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2014年5月 5日 (月)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

明け方か…まだ寝ている時間に地震があって、
横浜のこちらは大したことはなかったのだが(震度3)、
東京は最大で震度5弱というから、少し驚きであり、
こういうこともまた…怖気づくと東京は遠いのである。
電車の始発の時間帯であり、ダイヤが乱れ、遅れていると
今回も普段以上に早めに出たのだが、その後、何事もなく、
無事に四谷まで行くことができた。東横線と副都心線は、
埼玉の方にまでつながっているので、それも不安要素だ。
便利なようで、何か起きたら、すぐに止まってしまいそうであり…
まあ、とにかくその後、順調に一日を過ごせたのはありがたい。
ということで、今月もお馴染みの荒木町。小満ん師匠の棚卸し。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第17回
柳家小満ん:人形買い
柳家小満ん:六郷の煙草(煙草好き)
柳家小満ん:清正公酒屋

シャンソンの「コマンサヴァ」が「恋しい恋しい、小満んさま」に聞こえる
楽しすぎるマクラから、今日は端午の節句で、噺は「人形買い」である。
この噺は、本当に時期が限定されるという…まさに今日の情景なのだが、
易者の先生による易、運勢の解説、講釈師が太閤様の一席を語り、
神道者が神功皇后様について語るという…特に後半は複雑な噺だが、
こういうちょっと珍しい噺が大好きなので、この時期にはよく聞いている。
私が持っている録音は、落語研究会で放送された扇遊師匠のものだが、
かなり忠実に小満ん師匠と同じだったので、きっと元は同じなのだろう。
この教養に満ちて、重厚な展開の後半が、どうしても印象に残るのだが、
その前の場面で、お喋りな小僧さんが、値段のからくりを暴露したり、
いろいろとくだらない話を独り言のように喋っている…この辺がかわいくて、
「人形買い」の魅力的なところかな…って、私は思うのだが、楽しかった。
この噺のために今日?というぐらいに…もう今年は、他では聞けないか。
続いて二席目で、師匠が登場すると…たくさんの扇子を抱えて、
一体、何事なの?という…これは何かある!並べた扇子は23本。
他ではできないご趣向というのも…この「棚卸し」の楽しみである。
落語で扇子といえば、煙管なのだが、噺は「煙草好き」であった。
この題名は、以前に落語研究会で喜多八師匠が演じたときの演目。
「六郷の煙草」という題名もあるそうで、棚卸しのブログを確認したところ、
小満ん師匠も「六郷の煙草」としたようである。こちらの噺も…すごくて、
煙草の産地から品種、銘柄、特徴、味わいと…とにかく話題が豊富で、
演じるのは厄介だろうな…って、珍品中の珍品、最高級の貴重品である。
実は、以前に喜多八師匠の映像で見たときから、たまらなく好きな噺であり、
小満ん師匠で聞けるなんて、ちょっと大興奮である。前に調べたのか?
喜多八師匠が高座で言っていたのか?ちょっと忘れてしまったが、
三代目の小さんが得意にしていたとか…そんな記憶が残っているけれど。
仲入り後は、「清正公酒屋」である。昨日と今日とが、白金の清正公様で
覚林寺において、清正公祭りなのだそうである。師匠の「清正公酒屋」は、
2009年に日本橋、2010年の正月に横浜の小満んの会で演じられている。
横浜の正月というのは、寅年にちなんで…という企画でよく覚えているが、
師匠の「清正公酒屋」は、私は大好きだ。他の噺家さんで聞いたことはないし、
この噺こそ、小満ん師匠というイメージもあるのだけれど、親子のやり取りで
一人息子の清七とお父つぁんの会話が何とも味わい。そして大いに笑える。
息子の方が理に適っていて、お父つぁんの方が滅茶苦茶。勘当といいながら
口ばっかりで、ちっともその気はないのであり、この辺が面白いのである。
でも最後のところは、加藤清正の清正公大神祇が、清七だけを助け、
饅頭屋の娘でお仲さんは見捨てられるという…どうなってしまうのだろうって、
そんな酷いこと…って、思ってしまうのだが、ここは芝居仕立てなので、
全部ウソ!…嘘でもないかもしれないが、あくまでも想像の世界なのであり、
軽い気持ちで楽しめばいいのだろうか…この辺は、興味のあるところ。
ということで…次回の「棚卸し」は6月8日(日)である。もちろん予約済!

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