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2014年8月31日 (日)

黒門亭でぴっかり・一九・禽太夫

12時前に東京へ行き、入谷から三ノ輪の辺りを散歩。
日比谷線で仲御徒町に戻ってきて、毎度の黒門町へ。
今日のお目当ては、一九師匠と禽太夫さんの「景清」。
前半を聞きに来たお客さんが多いのかもしれないけど、
私は後半の柳家贔屓である。思った以上に大入り。

第2部
柳家フラワー:出来心
春風亭ぴっかり:悋気の火の玉
林家ぺー:やかん
柳家一九:牡丹燈籠~お露新三郎の出会い
柳家禽太夫:景清

久しぶりのフラワーさん。今日は泥棒ネタで「出来心」。
ドジな新米泥棒が主役だが、親分や訪問先の江戸っ子で、
勢いがよくって、滑らかだけど、どうも言葉がわかりづらい。
きちんと言えているのかもしれないけれど、伝わってこない。
この辺のことって、最初の頃から気になっていたような。
まもなく二ツ目に昇進だと思うのだが、がんばれ!11月。
続いて、ぴっかりさん。同じく久しぶりだ。いや、実は…
二ツ目に上がってからはじめてかも。そんな気もする。
フラワーさんとは対照的に言葉がハッキリと聞き取れて、
台詞も表情豊かに…たしかに上手いのだけど、どうも
女流講談師みたいな印象で、気になる。抑揚の付け方か?
でも数多く演じている自信というものか、その実力は着実に
積み上げられており、将来、もし抜擢昇進など実現すれば、
きっと候補に上がるのだろうなって、そんな雰囲気である。
黒門亭では何度目かになるのだが、ぺーさんの落語に挑戦。
今回は「やかん」である。こちらも喋りに関しては長いので、
ネタさえあれば、どうとでも自在にできちゃうんだろうな…という。
でもちょっと気になったのが、上下の切り方で…大きすぎる。
その辺は専門ではないわけだから、いいのだけど、しかし
噺ができているだけに惜しい。かなり新作に近い印象では
あるのだが。オチに関しては、「やかん」の由来で戦の話、
それは昼ですか?夜ですか?夜間だ…と答えるという。
仲入り後は一九師匠で、怪談噺の軽いマクラだったのだが、
根津清水谷に萩原新三郎という…ときて、「牡丹燈籠」である。
これは驚き!今日はやはり行ってよかった。いい噺が聞けた。
亀戸の臥龍梅から山本志丈がとりもつお露と新三郎の出会い。
お露は死んだと聞かされるけれど、お盆になり、夜中になって、
カランコロン…と毎夜、お露とお米のふたりが訪ねてくる場面。
白翁堂勇斎がそれに気付き、新三郎に死相が出ていると
新幡随院の良石和尚が出したお札を貼り、魔物除けをする。
つまりは「お札はがし」の前の部分である。怪談でも恐くなく、
しかし落語で聞かせるという点では、非常に面白いところであり、
一九師匠が丁寧に丁寧に聞かせてくれるので、実によかった。
そして今日のトリは、禽太夫さんのネタ出し「景清」であった。
「景清」を聞くのは久しぶりか…素晴らしかった。感動した。
荒っぽい江戸っ子の定次郎が、まさに等身大な感じがして、
満願なのに目が開かない焦り、苛立ち、さらには怒りだが、
実に引き込まれる。かなり激しい性格のような印象だけど、
それはすべて、目が見えないことでの苦しさから来ていると
そのことがよく伝わってきて、実に説得力がある。見事だ。
非常に勢いがあって、動きや描写もエネルギッシュだけど
禽太夫さんの人情噺って、いいかもしれない。絶対にいい。
「文七元結」を聞いてみたいな。長兵衛さんが似合いそうだ。

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2014年8月30日 (土)

落語につぶやき 246~幕末太陽傳

この間、小満ん師匠の「居残り佐平次」を見たのだが、
「居残り」というと…気になっていたのが「幕末太陽傳」である。
YouTubeに全編映像を見つけて、夕方、一気に観てしまった。
素晴らしい。江戸末期の品川遊郭の描写には感動した。
フランキー堺の佐平次は、まさにぴったりである。これぞ適役。
全体は「居残り」だが、そこに「品川心中」を組み合わせたり、
ありとあらゆる落語の要素がちりばめられて、実に楽しい。
忠実に落語の台詞を再現しているところと、映像化にあたって
手を加えているところといろいろだが、江戸言葉の扱いが、
脚本に関しても俳優たちの喋りに関してもあまりにも見事!
それに比べて、現在の時代劇というのは、一体何なのか。
文久二年という設定で、舞台は幕末の東海道品川宿だが、
土蔵相模で知られる「相模屋」だけど、意外に経営は苦しそう。
また特長的なのが、佐平次が本当に胸を患っており、
海が近く、空気のいい品川で、居残りしながら養生しようという。
佐平次は、客や店の者たちの前では、調子よく明るいのだが、
住み処の行灯部屋に戻ってくると言葉がなくなり、表情もなく、
具合悪そう…ということもあるけれど、陰のある存在だ。
その辺は、幇間ともいうべき佐平次の特性をよく表している。
悪い咳が続いて、後半へ行くほど、もう命が長くないのでは…
と思わせるけれど、まだ生きる!と走っていくサゲは印象的。

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2014年8月29日 (金)

南西ドイツ放送交響楽団

シルヴァン・カンブルラン指揮南西ドイツ放送交響楽団による
ブルックナーの交響曲シリーズを収録順に聞いている。
今日は交響曲第7番ホ長調で、2008年9月6日に
サン・セバスティアン・オーディトリウムのクルザールで収録。
今回も非常に研き抜かれたブルックナーなのだけど、
一方で表情豊かに、人懐っこいような主題のところは、
多少そうした要素を際立たせるところもあって、ただ単に
整理されているだけではない…折衷的な方向性もあり、
面白いのである。カンブルランの解釈は実に興味深い。
伴奏で消えがちな音型も丁寧に再現しており、精密である。
ちょっと作り過ぎかな…と思うところもあるが、それが新鮮で
ハッとするような、はじめて聞く響きも多いので、驚いてしまう。
伝統に左右されない新しい発想ではあるけれど、好きである。
こんなブルックナーならば、いつまでも聞いていたい。

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2014年8月28日 (木)

小満ん語録~葛西舟

「汲みたて」に出てくる肥舟の話題に関係して
いい話を教えていただいたので、(汚いが…)
少しだけご紹介したい。知っておくと「うん」が付く。
江戸ができたときから…城内に糞尿が溜まるので、
それを一手に引き受けて、舟で運び出していたのが、
葛西権四郎という人だった。糞尿は肥料となるので
お百姓のところへ運べば、金になる。儲かるのだ。
つまりその肥舟のことを葛西舟と呼んでいた。
各大名屋敷や普通の町内からも糞尿は出るので、
汚穢屋さんが汲み取り、代わりに野菜物を届ける。
しかし江戸の後期には、現金取引になったそうだ。
そこで、落語に出てくる長屋のことを考えてみると
共同便所であり、野菜にしても…お金にしても…
それはすべて、大家さんのものとなる。長屋の連中が
憚りで糞をたれると…大家さんの懐に金が入る。
それで乱暴な江戸っ子が、因業大家に悪態をつくと
この糞ったれ大家!糞たれてやらねえぞ!
となるわけで…長屋の共同便所を使わないと
大家さんに金が落ちないのである。なるほど。

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2014年8月27日 (水)

柳家小満ん「居残り佐平次」

Eテレ「日本の話芸」で録画しておいた…
小満ん師匠の「居残り佐平次」を見た。
27分でちゃんと最後の旦那の場面まで。驚きだ。
オチは省略だけど、それは「おこわにかける」の
説明をマクラで仕込んでおかないといけないから、
そこは時間に収める工夫だそうである。なるほど。
師匠好みの言葉があふれていて、湯上りの鰻だが、
蒸すんじゃなくて、カリッと焼きあげ、五分位に切って、
積み上げておくれと…これは関西の「まむし」である。
東京の蒸した鰻(舌にトロ)もおいしいけれど、
関西の焼き締めた鰻が絶品だと、師匠のお勧め。
五円の割り前でもわかるけど、明治の情景である。

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2014年8月26日 (火)

8月26日の感想

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夕方、18時26分、日没直後の北の空である。
写真では、その色がうまく出なかったのだが、
紫色というか、その少し前は黄色の曇り空で
何とも気味の悪い印象。雨が降りそうで
結局、一滴も降らなかったし、この涼しさは救い。

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2014年8月25日 (月)

小満ん師匠の「居残り佐平次」

「日本の話芸」で放送が予定されていた
小満ん師匠の「居残り佐平次」だが、
高校野球が雨で順延になったことで
日曜、月曜の昼間の放送はなかったのだが、
これから…26日(火)の午前1時40分から
深夜の時間帯で放送される。そちらはEテレ。
あとはNHK総合で8月30日(土)の早朝、
午前4時30分から再放送だ。ぜひ録画で
7月18日の東京落語会で収録された映像。

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2014年8月24日 (日)

落語につぶやき 245~大山詣り

「大山詣り」に関連して、大山について調べてみると
大山は、別名を「雨降り山」「阿夫利山」といい、
阿夫利神社は、雨乞いの神として、農民たちからの
信仰を集めたようだ。また天狗信仰もあるそうだけど
江戸時代の大山詣りはというと…商売繁盛を願って、
そして博打に勝てるようにと参拝した者も多いとか…
御利益があったのだろうか。というのも噺のように
荒っぽい連中が集まって、お山に上っていたのである。
あとはよく知られる…盆の掛取りからの借金逃れだ。

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2014年8月23日 (土)

小満ん語録~麦藁蛇

「有馬のおふじ」に関連した話題だが、
駒込の浅間神社で御祭礼に売られている麦藁蛇。
6月30日から7月1日にかけて、山開きが祭礼だが、
江戸の頃に疫病が発生して、しかし麦藁蛇を買った家は、
病気にかからなかったことで、大評判となったそうである。
疫病が伝染するのは、水からであり、つまりは井戸水。
それが明治になると水道が普及し、蛇口に麦藁蛇を
疫病除けのお守りとして引っ掛けるようになったとか。
蛇口に蛇を飾るのだから、それはちょうどいい!という。

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2014年8月22日 (金)

横浜の風景から 368

夕方、郵便を出しに出かけて、
そのままちょっと寄り道してきた。

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瀬谷区阿久和南1丁目のお墓山。

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栗である。でもまだこれでは、秋は感じられない。
季語では、晩秋ということになっているのか。
青々として、まだ夏の気分は抜けないのである。

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2014年8月21日 (木)

横浜の風景から 367

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お昼の前後で出掛けたのだが、ちょっと寄り道。
瀬谷柏尾道路沿いの泉区新橋町の水田である。
たくさん実って、重そうに頭を垂れている。
しかし暑かった。かなり危険な状態。午後は沈没。

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2014年8月20日 (水)

8月20日の感想~銀座

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夕方、銀座へ。途中、通りかかった…
レンゾ・ピアノの設計によるエルメス。
そろそろ15年ぐらいになるのか。

小満ん師匠への取材。楽しかった。
グリルスイスの元祖カツカレーをついに!

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2014年8月19日 (火)

バイエルン放送交響楽団

マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団による
バルトークの管弦楽のための協奏曲、「中国の不思議な役人」組曲、
そしてラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲を聞いている。
管弦楽のための協奏曲と「ダフニスとクロエ」が2004年10月7,8日、
「中国の不思議な役人」が2007年4月26,27日にミュンヘンの
ヘルクレスザールでライブ収録されている。素晴らしい録音だ。
その臨場感に大興奮であり、夢中になる感覚がよく伝わってくる。
ヤンソンスの精妙なコントロール、絶妙なバランス感覚、調和は
もちろんのこと、同時にオーケストラから熱い響きを引き出しており、
とにかく絶好調の演奏には、これ以上の何を望む…という満足度。
NHK-FMでも放送されたが、バイエルン放送協会収録の録音で
あまり手が加えられていないのではないかと思うのだけど、
私にとっては、だからこその魅力にも感じられ、実に感動的だ。

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2014年8月18日 (月)

ヴラド・ペルルミュテール 5

ヴラド・ペルルミュテールを年代順に聞いているが、
ショパンのバラードとポロネーズ作品44、幻想ポロネーズ、
バラードは1974年1月にバーミンガムのニンバス・スタジオ、
ポロネーズは1981年3月にワイアストン・レイズで収録。
1970年代のペルルミュテールによるバラードということで、
すごく期待してしまったのだが、思った以上にスタンダードだ。
もっと大家風で趣きある感じかと思ったが、きちっとしている。
しっとりとした余韻の美しい…深みのある響きは素晴らしい。
1974年1月というのは、ソナタと同じ時期の録音ということだ。
ポロネーズは、24の前奏曲と同じときで、そちらはまた今度。

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2014年8月17日 (日)

ホルヘ・ボレット 15

1985年のホルヘ・ボレットで、アンコール小品集というか、
名曲ばかりを集めた…こんなにも素晴らしいアルバムはない。
メンデルスゾーンのロンド・カプリチオーソ、狩りの歌、
ショパンの夜想曲 作品15-2、子犬のワルツ 作品64-1、
ワルツ ホ短調(遺作)、夜想曲 作品9-2、
練習曲 作品25-1、25-2、25-11「木枯らし」、
ドビュッシーの前奏曲「亜麻色の髪の乙女」、
ゴドフスキー編曲によるシューベルトの「ロザムンデ」バレエ音楽、
同じくゴドフスキーの編曲によるアルベニスのタンゴ、
ゴドフスキーのエレジー、再び、ゴドフスキーの編曲による
R.シュトラウスのセレナード、そしてビゼーの「アルルの女」、
モシュコフスキの秋に、旅芸人、シュレーザーの練習曲。
1985年3,12月にロンドンの聖バルナバス教会で収録。
選曲を見るといかにもピアノ名曲集という印象はあるのだが、
後半にゴドフスキーの作品が並んでいるのがボレットである。
そしてモシュコフスキだし、シュレーザーの作品ははじめて聞く。
何とも魅力的な演奏で、楽しくてたまらない。気品に満ちている。

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2014年8月16日 (土)

ベルリン芸術週間1994

ミヒャエル・ギーレン指揮ベルリンフィルによる
マーラーの交響曲第7番ホ短調を聞いている。
1994年9月21日にベルリンのフィルハーモニーで
これはベルリン芸術週間1994におけるライブ録音。
夏の夜にマーラーの「夜の歌」である。素晴らしい。
このCDは、かなり以前から買ってあったのだが、
どこで聞こうかな…って、やはり気分は大切なので。
8月も後半になってきたが、まだまだ暑く、今しかない!
ギーレンならでの刺激的な面白さにあふれているが、
なかなかの熱い演奏で、音楽への情熱に圧倒される。
独特の何もかもを抉り出していくような手法だが、
これを聞くと…もっとクールに整えられた演奏って、
数多くあるわけで、それはライブならではの興奮か。
ギーレンって、デジタル的なイメージもあるけれど、
ここではベルリンフィルの積極性も見事である。

TESTAMENT SBT1480

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2014年8月15日 (金)

バイエルン放送交響楽団

フランツ・ウェルザー・メスト指揮バイエルン放送交響楽団による
R.シュトラウスのアルプス交響曲と歌劇「インテルメッツォ」からの
4つの交響的間奏曲を聞いている。交響曲が2010年4月29,30日、
「インテルメッツォ」が2013年2月12日にヘルクレスザールで収録。
私にとっては、夏といえば、アルプス交響曲である。大好きなので。
フランツ・ウェルザー・メストのCDは、G.M.ユーゲント・オーケストラとの
ライブ盤もあり、これが二種類目の録音となって、あまり絵画的ではなく、
あくまでも交響曲として、シンフォニックな演奏であることは、以前から
よく知っていたのだが、ここでも速いテンポであり、基本的な方向性は、
変わらないと思うのだけど、しかし響きは、圧倒的に豊かさを増して、
それに伴って色彩感も濃厚であり、実に聞き応えのある演奏である。
やはりバイエルン放送交響楽団は素晴らしいなと魅力でいっぱいだ。
しかし面白いのが、ヤンソンスのときとは、多少違うようにも感じられて、
当然といえば当然だけど、そこにメストの存在を見つけて、興味深い。
くっきりとメリハリが利いて、率直な表現。その辺が交響詩でないところ。

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2014年8月14日 (木)

マリインスキー劇場2011/2012

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団による
プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番と交響曲第5番を聞いている。
ピアノ協奏曲の独奏はデニス・マツーエフで、2012年6月19,20日と
10月5日にマリインスキー劇場コンサートホールで収録されている。
交響曲は2012年4月15日にモスクワ音楽院大ホールでの演奏。
ゲルギエフのプロコフィエフは有名で、特に交響曲第5番は、
ロンドン交響楽団とのCDも出ているし、ライブ録音も多数あるが、
昔に比べて、ますます洗練されて、濃厚な色合いは消えていると思う。
それが悪いということではないが、勢いや躍動感における押しの強さは、
なくなってしまったかな…というのは、少し感じた。精妙な音色が特長。
その点では、ピアノ協奏曲はある程度、独特な野性味というのも健在で
それはやはりマツーエフの力強い演奏が引っぱっているのだと思う。
本当に硬質な響きで、たたみ掛けるような推進力は、実にロシア的だ。

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フランス・ブリュッヘン 死去

ブリュッヘンが8月13日に亡くなったそうだ。79歳。
1980年代は古楽演奏が一気にメジャーになって、
アルノンクールやガーディナー、ホグウッド、ピノック、
そしてノリントンといった…私も古典派の作品は、
熱心に聞かせてもらった。モーツァルトやハイドン。
ブリュッヘンというと18世紀オーケストラである。
シューベルトやメンデルスゾーンなど、ロマン派の作品も
演奏したが、やはりハイドン、それにベートーヴェンがいい。

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2014年8月13日 (水)

ジャック・ルヴィエ 1

ジャック・ルヴィエの演奏でドビュッシーのピアノ作品を
録音年代順に聞いていく。今日は前奏曲集第1巻と第2巻。
第1巻が1983年7月にライデンのスタッツヘホールザール、
第2巻が1982年8月にハーレムのコンセルトヘボウで収録。
まずは美しい音色、柔らかい響きと程よい色彩感で完璧だ。
ジャック・ルヴィエによる1980年代のドビュッシーの録音は、
非常に有名で、名盤だと思うのだけど、調べてみたところ、
1947年の生まれで、35歳から36歳にかけての演奏。
充実の極みだ。きちっとしているので、教科書的な印象も
どこかあるけれど、私は好きである。いま聞くと何ともいい。

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2014年8月12日 (火)

アントニオ・パッパーノ 6

昨日に続いて、プッチーニの歌劇「つばめ」を聞いている
今日は第3幕、後半は歌劇「妖精ヴィッリ」第2幕の抜粋。
アントニオ・パッパーノ指揮ロンドン交響楽団で
アンジェラ・ゲオルギュー、ロベルト・アラーニャ、
ウィリアム・マッテウッツィ、インヴァ・ムーラ、
アルベルト・リナルディ、合唱はロンドン・ヴォイセズによって、
1996年8月1-10日にロンドンのアビー・ロード・スタジオで収録。
第3幕は、パリを離れ、リヴィエラの海岸近くに生活する…
マグダとルッジェーロのふたりだが、最後には別れが訪れる。
いかにもプッチーニ好みの展開のようにも思われるが、
後半へ行くにしたがって、ますます感動的な音楽である。
歌劇「つばめ」は、基本的には明るく、楽しく、実に軽妙な…
そんな響きだが、これは聞けば聞くほど、好きになりそう。

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2014年8月11日 (月)

アントニオ・パッパーノ 5

プッチーニの歌劇「つばめ」から今日は第1幕と第2幕。
アントニオ・パッパーノ指揮ロンドン交響楽団で
ランバルドの愛人マグダはアンジェラ・ゲオルギュー、
モントーバンの青年ルッジェーロはロベルト・アラーニャ、
詩人のプルニエはウィリアム・マッテウッツィ、
小間使いのリゼットはインヴァ・ムーラ、
銀行家のランバルドはアルベルト・リナルディ
その他の歌手と合唱はロンドン・ヴォイセズによって、
1996年8月1-10日にロンドンのアビー・ロード・スタジオで収録。
1917年の初演で、歌劇「西部の娘」の後、三部作の前である。
終始、美しい音色が奏でられているが、どうも印象に残らない。
これはかなり聞き込まないと。ストーリー、情景はわかった。

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2014年8月10日 (日)

ヴラド・ペルルミュテール 4

ヴラド・ペルルミュテールを年代順に聞いているが、
ショパンのピアノ・ソナタ第2番「葬送」と第3番
1974年1月8日にバーミンガムのニンバス・スタジオで、
そして舟歌は、1982年3月にワイアストン・レイズで収録。
感動的な演奏だ。なんて素晴らしいのだろう。力が抜けて、
実に穏やか。優しさに満ちている。まさに巨匠による名人芸。
こういう演奏をいいと思えるようになったのだから、私も…
すっかり歳をとってしまったのかも。大人の世界である。
それにしても表情付けが美しい。香り立つような気品に満ちて。
懐かしさ…というか、前の時代の空気を感じて、明らかに
現代のピアニストの演奏とは異なるものだけど、それが魅力。

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2014年8月 9日 (土)

ベルリンフィル 2010-2012

サイモン・ラトル指揮ベルリンフィルによる演奏で
ラフマニノフの合唱交響曲「鐘」と交響的舞曲。
「鐘」の独唱は、リューバ・オルゴナソヴァのソプラノ、
ドミトリー・ポポフのテノール、ミハイル・ペトレンコのバス、
ベルリン放送合唱団によって、2012年11月8-11日、
そして交響的舞曲は、2010年11月4,5日に
ベルリンのフィルハーモニーでライブ収録されている。
これはすごい。ラトルの鮮やかなコントロールだが、
この響きは、ベルリンフィルでなければ、出せないであろう。
あまりの精妙な響きにここまでくると聞いていて、快感!
ウィーンフィルなどで、しかるべき指揮者が取り組めば、
こう行くものだろうか?いや、これはベルリンフィルならでは。
色彩を抑え、モノトーンで引き締まった音色だが、強い輝き。
まさにラフマニノフはこうあってほしいという理想の名演だ。

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2014年8月 8日 (金)

8月8日の感想~ツクツクボウシ

昨日が立秋だったのだけど、今朝、
今年はじめてのツクツクボウシを聞いた。早い。
普通はお盆の終わりか…20日頃じゃないかと。
ツクツクボウシは夏の終わりに出てくるので。
続いて、クマゼミも鳴きだした。同じく今年初。
この数年、こちらにもずいぶんいるようになったけど、
クマゼミは、本来は西日本にいるセミ。近年、北上中。
ミンミンゼミもいるし、朝のうち、アブラゼミは鳴かないが、
11時頃で気温が上がってくると盛大に鳴きだすという。
アブラゼミはうるさくって。こんなところでも今が夏の盛りだ。
しかし午後になっての風の変化や夜の涼しさで、少しずつ
秋に向かっていることも感じる。ただ今、激しく夏バテ中。

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2014年8月 7日 (木)

炎天の屋上補修作業

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屋上の防水表面がひび割れてしまったので
今日はその補修作業だが、朝から見に行ってきた。
この猛暑と焼きつけるような日差しの中で、厳しい環境…
というのはあるのだけど、梅雨の間、ずっと予定が立たず、
このところの晴天続きでやっと調整がついて、実行だ!
工務店の社長に軽トラックで乗せて行ってもらったのだが、
今日もまた、とにかく暑い。風があるのが救いなのだけど。
この後、お昼は四号家でラーメンを食べてきた。おいしい。
夕方からまた出かけてしまうので、今日の話題はこの辺で。

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2014年8月 6日 (水)

南西ドイツ放送交響楽団

シルヴァン・カンブルラン指揮南西ドイツ放送交響楽団による
ブルックナーの交響曲シリーズを収録順に聞いている。
今日は交響曲第9番で、2005年11月12,13日に
フライブルクのコンツェルトハウスで収録されている。
カンブルランのブルックナーはやはり期待に応えてくれる。
予想と反して、とんでもないところに連れて行ってくれるような…
楽団全体も各奏者に至るまで、あふれる積極性が印象的であり、
色彩的でかなり派手。向こう側まで抉り出すような熱気もあるし、
緻密で引き締まった表現ながら、響き渡る音楽は壮大である。
特にこの第9番というのは、精神性や神秘的な音色に包まれ、
これまでそうした演奏を数多く聞いてきたが、ここでの解釈では、
悪魔の囁き、魔女の誘惑のような…毒々しいものにあふれている。
それが面白い。何て面白いのだ!こんなのは、はじめて聞く。
実にいいではないか。こういう答えがあってもいい!絶賛だ。
しだいにカンブルランのブルックナーから抜けられなくなってきた。

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2014年8月 5日 (火)

ホルヘ・ボレット 14

年代順にということで1980年のホルヘ・ボレットの演奏。
ブラームスのヘンデルの主題による変奏曲とフーガ、
レーガーのテレマンの主題による変奏曲とフーガ。
1980年3月にロンドンのキングズウェイ・ホールで収録。
これまた、何て素晴らしい演奏であろう。圧倒的だ。
ヴィルトゥオーゾで、驚異的な集中力だと思うのだが、
大家の風格は十分で、余裕もあって、懐の深い音楽に
何とも癒される。緻密で技巧の極致を追及した作風だが、
堅苦しい雰囲気はどこにも感じられないし、血が通っている。
ブラームスとレーガーという…ぴったりの組み合わせだが、
こうして続けて聞くとレーガーのブラームスへの想いが
ひしひしと伝わってくるようで、興味深いのである。
それしてもホルヘ・ボレットのブラームスは実にいい。

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今日の月は…月齢9.2

20140805

スッキリと晴れた青空だが、暑い。
とにかく暑い。どうしようもなく暑い。
夕方、17時05分に南の空高く、月齢9.2の月。
見た目は半月といった感じだが、上弦は昨日。
来週の月曜日が満月(月齢15.2)である。

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2014年8月 4日 (月)

トーマス・ヘンゲルブロック

トーマス・ヘンゲルブロック指揮NDR交響楽団で
マーラーの交響曲第1番「巨人」(1893ハンブルク版)
第2楽章に「花の章」を加えた全5楽章による演奏。
2013年5月29-31日、2014年1月20-23日に
リューベックのコングレスハレで収録されている。
室内楽的効果の強い印象で、そこに現在を感じるし、
これからの時代のマーラー演奏は、これが主流であろう。
壮大な響きはどこにもなく、隅々にまで聞き取れる透明感…
この感覚は実に心地よく、静寂までもが魅力的である。
ここでは第3楽章だが、スケルツォの楽章が個性的であり、
とはいっても…非常に勢いに満ちて、躍動感に富んで、
むしろこちらの方が自然ではないかと説得力がある。
それにしても明るい響きで、美しく輝きのサウンドであり、
大好きなNDR交響楽団なので、もっと聞きたいのだけど、
定期的に少しずつの発売である。マーラーは続編を期待。

SONY 88843050542

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2014年8月 3日 (日)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

今日は小満ん師匠の「棚卸し」で荒木町へ。
今年一番の暑さか?ちょうどその時間に
冷房の中にいたのだけど、前後の暑かったこと。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第20回
柳家小満ん:麻のれん
柳家小満ん:汲みたて
柳家小満ん:人情八百屋

今日の三席は素晴らしかった。特に「人情八百屋」は、
あまりの感動で、ぐっと来てしまった。泣きだしそうに…
ここまで落語に入り込むことって、私はないのだけど。
盲人の話題から按摩の杢市さんで「麻のれん」である。
蚊帳のまわりを蚊が飛び回る…雷様も鳴りだして、
夏本番という情景だ。その季節感が何ともいい。
目の見えない人が、蚊に食われて、どうやって気付くのか?
それを改めて考え出すと実に気になってしまうのだけど、
耳で感じる…皮膚の感覚も研ぎ澄まされているのか?
しかしそれにしても…杢市さんが蚊に悩まされて、
一所懸命に蚊と戦っているところは、まさに今のことで
夏の夜の不快感…これは実感として、共有の話題である。
二席目は、夏のお稽古の話題から何と「汲みたて」に。
大好きな噺で、今日は何ともいいなって、うれしい。
しかしオチの肥船が一艘やってきて、「汲みたて…」はなしで、
すると題名も「汲みたて」ではなくなってしまいそうだが、
まあ、そんなことはよくって、熊さんが師匠の船に飛び移り、
刺身を一口食べるというサゲである。炎天下の船の上、
肥船が来たのでは、臭そうなので、その辺は師匠が、
きれいに聞かせてくれたのであろう。本当に素晴らしい。
仲入り後は、なんと「人情八百屋」であった。これは喜び。
四月に小燕枝師匠で、一度だけ聞いたことがあって、
噺も頭に入っていたので、先の展開、次どうなるか!を
知っているので、聞き進むにつれて、泣けて…泣けて。
悲劇的な現実とそれを必死に助けるまわりの者たち、
これは江戸だから…とか、落語の中での噺だよ…とか、
いまじゃ考えらえない人情の世界なのだけど、心から感動。
「唐茄子屋政談」の続き…とか、別の展開とか、この噺は、
そういうイメージもあるのだが、今日は全くそうした印象はなく、
それは小満ん師匠がそういう入り方をして、そう持って行った…
ということだと思う。その辺も集中して聞けた理由であって、
本当にいい噺を聞かせて下さった。宝物にしたいと思う。

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2014年8月 2日 (土)

ザルツブルク音楽祭1972

1972年のザルツブルク音楽祭から
ゲザ・アンダのピアノ・リサイタルを聞いている。
バッハのパルティータ 第2番 BWV826にはじまり、
ショパンのピアノ・ソナタ 第2番 作品35 「葬送」、
ラヴェルの高雅で感傷的なワルツ、シューマンの謝肉祭。
1972年8月15日にザルツブルク・モーツァルテウムで収録。
1976年に亡くなったゲザ・アンダであり、晩年ともいえるのだが、
まだこのとき51歳で、鋭い切れ味と豪快な演奏に魅了される。
ゲザ・アンダのバッハというのは、あまり聞いた記憶がないが、
音が堅く、型の中にはまっている印象もあって、最初の方は
こちらも手探り状態というか、どうも馴染めないのだけれど、
ショパンに入ると一気に迫力が増して、大胆な表現であり、
これぞゲザ・アンダである。荒れている感じもするけれど、
ライブならではの感覚で、それを楽しまなければならない。
ラヴェルはますます自由だが、可能な限りに豊かである。
そしてお得意のシューマン「謝肉祭」は、文句なしの絶品。
勢いが違う。例によって、次から次へ小品の集合体なのだが、
聞いている人の心を鷲掴みにして、息つく暇もなく、巨大な力で
フィナーレまで持って行く。そのエネルギーに感動。名演だ。

ORFEO C 742 071 B

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2014年8月 1日 (金)

ホルヘ・ボレット 13

1977年のホルヘ・ボレットで、ゴドフスキー編曲による
ショパンの練習曲とワルツ、コンサート・パラフレーズ。
1977年10月にロンドンのキングズウェイ・ホールで収録。
全53曲の練習曲からたったの8曲というのは残念だが、
本当に美しい演奏で素晴らしい。リストのときと同様に
実に華麗な表現だ。ヴィルトゥオーゾな印象とは対称的に
ショパンの原曲よりもずっと優雅に穏やかな響きであり、
その辺がゴドフスキーの特長でもあって、楽しめる。
別れの曲と「黒鍵」、3つの新しい練習曲から第1番を
左手のみで演奏という…ゴドフスキーの作品番号で
第5番と第12番、第44番の三曲も選曲されている。
ワルツに関しては、ラフマニノフの編曲に近いように思う。
最後に華麗なる大円舞曲に基づく演奏会用パラフレーズだが、
これは面白い。自由に発展して、完全にゴドフスキーの音楽だけど
まぎれもなくショパンの音楽がその原点にあって、興味津々。

DECCA 0289 480 7363 4

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