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2014年5月28日 (水)

ホルヘ・ボレット 8

ホルヘ・ボレットによるリストの作品集を聞いている。
今日は、巡礼の年 第1年「スイス」である。
1983年3月にロンドンのキングズウェイ・ホールで収録。
なんて素晴らしいのだろう。力で押していくリストではないのだが、
ゆったりとした流れの中で、実に細やかな表情付けが冴えわたり、
音はキラキラと輝いて、不思議なほどの透明感と清々しい感覚。
巨匠の芸風ということはいえるのだが、音楽はこの上なく新鮮。
第2年の「イタリア」に比べ、この「スイス」の方が、厳しさと安らぎ、
どことなく神秘的なものも感じられるが、本当に偉大な作品である。
絢爛豪華な響きを求めずに…超絶技巧を披露するでもなく…
それゆえにこそ、ホルヘ・ボレットによって、ここでの音楽は、
深い精神的世界にまで高められた。何度聞いても感動的である。

DECCA 467 801-2

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