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2014年8月30日 (土)

落語につぶやき 246~幕末太陽傳

この間、小満ん師匠の「居残り佐平次」を見たのだが、
「居残り」というと…気になっていたのが「幕末太陽傳」である。
YouTubeに全編映像を見つけて、夕方、一気に観てしまった。
素晴らしい。江戸末期の品川遊郭の描写には感動した。
フランキー堺の佐平次は、まさにぴったりである。これぞ適役。
全体は「居残り」だが、そこに「品川心中」を組み合わせたり、
ありとあらゆる落語の要素がちりばめられて、実に楽しい。
忠実に落語の台詞を再現しているところと、映像化にあたって
手を加えているところといろいろだが、江戸言葉の扱いが、
脚本に関しても俳優たちの喋りに関してもあまりにも見事!
それに比べて、現在の時代劇というのは、一体何なのか。
文久二年という設定で、舞台は幕末の東海道品川宿だが、
土蔵相模で知られる「相模屋」だけど、意外に経営は苦しそう。
また特長的なのが、佐平次が本当に胸を患っており、
海が近く、空気のいい品川で、居残りしながら養生しようという。
佐平次は、客や店の者たちの前では、調子よく明るいのだが、
住み処の行灯部屋に戻ってくると言葉がなくなり、表情もなく、
具合悪そう…ということもあるけれど、陰のある存在だ。
その辺は、幇間ともいうべき佐平次の特性をよく表している。
悪い咳が続いて、後半へ行くほど、もう命が長くないのでは…
と思わせるけれど、まだ生きる!と走っていくサゲは印象的。

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