ホルヘ・ボレット 11
ホルヘ・ボレットによるリストの作品集を聞いている。
今日は2つの演奏会用練習曲、3つの演奏会用練習曲、
そして最後に収録されている「ドン・ジョヴァンニ」の回想は、
1978年12月にキングズウェイ・ホールでの演奏。
そして練習曲の後で、コンソレーション(全6曲)は、
1985年3月にロンドンのセント・バーナバス教会で収録。
1978年というと一連の録音の中では、早い時期のものだが、
それもあるのか…ボレットの演奏がますますヴィルトゥオーゾで
同時にこの上なく自由自在。強弱も緩急も実にしなやかで
ここに存在するあらゆるものが華麗だ。なんて素晴らしい。
リストの演奏会用練習曲は、大好きなのだが、作品も偉大で、
そしてこのボレットの演奏は、格別に魅力的なのである。
少し時間が過ぎて、コンソレーションは、1985年というと
超絶技巧練習曲集と同じときの録音のようであるが、
より枯れた印象もあり、それがまた美しく、感動的である。
DECCA 467 801-2
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