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2014年5月22日 (木)

フランクフルト歌劇場2013

セバスティアン・ヴァイグレ指揮フランクフルト歌劇場による
プッチーニの歌劇「西部の娘」から第2幕と第3幕を聞いている。
2013年5,6月にフランクフルト歌劇場におけるライブ録音。
エヴァ・マリア・ヴェストブルックが酒場「ポルカ」の女将でミニー、
カルロ・ヴェントレがディック・ジョンソン(盗賊の首領ラメレス)、
アシュリー・ホランドが保安官のジャック・ランスを歌っている。
素晴らしい音楽だ。豊かな旋律が、濃厚に色彩的に歌われるけれど
響きとしてはかなり新しい。大胆な音構成である。初演時の大成功から
その後、今日まであまり上演回数の多くない作品となってしまったのは、
そうした不協和音の多用も影響しているようである。こうして今聞いて、
この音楽が現代音楽に近いとは、少しも思わないけれど、しかし
プッチーニの作風がかなり革新的な方向へと向かっていることは、
明らかであり、それが魅力でもあるし、何とも感動的である。
第2幕の最後で、瀕死の重傷を負ったディック・ジョンソンを賭けて、
ミニーとランスがポーカーの勝負をし、いかさまでミニーは勝つのだが、
その悲劇的な響き、恐ろしい緊張感、迫力は凄まじいものがある。
シェーンベルクの後期ロマン派風の和音を思わせるし、実に鮮やか。
ミニーとディック・ジョンソンがふたりで旅立っていく結末に関しては、
いかにも西部劇という印象だけど、ハッピーエンドといえるのか?
歌劇の終結としては、珍しいのではないか。実に興味深い。

OEHMS OC945

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