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2014年8月 3日 (日)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

今日は小満ん師匠の「棚卸し」で荒木町へ。
今年一番の暑さか?ちょうどその時間に
冷房の中にいたのだけど、前後の暑かったこと。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第20回
柳家小満ん:麻のれん
柳家小満ん:汲みたて
柳家小満ん:人情八百屋

今日の三席は素晴らしかった。特に「人情八百屋」は、
あまりの感動で、ぐっと来てしまった。泣きだしそうに…
ここまで落語に入り込むことって、私はないのだけど。
盲人の話題から按摩の杢市さんで「麻のれん」である。
蚊帳のまわりを蚊が飛び回る…雷様も鳴りだして、
夏本番という情景だ。その季節感が何ともいい。
目の見えない人が、蚊に食われて、どうやって気付くのか?
それを改めて考え出すと実に気になってしまうのだけど、
耳で感じる…皮膚の感覚も研ぎ澄まされているのか?
しかしそれにしても…杢市さんが蚊に悩まされて、
一所懸命に蚊と戦っているところは、まさに今のことで
夏の夜の不快感…これは実感として、共有の話題である。
二席目は、夏のお稽古の話題から何と「汲みたて」に。
大好きな噺で、今日は何ともいいなって、うれしい。
しかしオチの肥船が一艘やってきて、「汲みたて…」はなしで、
すると題名も「汲みたて」ではなくなってしまいそうだが、
まあ、そんなことはよくって、熊さんが師匠の船に飛び移り、
刺身を一口食べるというサゲである。炎天下の船の上、
肥船が来たのでは、臭そうなので、その辺は師匠が、
きれいに聞かせてくれたのであろう。本当に素晴らしい。
仲入り後は、なんと「人情八百屋」であった。これは喜び。
四月に小燕枝師匠で、一度だけ聞いたことがあって、
噺も頭に入っていたので、先の展開、次どうなるか!を
知っているので、聞き進むにつれて、泣けて…泣けて。
悲劇的な現実とそれを必死に助けるまわりの者たち、
これは江戸だから…とか、落語の中での噺だよ…とか、
いまじゃ考えらえない人情の世界なのだけど、心から感動。
「唐茄子屋政談」の続き…とか、別の展開とか、この噺は、
そういうイメージもあるのだが、今日は全くそうした印象はなく、
それは小満ん師匠がそういう入り方をして、そう持って行った…
ということだと思う。その辺も集中して聞けた理由であって、
本当にいい噺を聞かせて下さった。宝物にしたいと思う。

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