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2014年8月31日 (日)

黒門亭でぴっかり・一九・禽太夫

12時前に東京へ行き、入谷から三ノ輪の辺りを散歩。
日比谷線で仲御徒町に戻ってきて、毎度の黒門町へ。
今日のお目当ては、一九師匠と禽太夫さんの「景清」。
前半を聞きに来たお客さんが多いのかもしれないけど、
私は後半の柳家贔屓である。思った以上に大入り。

第2部
柳家フラワー:出来心
春風亭ぴっかり:悋気の火の玉
林家ぺー:やかん
柳家一九:牡丹燈籠~お露新三郎の出会い
柳家禽太夫:景清

久しぶりのフラワーさん。今日は泥棒ネタで「出来心」。
ドジな新米泥棒が主役だが、親分や訪問先の江戸っ子で、
勢いがよくって、滑らかだけど、どうも言葉がわかりづらい。
きちんと言えているのかもしれないけれど、伝わってこない。
この辺のことって、最初の頃から気になっていたような。
まもなく二ツ目に昇進だと思うのだが、がんばれ!11月。
続いて、ぴっかりさん。同じく久しぶりだ。いや、実は…
二ツ目に上がってからはじめてかも。そんな気もする。
フラワーさんとは対照的に言葉がハッキリと聞き取れて、
台詞も表情豊かに…たしかに上手いのだけど、どうも
女流講談師みたいな印象で、気になる。抑揚の付け方か?
でも数多く演じている自信というものか、その実力は着実に
積み上げられており、将来、もし抜擢昇進など実現すれば、
きっと候補に上がるのだろうなって、そんな雰囲気である。
黒門亭では何度目かになるのだが、ぺーさんの落語に挑戦。
今回は「やかん」である。こちらも喋りに関しては長いので、
ネタさえあれば、どうとでも自在にできちゃうんだろうな…という。
でもちょっと気になったのが、上下の切り方で…大きすぎる。
その辺は専門ではないわけだから、いいのだけど、しかし
噺ができているだけに惜しい。かなり新作に近い印象では
あるのだが。オチに関しては、「やかん」の由来で戦の話、
それは昼ですか?夜ですか?夜間だ…と答えるという。
仲入り後は一九師匠で、怪談噺の軽いマクラだったのだが、
根津清水谷に萩原新三郎という…ときて、「牡丹燈籠」である。
これは驚き!今日はやはり行ってよかった。いい噺が聞けた。
亀戸の臥龍梅から山本志丈がとりもつお露と新三郎の出会い。
お露は死んだと聞かされるけれど、お盆になり、夜中になって、
カランコロン…と毎夜、お露とお米のふたりが訪ねてくる場面。
白翁堂勇斎がそれに気付き、新三郎に死相が出ていると
新幡随院の良石和尚が出したお札を貼り、魔物除けをする。
つまりは「お札はがし」の前の部分である。怪談でも恐くなく、
しかし落語で聞かせるという点では、非常に面白いところであり、
一九師匠が丁寧に丁寧に聞かせてくれるので、実によかった。
そして今日のトリは、禽太夫さんのネタ出し「景清」であった。
「景清」を聞くのは久しぶりか…素晴らしかった。感動した。
荒っぽい江戸っ子の定次郎が、まさに等身大な感じがして、
満願なのに目が開かない焦り、苛立ち、さらには怒りだが、
実に引き込まれる。かなり激しい性格のような印象だけど、
それはすべて、目が見えないことでの苦しさから来ていると
そのことがよく伝わってきて、実に説得力がある。見事だ。
非常に勢いがあって、動きや描写もエネルギッシュだけど
禽太夫さんの人情噺って、いいかもしれない。絶対にいい。
「文七元結」を聞いてみたいな。長兵衛さんが似合いそうだ。

20140831

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