地よくって、何ともいい。
落語って、くだらなくって、バカバカしいほど、ツボにはまるものである。
二席目は「神奈川宿」。「三人旅」の(上)である。「三人旅」の前半部分は
まず演じられることはなくて、小満ん師匠も今日がネタ下ろしなのだそうだが、
この「神奈川宿」の場面も極めて珍品であろう。「三人旅」に関しては、
以前に調べたことがあって、伊勢詣りの旅のきっかけを説明する「発端」、
朝這いの「神奈川宿」、この先は有名だが「びっこ馬」と小田原宿の「おしくら」、
今回の「朝這い」に関しても知ってはいた。でもきちんと聞いたのははじめてだし、
かなり忘れてもいたので、その面白かったこと!夢中になってしまったこと!
「三人旅」で「神奈川宿」は決して有名ではないが、これはもったいない。
三人のやり取りに旅籠の若い衆も加わって、演じる難しさもあるのだろうか。
今回の小満ん師匠のでは、品川での見送りの場面にはじまり、旅の風景は、
袖ヶ浦、鮫洲、大森、六郷の渡し…江戸初期の六郷大橋が流された歴史も語られ、
そして川崎宿に入っては、名物の奈良茶飯を食し、初日は神奈川泊まりとなる。
客引きの若い衆が加わったところで、長々と「朝這い」の一件が語られるのだが、
オチに関して、ぴんと来なかったのだけど、改めて落語事典を参照することにして、
夜暗いときに行くから「夜這い」で…朝這って行ってどうする。お前は飯盛女に
お膳を据えられたんだ。もっともその家が「大米屋」といった。師匠は「大飯屋」。
「膳を据える」とは、女の方から言い寄ってくること。飯盛なので…誘いというか。
「据え膳食わぬは男の恥」というやつである。女の方から言い寄ってきたのに
それを断るのは、男の恥だという。掛け言葉としては、文字通りに受け取って、
飯盛女が御膳を用意してくれる…というのと、一方で街道の宿場の旅籠であり、
遊女を意味する「飯盛女」が男を誘ってきた…というのが掛けられているのだが、
その点で…女を置いている宿のことを「飯盛旅籠」といい、「大飯屋」という屋号が、
まさに飯盛旅籠であることを伝えていたのか?そこに面白さがあるのかもしれない。
なかなか現代では、こうした細部については理解が難しいところであるのだが、
江戸の旅風景を知るのには、落語には様々な情報が詰め込まれている。
ちなみにこの後の「おしくら」でも飯盛の話題で大騒ぎになるわけで、こればかり。
仲入り後は「派手彦」である。この噺も…別れの悲しさから石になってしまう…
その辺のことはわかっていたのだが、飛鳥時代に遡り…元になる古い話があって、
大伴狭手彦が朝鮮へ出征し、妻の松浦佐用姫が船を見送って石になってしまった…
歴史的なところと浄瑠璃に残る物語的な部分とを…小満ん師匠はマクラでしっかり
説明してくれたので、なるほど!って、よく理解できたのである。この説明が重要だ。
つまりは朝鮮に旅立つ狭手彦が、木更津への船に乗り込む派手彦なのであり、
石になって見送る松浦佐用姫が、松浦屋の番頭で佐兵衛さんになっているという…
しかしここで、夫の佐兵衛さんが女房と別れる悲しさに耐えかねて…というところが
落語ならではのお笑いということであろう。実はここをもう一度詳しく復習したければ、
圓生百席の圓生師匠の録音を聞けば、述べられていると思うので、私は今回、
あえて百席は聞かないようにしていたのだが…少ししたらそちらも聞いてみたいと思う。
この噺もなかなか聞けず…もう当分の間、機会はないと思うのだが、実に面白かった。
恋煩いで食べ物が喉を通らなくなり…というのは、「幾代餅」「紺屋高尾」とそっくりだが、
店の堅物で女嫌いの番頭さんというところがユニークだ。同じくお医者様が見立てをして、
酒屋ゆえに…お腹の中に徳利があり、栓をしたから通らない…恋煩いの件は知れて、
相手のお彦さんは、出入りの頭の妹分、それで小僧の定吉を使いにやるのだが…
この場面は先日も聞いた「質屋庫」に似ているようでもある。噺そのものは難しくなくて、
ごく親しみのある展開だ。そして賑やかで楽しい。こちらもオチに関して、少しだけ。
女房孝行(こうこ)で石になったので、重石(漬物石)になった…ということである。
そんなところで来週は、火曜日(3月18日)が横浜での柳家小満んの会であり、
演目は「松竹梅」「橋場の雪」「胴乱の幸助」の三席である!待ち遠しい。

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2014年3月12日 (水)

小満ん語録~鈴虫

先日の「棚卸し」でいただいてきた「覗きからくり」で
覗機械のようにカタンカタンと話題が展開されていく…
このあたりのセンスが小満ん師匠ならではのものであり、
楽しくて仕方ないのだが、そこから少しだけご紹介。

先代金馬師匠は鈴虫を飼育されていたそうで
亡くなられてからもおかみさんが世話をしていると
林家時蔵…亡くなられたはやしや林蔵師匠だが、
頼んで根岸のお宅に鈴虫を戴きに行ったそうである。

分けて頂いたのはオス六匹とメス一匹で、
オスだけでは鳴かないのだという。
戴いた鈴虫には七福神ならぬ七福鈴と名付けて
四畳半の下宿で楽しむ事にしたが、…
柳家小満ん「覗きからくり(3)」より

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2014年3月11日 (火)

今日の月は…月齢9.8

20140311

3月11日は、朝から快晴の一日であった。
この天気も今日までかも。明日から気温も上がる。
花粉も飛ぶそうなので、空は濁るのかもしれない。
16時15分に東の空高く、月齢9.8の月である。
来週の月曜日で17日が満月(月齢15.8)だ。

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2014年3月10日 (月)

落語につぶやき 232~締め込み 下

お馴染みの「締め込み」には(下)があった!
初代の林家正楽作「締め込み 後日譚」である。
小満ん師匠で聞いてきたので、あらすじを記録。
落語事典には載っていない。記憶が危ういのだが…

留守をしていた夫婦が戻ってくると…
またも大きな風呂敷包みが置かれており、
亭主は女房に…やっぱり間男か!と怒り出すが、
ふたりで一緒に出掛けていたわけで、そんなはずもない。
ちょうどそこへ夫婦喧嘩の仲裁をした先の泥棒が挨拶に来て、
懲りずにまた空き巣に入ったのか!と亭主は怒り出し、
見つかって、とぼけて、そこに入ってきたかと思ったのだが、
泥棒はすっかり改心して、いまは堅気で、日雇い人足で
汗を流して、真面目に働いているという。頭の被り物を取り、
ハゲを見せて、これは床下に隠れていたときに浴びた…
熱湯の火傷の痕だと…それを見るたびに反省している。
そんなやり取りをしていたら、今度の泥棒が、上げ蓋を開けて、
床下から出てきた。その間抜けな泥棒、先の泥棒の弟分である。
ふたりそろって平謝り、まだ何か取られたわけではないからと
亭主も仕方なく許してやり、一件落着という…ドジな泥棒である。

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2014年3月 9日 (日)

試作品で小ゑん・喜多八

四谷三丁目から丸ノ内線と銀座線で上野へ移動して、
夕方からは「試作品」だ。末広町でカレーを食べて、
急ぎ、落語協会へ…昼に夜に楽しい日曜日である。

柳家喜多八:三十石船~次郎長伝
柳家小ゑん:ほっとけない娘
柳家喜多八:ぞめき
柳家小ゑん:願い事や

今回は喜多八師匠から。楽屋裏噺が面白すぎる。
寄席で度々かけていたそうなのだが、これにてお蔵入りという
「三十石船」…これは浪曲の次郎長伝からの噺だそうな。
森の石松が次郎長の名代で金毘羅参りに出かけて、その帰り道、
三十石船で大坂から京都へ…淀川を上る船の上での情景である。
神田の出だという威勢のいい江戸っ子と森の石松が語り合い、
清水次郎長の子分で強いのは…というので、いつになっても
森の石松の名が出てこない。後になって、やっと思い出すのだが、
力は強くても、街道一の馬鹿野郎だと、実に賑やかである。
鈴本でトリを済ませてきた小ゑん師匠は「ほっとけない娘」だ。
聞くのは二度目。これも面白い!マニアックに仏像ネタが並び、
後半の鎌倉から江の島への道中付けは、思い浮かべながら聞くと
何ともうれしくなってしまう。でもそこで…大仏くんを連想したならば、
さらにさらに可笑しくて、小ゑん師匠のこの噺は、私は好きだ。
いつもながら新作なので、内容については書くのは控えて、
この辺にしておこう。とにかく小ゑん師匠のマニアックネタは最高。
新作台本コンクールの入賞作品だが、完全なる小ゑんワールド!
仲入り後は喜多八師匠で「ぞめき」。この噺は「二階ぞめき」の簡略版か?
道楽の若旦那が、勘当寸前で外出禁止になり、二階に閉じ込められ、
この辺は「干物箱」の設定にそっくりだが、二階に吉原は作られないけれど
ひとり妄想をして、夢中になっているところは「二階ぞめき」に似ている。
ぞめきとは、吉原を冷やかして歩くことで、行きたくて仕方がない若旦那…
二階の自分の部屋で…吉原の情景を一人芝居。大工を入れて、
何も寸分たがわぬ吉原を二階に作らなくても…若旦那は十分に
二階ぞめきを楽しめてしまうではないか!という。妄想は素晴らしい。
目の前に情景が広がって、そこにいるようであり、たくましい想像力。
そして小ゑん師匠の二席目は、これははじめての噺だ…「願い事や」。
プラネタリウムの天文ネタで、かなり昔に創った噺だそうである。
この試作品では、2005年に一度だけ演じたことがあるとのこと。
実によかったのだ。この噺はいい!私は好きだ。単身赴任のお父さん。
屋台のおでんでひとり寂しく飲んでいると…借金の言い訳屋じゃなくて、
細やかな願い事を叶えてくれる願い事屋さんがやってきた。
この人が誰なのか!?というのはネタバレ厳禁…書けないが、
そこからは天文ネタも盛り込まれて、面白いのである。笑もたくさん…
しかし心が暖まるような…優しい感じのする噺であり、これもまた
小ゑんワールドなのである。夢のある噺で、ぜひまた聞きたい。
CDに収録してほしい。度々聞きたいという…実に魅力的な噺である。
おでんといえば、小ゑん師匠の「ぐつぐつ」があまりにも有名だけど、
赤提灯の「おでん」は、何とも懐かしい感じ、その世界に引き込まれる。

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柳家小満ん「在庫棚卸し」

今月もお馴染みの荒木町へ。小満ん師匠の棚卸しである。
3月も中旬へ進もうとしているが、まだまだ寒く…冬は続き、
噺の方の花見シーズンは、もう少し先のようである。
梅は咲いたか、桜はまだかいな…で、いまは梅なので
今日は「鶯宿梅」と「質屋庫」で梅の出てくる噺だ。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第15回
柳家小満ん:締め込み
柳家小満ん:締め込み 後日譚
柳家小満ん:鶯宿梅
柳家小満ん:質屋庫

「鶯宿梅」と「質屋庫」は梅の噺なのだが、「締め込み」に関して、
関係ないのかもしれないけれど…三席とも勘違いの噺である。
今回のテーマとまではいかないかもしれないが、三席の共通項で
泥棒さんが荷造りした風呂敷包みを見つけて、帰ってきた亭主は
女房が間男していると早とちり。馴れ初めにまで遡る大喧嘩。
泥棒の噺では定番の「締め込み」にはじまり、珍しい後日譚も…
「鶯宿梅」では、普段から養子であることを気にしている若旦那が、
端唄の「春雨」で「鶯宿梅じゃないかいな」を「養子くさいじゃないかいな」と
聞き違えてしまう。堅物で真面目な人ほど、思い込みが激しいという。
「質屋庫」では、これは本題ではなく…その辺で違うかなとは思うけど、
両腕に龍の彫り物で、背中も倶利伽羅紋々という出入りの熊五郎が、
強そうに見えて、実は少しも強くなかったという…見当はずれの勘違い。
その熊五郎がやはり勝手に勘違いをして、酒の一件、たくあんの一件、
下駄の一件とこれまでの悪事が露呈する。さらに早合点は続き、
三番蔵の話になって、雨が漏るとか…泥棒が入るとか…勘違いばかり、
そそっかしい男である。「質屋庫」はこの辺で笑わせる噺ではあるのだが。
いつもの三席…というか、今回は四席ともいえるけれど、順番に振り返り、
「締め込み」のような…普段ごくお馴染みの噺を小満ん師匠で聞けると
また格別な味わいがあって、新鮮でもあり、改めてその噺を見直すという、
今回の「締め込み」もそういった印象であったのだが、夫婦喧嘩が激しい!
これまで出会ったことのないような強烈な応酬が炸裂する夫婦喧嘩であった。
後で仲裁に入った泥棒さんが、あなた方は仲がよすぎる…といっているけれど
こちらも相手のことを想って、思い込みが激しいから、喧嘩がはじまるのであり、
その辺を見事に付いている。この辺の演出で聞き慣れた噺もガラッと変わる。
そして可笑しかったのが、仲裁に入るという点では、夫婦の機嫌を取って、
泥棒は逃げ出したい一心で、いろいろと持ち上げるのだが、まるで幇間である。
落語に出てくる泥棒は、いつも間抜けな泥棒ばかりといわれているけれど、
お調子者で、この剽軽な性格は、罪がないというか、つい許してしまうという。
泥棒に酒を勧めるここでの亭主もまた、間抜けなのであり、長閑な風景である。
続いて二席目なのだが、泥棒の話題はもう暫く続き、小噺もいくつか…
すると…あれ?これは先ほどの「締め込み」の夫婦のところではないかって、
留守の間にまたも空き巣に入られて、今度も風呂敷包みの荷物が置いてある。
最初の仲裁泥棒は、すっかり改心して、いまは堅気になって…日雇い人足で
汗を流している。今度入った泥棒が、先の泥棒の弟分であり…一緒に謝って、
今回も許してもらうのだが、この噺は、初代の林家正楽の作であり、
「締め込み 後日譚」だそうである。もちろんのこと、はじめて聞いた。
初代正楽の作品で有名なのは、三木助師匠で知られる「さんま火事」など。
「締め込み」に(下)があったのか…といっていいのかわからないが、
この「後日譚」も罪を許してやる…という、何ともお粗末な間抜け泥なので、
その辺で、聞いていてもつい心を許してしまう…落語ならではの展開である。
まさに演り手のない噺だが、この噺も失われてしまってはもったいない。
続いて珍品をもう一席…「鶯宿梅」。実は一月に師匠にお会いしたときに
これまで聞かせていただいた珍しい噺の中で「鶯宿梅」が大好き…
という話をしたら、京都へ鶯宿梅の実物を見に行った話をしてくださり、
その際のことを話題にした記事も後で送ってくださって、お手紙には…
今度の棚卸しで演ってみたいと思います…とのこと。ここで実現したのだ。
2010年3月の日本橋での小満んの会で「鶯宿梅」は演じられており、
そのとき一度だけ…とのことだったので、四年ぶりの久しぶりである。
師匠ともお話ししたのだけど、端唄の文句というのが、馴染みがなくて、
その辺で取っ付きにくい…それでこの噺も失われてしまっては惜しい、
というのも…養子の若旦那が自分の身の上を気にしているあまり、
少々被害妄想のように端唄を聞き違えてしまうという…この展開は、
実によく理解できる情景であるし、親しみのある人物像といえる。
この若旦那も少々そそっかしいところがあって、かわいらしいのだ。
私は「鶯宿梅」が大好きなのだけど、何とかこの噺を残したい!という
誠実で真面目なのだけど、ちょっと抜けたところもある若旦那…
愛嬌のある親しみの存在なので、そんな若旦那を演じてほしいと…
ぜひ若手の噺家さんには、小満ん師匠に習いに行ってほしい!
仲入り後は、二月の初午で手習いに通いはじめる子供たちの話題から
手習いといえば、天神様で菅原道真公…するともうひとつの梅の噺は、
お馴染みの「質屋庫」である。小満ん師匠の日本橋での「質屋庫」を
録音で持っているので…こちらも大好きでよく聞いているのだが、
実演では今回がはじめてだ。「質屋庫」って、実にいい。楽しい噺である。
小僧の定吉が芋羊羹に取りつかれたり、熊五郎の大暴走があったりと
可笑しい場面は多々あるのだが、この噺も…落ち着いて、冷静な旦那と
しっかり者だけど臆病な番頭さん、そしてひどくそそっかしい熊五郎、
登場人物それぞれに…ハッキリとしたキャラ像が存在していて、
その辺がくっきりと浮かび上がってくると実に豊かな描写であって、
いい噺だな…って、思うのである。サゲで菅原道真公も登場するという
質に入れられるような掛け軸なので、あまりお宝ではないのか?
少々軽い…貫録のない道真公がまた可笑しくて、今度もまた流される。
質に入れたのが藤原方で…流すのはやはり藤原(時平)…邪険な扱い。
ということで…次回の「棚卸し」は4月6日(日)である。もちろん予約済!

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2014年3月 8日 (土)

マウリツィオ・ポリーニ 4

先週はルイサダのショパンでバラード全曲を聞いたのだが、
今日はポリーニの名盤を出してみた。基準であり、これが究極。
バラード全曲の他に前奏曲作品45と幻想曲作品49を演奏。
1999年4月にミュンヘンのヘルクレスザールで収録。
ポリーニはテンポが速いのだが、その凝縮された仕上がり、
集中力の高さ、求心力が凄まじい。立体的な響きも特長である。
ショパンの音楽における力強さ、その対比をくっきりと際立たせ、
現実感というか、この迫ってくる感覚はポリーニならではであろう。
一方でショパンの音楽がいかに日常的な存在であるのか…
創りこまれた部分のない…自然体な印象も感動的である。
やはり最大の魅力は、この音楽の流れ、その説得力であろうか。

DG 459 683-2

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2014年3月 7日 (金)

横浜の風景から 350

昼から新横浜へ行ったのだが、
その帰り道で西谷まで歩いてみることにした。

20140307a

JRの新横浜駅。15時20分に出発。

20140307b

しばらくは環状二号線(環2)を歩くが、
砂田川に架かる駒形橋にて。
ちょうど新幹線が通過中である。
港北区鳥山町で、この先は神奈川区。

20140307c1

神奈川区三枚町の「八反橋」交差点。
鳥山川に架かる八反橋である。

20140307c2

「八反橋」交差点で環2を離れ、
羽沢を経由して、「梅の木」を目指す。
写真の正面の高架橋が環状二号線。

20140307d

第三京浜のすぐ脇に道祖神を発見。
左は文字塔、右は双体道祖神である。

20140307e1

神奈川区羽沢町で、神社の鳥居を発見。
戻って、地図で調べたところ、稲荷社とある。

20140307e2

鳥居をくぐって、階段を上ったところにお稲荷さん。

20140307f

保土ヶ谷区西谷町で、正面に新幹線が通っているが、
相鉄線西谷駅に到着は
17時10分…遅くなってしまった。

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2014年3月 6日 (木)

ホルヘ・ボレット 4

ホルヘ・ボレットによるリストの作品集を聞いていく。
9枚組のボックスで…久しぶりに聞きたいと思っていたのだが、
今日は出してみた。1枚目から順番に進んでいくことにして、
ハンガリー狂詩曲 第12番 嬰ハ短調、愛の夢 第3番、
メフィスト・ワルツ 第1番、詩的で宗教的な調べ~葬送曲、
「リゴレット」による演奏会用パラフレーズ、ラ・カンパネラ
1982年2,9月にロンドンのキングズウェイ・ホールで収録。
このCDは、1984年に制作された最初のCDも持っていて、
二年ぐらい前にそちらでも聞いているのだが、今回は
2001年の再発売によるディスクである。こちらの方が…
多少、音がいいのかも?気のせいかもしれない。
どちらにしても…何度聞いても、素晴らしい演奏だ。

DECCA 467 801-2

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2014年3月 5日 (水)

クリスティアン・ゲルハーヘル 1

クリスティアン・ゲルハーヘルでマーラーの歌曲を聞いている。
去年の秋にケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団との
オーケストラ伴奏によるマーラーの歌曲集を聞いたが、
こちらは少し前の録音でピアノのゲロルト・フーバーとの演奏。
歌曲集「子供の不思議な角笛」より、若き日の歌より、
さすらう若人の歌、リュッケルトの詩による5つの歌曲
2009年1月3,4日、4月13,14日にミュンヘン高等音楽院で収録。
マーラーの歌曲はやはりオーケストラ版が絶品だと…ではあるけれど、
ピアノ伴奏もまた、何とも心地よく、実に引き込まれて、感動的だ。
クリスティアン・ゲルハーヘルとゲロルト・フーバーのデュオは有名で
ここでも本当に素晴らしい。管弦楽に比べ、ピアノでの仕上がりは、
非常にシンプルで、その世界が凝縮されている感はあるのだが、
ゲロルト・フーバーのピアノは、平面的な広がりの中にも深い陰影。
立体感を強調しなくても…表面的に淡白な印象とは別なところで、
聞いている人の心には強くこみ上げてくるものがあり、名演である。
もちろんゲルハーヘルの歌は最高であり、魅力的なディスクだ。

RCA 88697567732

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2014年3月 4日 (火)

江戸名所図会 4~神田大明神

神田大明神の社
聖堂の北にあり、唯一にして江戸総鎮守と称す。
祭神 大己貴命・平親王将門[? - 940]の霊、二坐。

お馴染みの神田明神だが、江戸名所図会を参照すると
湯島聖堂の北にあって、平将門を祀っていると…
現在の神田明神にも「江戸総鎮守」の表記は大きくある。

祭礼、隔年九月十五日
神事能 (隔年九月十五日祭礼の後、十六日に興行す。
神前に舞台をしつらひ、江府の町中より桟敷をかけて見物す。
…しかありしより連綿として相続し、興行ありしが、
享保[1716-36]の頃よりゆゑありて中絶す。)

現在は、五月の神田祭が有名であろうか。
隔年の実施で次回は平成27年ということになろう。

当社の境内つねに賑はしく詣人たゆることなし。
茶店おのおの崖に臨んで、遠眼鏡などを出だして
風景を翫ぶのなかだちとす。
ことさら近来は瑞籬に桜樹をあまた植ゑければ、
弥生の頃もっとも美観なり。
「江戸名所図会 巻之五」より抜粋

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2014年3月 3日 (月)

日本のしきたり~桃の節句

「鳩居堂の日本のしきたり豆知識」より「桃の節句」。
ここでは「節句」について、今日では、桃の節句と
五月の端午の節句で知られているけれど、
本来は五節句といって、一月七日の「人日(じんじつ)」、
三月三日の「上巳(じょうし)」、五月五日の「端午」、
七月七日の「七夕(しちせき)」、九月九日の「重陽(ちょうよう)」
これらの五つをいうのである。桃の節句の「上巳」とは、
旧暦三月の「上旬の巳の日」のことであり、魏の時代の中国では、
三月三日を上巳として、川で身を清め、不浄を祓う習慣があった。
日本に伝わってからは、紙の人形を川や海に流して、祓いを行い、
現在に伝わる流し雛は、平安時代の原型をとどめている。
紙の人形が雛人形へと形を変え、江戸時代には庶民の間でも
女の子の健やかな成長を願う行事として、広く親しまれていた。

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今日の月は…月齢1.8

20140303a

夕方から少し晴れてきて、雲の合間に
細い月が見えた。日没後の17時56分。

20140303b

西の空で…まもなく沈もうとしている月だが、
月齢1.8であった。三日月よりも細い月。
これからの暦を調べると…土曜日が上弦(月齢6.8)、
そして17日の月曜日が満月(月齢15.8)である。
雨も多く、空もそろそろ春霞だが、期待しよう!

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2014年3月 2日 (日)

ジャン・マルク・ルイサダ 1

ジャン・マルク・ルイサダのショパンを聞いている。
バラード全曲とアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ、
ノクターンのハ短調(作品48-1)と有名な変ホ長調(作品9-2)
2010年7月26-29日に岐阜のサラマンカホールで収録。
実に個性的であり、自由であり、しかしそれだけではない…
この上なく心のこもったショパンで、魅力的な演奏だ。
細部の表現に耳を傾けると…強弱を微妙にコントロールして、
音楽の流れというのでは、ハッとさせる断絶の瞬間があったり…
ときに聞いたことのない間が存在して、その辺が個性的であると
そんな印象も与えるのだけど、この創造力が聞き手に対して、
大きな感動をもたらしてくれていることは間違いないのである。
本来、よく聞こえてくるはずの右手の旋律をかなり抑えて弾き、
逆に左手による低音の伴奏部分を目立って強調するところなど、
この辺も特徴的である。ルイサダの天才的ともいうべき部分で
ショパンの作品に詳しいマニアの人ほど、唸らせるであろう。
草書体の仕上がりで…そこに価値を見出さなければいけないのだ。
本当に素晴らしい!私はルイサダのショパンは好きである。
でも鑑賞において、融通のきくようになった今だからこそ…であり、
昔だったら、この自由な可能性には、ついていけなかったかも?

RCA 88697872132

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2014年3月 1日 (土)

圓生百席 「お祭佐七」「火事息子」

圓生百席から「お祭佐七」と「火事息子」を聞いている。
今回の二席というのは、いい男が火消しになるという…
珍しい「お祭佐七」という噺だが、め組に居候の佐七が、
火消しの若い衆と品川に出掛けて、そのまま居残り。
「居残り佐平次」の噺が有名だが、なぜか居残りというと…
品川である。その辺に理由があるのだろうか?
「雪とん」にもお祭佐七が登場するけれど、この噺とは、
関係ないのである。25分ほどの大した内容ではなくて、
この続き…というか、その後の展開がありそうだが、
圓生師匠の録音は残されていないのでは?不明。
後半はお馴染みの「火事息子」。マクラで火事と火消し、
そして彫り物(刺青)に関する解説がある。興味深い。
体に絵を描くのは彫り物、刺青は罪人の腕に入れる線。

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