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2014年7月10日 (木)

落語につぶやき 243~真景累ヶ淵

去年の夏は、「牡丹燈籠」をよく聞いていたのだが、
今年は圓生百席の「真景累ヶ淵」を熱心に聞いている。
一年休んで、久しぶりに聞き直してみるとまた新鮮だ。
「豊志賀」の場面が有名だが、私は「お久殺し」以降、
舞台を羽生村に移してからの方が圧倒的に好きである。
お久殺しを土手の甚蔵に目撃された新吉は、甚蔵の元で
大人しくして、いかにも坊ちゃん坊ちゃんした印象だが、
養子に入って、お累と夫婦になると、次第に変わりはじめ、
噺の中で、豊志賀の呪いが解けていくということもあるけれど、
「お累の自害」では、新吉は実に乱暴で、そして残虐であり、
この変貌ぶりは興味深い。しかし「聖天山」まで進んで、
再び土手の甚蔵に付きまとわれると新吉は大人しくなって、
やはりその辺は、境遇が変わったとしても深見の若様なのか。
腹違いの妹でお賤に遭遇する不思議な因縁というのも絡むのか。
圓朝というお方は、近親相姦を理由に自害させるのが好きである。

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