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2014年6月13日 (金)

正岡容 我が圓朝研究

あれこれと…読みたい本がいろいろあるのだけど、
ちっとも進まず…正直、本を読むのは苦手である。
耳から聞いた話は、私は吸収のよい方だと思うのだが、
目で、活字で読んだものは、情けないほど、残らない。

という中で、ちょっとずつ…正岡容の「我が圓朝研究」を
読みはじめた。「怪談牡丹燈籠」のところを読み終えて、
正岡容は、圓朝の速記をかなり細かく読み解いており、
非常に興味深いし、勉強にもなって、そして面白い。
しかし速記から伝わることというのは、限界があって、
その点は、正岡容自身、はっきり認めているのであり、
そこでは、圓朝を実際に聞いている岡本綺堂の文章が
引用されている。それがまた、すごいのである。

圓朝の怪談噺は、本当に怖かったらしい。世の中は、
明治の文明開化にあって、幽霊など、信じるものでは
なくなりつつあった。しかしそれでも怖かったらしい。
私も怪談噺は好きなので、実演も聞いたことはあるけれど
でも真剣に怖いと思ったことって、一度もない。怖くない。
それは演者の実力とか、そういうことではなくて、むしろ
物語の力と話芸の素晴らしさで、深く引き込まれる。
だからこそ怪談噺が好きで、また聞きに行きたくなる。
聞く環境も違うし、百年が過ぎた現在で、何もかもが…
違うということもあって、怪談噺への接し方も変わった。
しかしそうであったとしても、三遊亭圓朝という人は、
あまりにも特別な人であった…そのことは、こうして、
残されている文章を読んでいてもわかるのである。

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