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2014年4月20日 (日)

落語につぶやき 236~人情八百屋

昨日、小燕枝師匠で聞いてきた「人情八百屋」だが、
忘れないうちにあらすじを記録しておきたいと思う。

霊岸島の元浜町で、八百屋さんが売れ残った茄子を
長屋のおかみさんに二十文で売ろうとしているが、
これしかないので、八文の分だけくれと頼まれた。
親切な八百屋は、八文で全部差し上げましょうといい、
すると奥から子供が出てきて、生の茄子を食べはじめた。
大工の亭主は患って、ずっと寝込んでおり、子供たちに
三日も何も食べさせていないという。訳を聞いた八百屋は、
自分の弁当の残りを子供たちに与え、一日の売り上げを
すべてその親子に置いてきた。五日ほどが過ぎて、
八百屋のかみさんは、子供たちに着物を繕ったからと
届けてほしいと再び霊岸島の裏長屋を訪ねてみる。
するとそこは空き家になっており、隣に様子を聞いてみると
火消しの鉄五郎の家に案内された。あの晩、因業大家に
八百屋からもらった金はすべて、たまった家賃で、
巻き上げられてしまったという。八百屋さんに申し訳ないと…
亭主は首を吊り、女房も舌を噛み切って、死んでしまった。
長屋の衆は、腹に据えかねて、大家の家を叩き壊し、
張り倒した。町役人が間に入り、その場は収まったが、
残された子供たちを火消しの夫婦が預かっているという。
八百屋の平助は、子供たちを自分のところで引き取りたいと…
鉄五郎も五日の間、一緒にいて、情が湧いたから、そればかりは
堪忍してほしいと頼むのだが、乱暴な火消しの家で育つより
八百屋さんのところの方が、子供たちのためだと女房に諭され、
手放すことを決める。帰っていく平助と子供たちを見送り、
鉄五郎はしみじみと…八百屋さんに育ててもらった方が
子供たちのためだ…俺の商売は火消し。躾けはできねえ。
躾けと火付けを掛けた火消しにちなんでのオチである。

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