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2014年9月30日 (火)

東京の風景から 45~黒門町

20140928a

お馴染みの黒門町にて、黒門小学校。
歴史を感じる雰囲気が漂っている。
黒門町という町名は残っていないが、
現在は台東区上野1丁目である。

一昨日の日曜日、お昼の写真だが、
この後、天神下から上野広小路に出て、
鈴本の前を通って、上野方面に歩いていたら、
気付くと真横にさん喬師匠がいらして、びっくり!
あちらは知らないけれど、こちらはよく存じていて、
普段だったら、思わず挨拶をしてしまうところだが、
御贔屓さんと一緒に機嫌よくお喋りしていたので、
今回は遠慮した。普段のさん喬師匠も素敵!

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2014年9月29日 (月)

「根岸の里」考察

昨日は鶯谷から根岸の子規庵に行ってきたのだが、
子規庵の通りに八二神社があり、その由来を読むと
明治五年に加賀百万石の前田家がこの地に移住し、
「根岸の里」と称されるようになって、その屋敷神が
大正十三年に解放されて、今日残るのが八二神社である。
正岡子規の住居で子規庵は、前田家下屋敷御用人の
二軒長屋だったそうで、子規の弟子たちはもちろんのこと、
夏目漱石や森鴎外など、文化人も数多く訪問したそうだ。
子規庵の向かいには、書道博物館があり、そちらは
書道家の中村不折邸の跡だそうである。それが根岸。
しかし現在はというと…このまわり、ラブホテル街である。
鶯谷の駅前から、この根岸の周辺も…どういう経緯で
そうした街並みになったのか?ネットで調べてみても
情報はほとんど出てこない。戦災で焼けて、戦後に…
ということのようだけど、子規庵周辺は不思議な印象。
どういう歴史をたどったのか…たいへん興味がある。

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2014年9月28日 (日)

9月28日の感想~子規庵

今日は小満ん師匠のお供で根岸の子規庵に行ってきた。
正岡子規が根岸に移り住んだのは、明治27年のこと。
その子規庵だが、昭和20年4月に戦災で焼失した。
しかしその後、昭和26年にほぼ当時のまま再建され、
それからも相当な時間を経ているので、実にいい感じに
古びている。糸瓜の向こうに…庭の景色も素晴らしい。
お向いの書道博物館にも行ってきたのだが、根岸の里で、
何でこの辺りは、ラブホテル街になってしまったのだろう。
もっと昔は、加賀百万石の前田家下屋敷跡である。

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2014年9月27日 (土)

9月27日の感想

時間なく、ネタもなく…中身なしで失礼しますが、
先ほど、持ち歩いている落語音源の入れ替えをした。
「青菜」や「船徳」など、夏の噺はこれにて終了で
ちょっと早くて、まだ9月だけど、すっかり寒くなって
一気に冬の噺、年末の噺を導入。季節の先取りで。
「掛取り」にちなんだ噺や「富久」「文七元結」など。
それに雪の情景で「柳田格之進」や「松葉屋瀬川」。
さすがに花見の噺は入れてないが、そちらは新年に。

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2014年9月26日 (金)

第124回 柳家小満んの会

夕方から柳家小満んの会で、関内ホールへ。
三遊亭圓朝作「牡丹燈籠」から「御札はがし」を中心に
前後にお馴染みの「粗忽長屋」と十八番の「寝床」で、
なんと素晴らしい三席!大満足の二時間であった。

柳家緑太:弥次郎
柳家小満ん:粗忽長屋
柳家小満ん:御札はがし
柳家小満ん:寝床

緑太さんは何度か小満んの会の前座さんで来ていたが、
11月からは二ツ目なので、今回で卒業!ということか。
噺は「弥次郎」。ものすごく久しぶりに聞いた。かなり新鮮で
それだけでも楽しくなってしまう。すっかり二ツ目の芸だ。
師匠の一席目は「粗忽長屋」。面白い。なぜこんなに面白い?
「粗忽長屋」という噺は、それこそたくさん聞いているし、
今さらどうだ…って、知り尽くしている感じもあるのだけど、
それが小満ん師匠だと全然違って聞こえる。台詞や展開は、
忠実に五代目小さん師匠の型を継承していると思うのだけど、
とにかく楽しくて仕方ない。それは、ここで登場の粗忽者だが、
慌て者と一方のボーっとしているので、二通りに分かれると、
「長短」みたいだけど、それが際立ち過ぎず…程よいところで
丁寧に描き分けられているので、情景が豊かなのだと思う。
当人が死骸を引き取りに行くという極めて非現実的な発想が、
この粗忽者の彼らにとっては、現実的な出来事なのであり、
それが、落語だからバカバカしいんだ…というのではなくて、
聞いているこちらも…少しだけ真剣になれるという、そこに
「粗忽長屋」という噺の魅力が隠されているのではないかと
本当に素晴らしい一席であった。噺の中に引き込まれるのだ。
そして圓朝作「牡丹燈籠」である。お露と新三郎の出会いから
山本志丈にお露とお米の死を聞かされ、お盆の晩、八つを過ぎ、
すると…カランコロンとお露、お米の亡霊が毎夜、訪ねてくる。
それを伴蔵が目撃するのだが、人相見の白翁堂勇斎に相談し、
谷中三崎村にて、お露が幽霊であることを突き止めた新三郎が、
新幡随院の良石和尚の力を借りて、お札と海音如来の御仏像で
幽霊を締め出すという…小満ん師匠の「牡丹燈籠」はここまで。
つまりは「御札はがし」に至るまで…という内容だ。実にいい!
圓朝の作品は、やはり緻密であり、いつも夢中になってしまう。
その緻密すぎるところが、わざとらしさであったりもするのだが、
いうまでもなく…「牡丹燈籠」は三遊亭圓朝の代表作であり、
お馴染みカランコロンの情景は、まさしく究極の名場面だ。
この続きは、おそらく小満ん師匠は、演らないのではないかと…
栗橋宿へと移って、「関口屋強請」などぜひ聞きたいのだけど。
仲入り後、三席目は「寝床」。小満ん師匠の「寝床」は最高だ。
黒門町から伝わる師匠の最も得意な噺のひとつだと思うけど、
それにしても楽しくて、可笑しくて、感動的な一席だったのだ。
旦那に聞かれ、繁蔵が長屋の連中や店の者の話をする場面、
ものすごい早口で、要するに繁蔵は適当な言い訳をしており、
真剣に答えているわけではないので、気がないのである。
その一本調子に…次から次へと言葉の羅列の面白さ。爆笑。
一所懸命に…張り切っている旦那とそれに迷惑している繁蔵、
その二人の対比は、まさに絶妙なのであり、完成されている。
しだいに腹が立ってくる旦那であり、怒りが頂点に達するところは
最高に盛り上がったところで、本当にすごい!煙管の向きが逆。
その旦那が、芸惜しみしている…の一言で、すっかり機嫌が直り、
嬉しそうに語りはじめるのだから、なんとかわいい人であり、
素直で単純なのかと…悪い人ではないのだ。ただ周囲は大迷惑。
ということで、次回は11月19日、第125回 横浜 柳家小満んの会
演目は「猪買い」「忍三重」「八五郎出世」の三席。楽しみである!

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2014年9月25日 (木)

二俣川の歴史

ものすごくローカルネタではあるのだが、
相鉄線の二俣川駅南口の再開発によって
9月30日でグリーングリーンが閉館となる。
地元では広く親しまれたショッピングセンターである。
私も隣駅に住んでいるので、子供の頃から知っていた。
1970年のオープンで、驚いたのは、当初、二階は、
ボウリング場であったらしい。1974年に閉鎖となった。
知らないはずで…当時、私は1歳。それにまだ、
こちらへは引っ越してきていない。2歳から旭区民。

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2014年9月24日 (水)

9月24日の感想~鼻づまり

風邪?って、月曜の晩がちょっと危うかったのだが、
早寝して、翌朝、普通に起きたら、元気になっており、
しかし相変わらず…くしゃみと鼻づまりが止まらない。
でも考えてみると、毎年、秋になると…こうである。
今年は9月だが、10月だか?11月だか?どこかで
夏が終わって、急に気温が下がってくるとこうなる。
寒くなるという気温の変化が苦手らしい。もうひとつ、
気付いたことは、春は咳に来て、秋は鼻に来る。
洋服の入れ替えは済ましたので、厚着するか?
今年は秋冬の訪れが早いような気がするのだけど…

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2014年9月23日 (火)

来年の落語協会まつり

すでに情報が拡散しているので、ご存知の方も多いと思うが、
落語協会のお祭りが、来年は9月6日(日)だそうである。
谷中の会場が都合つかないため、厳しいということだったが、
なんと湯島天神に場所が変わるらしい。湯島天神の境内?
梅林のある辺りかと思うけど、いろいろなものがあって、
結構、狭そうな気がするのだが、どんな感じになるのだろう。
それとも本殿を囲むように露店を配置するのか?気になる。
谷中の全生庵を離れるし、圓朝師匠の御命日とも関係なく、
「圓朝まつり」の名称も使われなくなってしまうそうだ。
それに関しては、ちょっと残念だが、でも今から楽しみ!

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2014年9月22日 (月)

9月22日の感想

この気候、風邪をひきそうだ。マズイ。
昨日も昼間は暑く、夕方から涼しくなり、
今朝は気温が低かったのだけど、
日中は暑くなって、そして夜はまた涼しい。
くしゃみを連発したら、鼻が詰まった。
なんか、嫌な感じ。寝不足がいけないのだ。

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2014年9月21日 (日)

国立近代美術館「青磁のいま」

千鳥ヶ淵にある東京国立近代美術館工芸館の
「青磁のいま」展に連れて行っていただいた。
副題は「受け継がれた技と美 南宋から現代まで」
中国のものに関しては、12世紀から14世紀の作品。
国内の青磁というと、明治から大正の頃にはじまり、
そして現代ということで、この数年に発表された作品。
川瀬忍さんの作品も出品されていた。素晴らしい。
これだけたくさん見ていると愛着が湧いてしまうし、
引き込まれるような青磁の深い色合いは感動的だ。
陶芸も少し勉強したくなってしまうけれど、少しずつ…

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2014年9月20日 (土)

ユンディ・リ 2~ベートーヴェン

春に発売されたユンディ・リの「皇帝」を聞いている。
ダニエル・ハーディング指揮ベルリンフィルとの協演で
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」、
そして後半はシューマンの幻想曲ハ長調である。
「皇帝」は2014年1,2月にベルリンのフィルハーモニーで
シューマンは2014年1月にベルリンのテルデックス・スタジオ。
ハーディングとの相乗効果なのか、ユンディ・リのピアノが、
いつも以上に大胆に勢いのある迫力の演奏を行っている。
力強く、骨太な印象もあり、これまでのシャープなイメージから
大きく飛躍して、これは聞き応えがあると大満足の名演だ。
この数年、ハーディングってあまり聞いていないのだけど、
小細工のない堂々としたベートーヴェンで、そちらも感動的。
続いて、シューマンの幻想曲だが、やはり爽快な演奏で
ユンディ・リならではのメカニックにこだわりが感じられるのだが、
一方で勢いに任せて、アバウトに終わっているところもあって、
気になるところもなくはない。しかし慎重に緻密になりすぎて、
無機質な演奏を聞かされるのもつまらないので、その点では、
血が通って、人間味にあふれているところは魅力というべきか。
第3楽章はもうちょっと優しさで、穏やかに弾いてほしかった。
それがないと緩急の変化が出ないし、一本調子になってしまう。
第2楽章がこの上なく鮮やかであり、対比を築いてほしかった。

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2014年9月19日 (金)

チューリヒ・トーンハレ2012/2013

デイヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団による
マーラーの交響曲シリーズの続編で、「大地の歌」を聞いている。
独唱はスーザン・グレイアムとクリスティアン・エルスナーである。
後半はブゾーニの悲劇的子守歌作品42が収録されており、
2012年10月30日~11月1日にチューリヒ・トーンハレでの録音。
すっかり涼しくなり、秋の風なので、マーラーの「大地の歌」がいい。
ジンマンのこのシリーズの特長といってもいいと思うのだが、
実に精妙な音作りで、どこまでもクリアな響きを実現させており、
今さらながら、はじめて聞こえる音が何か所もあったのには驚いた。
独特の透明感と繊細で清々しい仕上がりがいかにもという感じだが、
一方で薄味な印象があることも事実であろう。しかし私は好きである。
「大地の歌」に限っては、もっと濃厚に…重みと深み、奥行きを備えて、
訴えかけてきてほしい気もするのだが、この絶妙なバランス感覚と
高い機能性、完成度で、音楽を伝えてくれる情報量が膨大なのである。

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2014年9月18日 (木)

柳家小ゑん「セルフの男」

小ゑん師匠の新しいCDを聞いている。
昨年9月の黒門亭で収録された「セルフの男」、
そして今年2月の落語会にゅでの「願い事や」である。
私は両方ともこの前後の「試作品」で聞いているのだが、
建築ネタであり、工具ネタであり、ホームセンターネタの
「セルフの男」は、聞きはじめると…夢中になってしまう。
マニアックなネタをこれだけ一気に喋り続けられるのって、
本当にすごい。小ゑん師匠はなんて詳しいのだろう。
そしてどこかレトロな感じのする「願い事や」…私は好きだ。
何とも味があって、この心暖まる感じがたまらない。幸福。
二席ともたっぷり大満足!ちなみに両方とも家は松戸なんだ。

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2014年9月17日 (水)

小満ん語録~更待月

師匠の句にあった「更待月」について、調べてみたい。
字の通りだと、夜が更けるのを待って見る月ということか。
俳句では、陰暦八月二十日の月であり、秋の季語とある。
旧暦八月十五日の中秋の名月が、9月8日だったのだが、
つまり小満んの会の9月13日は、旧暦八月二十日であり、
更待の月の盃…とは、更待月の夜に聞いた「試し酒」である。

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2014年9月16日 (火)

東京の風景から 44~小塚原

日比谷線の三ノ輪からJR常磐線の線路に沿って、
小塚原(こつかっぱら)の刑場跡の周辺を歩いてきた。

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三ノ輪から小塚原の方面を目指す。
荒川区南千住5丁目である。

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JR常磐線が通過中だが、小塚原の刑場跡は、
ちょうどこの線路の下の辺りらしい。
やはり時代が変わっても、刑場の跡に
住宅は建たなかったのだと。人は住んでいない。

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旧日光街道の大通りに出た。
高架橋はJR常磐線。その向こうに
地下鉄日比谷線も地上に出ている。

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道路の反対に見えるのは、小塚原回向院。
三つ葉葵の大きな御紋が見えるが、
幕府が建てた寺ということであろう。
処刑された罪人も弔われている。

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線路の反対側で南の方へ移動し、
荒川区南千住2丁目だが、正面に見えるのは、
JRの貨物線で、ここもまた刑場跡の一部であろう。

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再び線路を渡って、南千住の駅の方へ戻る。
旧日光街道の現在の様子。通称「コツ通り」。

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2014年9月15日 (月)

試作品で喜多八・小ゑん

早めに東京へ行って、日比谷線の三ノ輪から南千住まで
かつての小塚原(刑場跡)の辺りを歩いていたのだが、
再び日比谷線で仲御徒町まで戻ってきて、黒門町へ。
夕方からは落語協会にて、小ゑん・喜多八「試作品」。
小ゑん師匠の新しいCD(セルフの男・願い事や)を購入。

柳家喜多八:がまの油
柳家小ゑん:稲葉さんの大冒険
柳家喜多八:盃の殿様
柳家小ゑん:鉄寝床

今回は喜多八師匠から。この後、鈴本の夜席で、トリなので、
後半のネタは「盃の殿様」でお稽古だ。その辺のネタに関して、
鈴本のサイトで確認してみたら、なんと、喜多八師匠の終演時に、
緞帳の落下事故があったらしい。驚いた。もちろん怪我人はなく、
喜多八師匠もご無事なのだけど、連休でお客も多かっただろうし、
きっと大変だったのだろうな…って。でもトリで、深々と頭を下げて、
その目の前に緞帳が落ちてきたら、それは恐かったであろうと
それより少し間違えれば、大事故につながったわけで、ゾッとする。
緞帳が下りてくるわけだから、その下に頭はないわけなのだが…
喜多八師匠の一席目は、昔の見世物小屋の話題から「がまの油」。
がまの油売りの口上は、あの渋い声で、見事に決まるわけである。
それが打って変わって、昼酒で酔っぱらってしまって、グズグズに…
舌は回らず、呂律も回らず、その可笑しさといったらなかった。
小ゑん師匠も現在、新宿末廣亭で行われている先代馬生師匠の
三十三回忌追善興行の話題から、馬生師匠の思い出話にはじまり、
小さん師匠と馬生師匠の酒のやり取りで…それはまるで「長短」だと、
会場は大爆笑である。つまり馬生師匠は、静かで、穏やかで、
おっとりとした印象であり、酒を飲むので、食べなかったそうなのだ。
それに対して、有名だけど、小さん師匠はとにかく食べたわけで…
そんなところから、「名は体を表す」という話題になり、ここでお馴染み、
稲葉稔さんの登場。「稲葉さんの大冒険」である。稲葉さんが誰なのか…
それは調べてください!って、書かないけど、この噺は、圓丈師匠の作。
こういうことってあるな…という、ちょっと考えだすといろいろと気になり、
結局は何もできなくなってしまう。もちろんそこには性格があるわけで、
考えが及ぶ人と及ばない人、そして及び過ぎて、困ってしまう人と
いろいろ出てくるのだけど、ごく当たり前の日常で、些細なことにより
とんでもない事件に巻き込まれていくというのは、実にリアルな話だ。
この実感があっての面白さは、噺の中に入り込めているのであり、
大笑いの人は、そんなことないよ!って、ある程度、他人事なのかも。
どちらにしても稲葉さんの愛すべきキャラクターで何とも魅力的である。
仲入り後の喜多八師匠は、「盃の殿様」だ。江戸も戦のない時代になり、
ひ弱というか、神経質というか、何とも力の出ない…か細い殿様が
生まれてくるのだけど、久々の虚弱キャラ全開で、絶妙な印象という。
それに対して、植村弥十郎さんは、武骨で迫力のあるキャラなので
その対比で大笑い。御国表の九州から江戸へ三百里、道中付けは、
今回はじめて聞いた。京都から東海道を下り、江戸日本橋に着いて、
吉原まで行かないといけないので、さらにその先があるのが面白い。
トリは小ゑん師匠の「鉄寝床」。お馴染み「寝床」の改作である。
新作なので、あまり書けないが、「鉄」というのは、鉄道ネタであり、
特に今回は、鉄道模型(HOゲージ)のジオラマが!という噺である。
かなり忠実に「寝床」の噺の展開を取り入れながら、一方では、
台詞など、緻密に言葉を入れ替えていて、それはすごいのである。
印象としては、古典落語の「寝床」を強く意識させながらも…
噺は全く別の新作ともいえる…それはそれは、見事であった。
もちろん新作ファンも夢中だし、古典落語のマニアをも唸らせる、
丁寧にひと言ひと言を積み上げていく小ゑん師匠の職人技に
すっかりまいってしまった。「鉄寝床」は傑作だ。楽しかった。

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2014年9月14日 (日)

東京の風景から 43~黒門町

20140913a

昨日、黒門亭に並んでいて、あまりに暇だったので、
黒門町の写真で、こちらは落語協会のビル。

20140913b

黒門町の落語横丁。左が落語協会であり、
写真の右に車が写っているが、駐車場になっていて、
ここがかつて、文楽師匠のお宅があった場所である。
五代目今輔師匠のお宅があったのは、通りの後ろ。

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2014年9月13日 (土)

第269回 柳家小満んの会

黒門町から日本橋へ移動。夜は柳家小満んの会。
13日といえば、小満んの会である。9月は土曜日の開催で、
何となく気持ちも楽に…本当に心落ち着く会だ。混むけれど…

柳家小かじ:たらちね
柳家小満ん:関津富
柳家小満ん:五人廻し
柳家小満ん:試し酒

一席目は「関津富」。「津」と「富」が記憶に残っていたので、
上方の「高津の富」を思い出して、調べたら、江戸では「宿屋の富」。
おかしいな…と思っていたのだが、今朝、よく見たら「関津富」だった。
大違いである。お恥ずかしい。それでまた「富」の字が入っていると、
富くじの噺かと思ってしまうところが、全くの見当違いであり(バカだ…)、
文化・文政の頃の俳諧師で関津富(せきしんぷ)の逸話噺であった。
印象としては、狂歌で噺を進める「蜀山人」や「紫檀楼古木」に似ている。
つまりは、関津富の俳句が紹介されて、句作で窮地を乗り越えるという。
大酒飲みで、妻にも愛想を尽かされて、十年の間、旅に出ていたのだが、
無一文になって江戸へ戻ってくるけれど、行く先々で、句を詠んでは、
酒にありつける。「武者修行」という別名もあるそうだけど、それは、
剣術の道場へ武者修行に行くと、飯を食わせてもらえる上に、帰りに
草鞋銭も持たせてもらえると…道場を訪ねるのである。飲み食いをして、
さっさと引き上げようとするが、一勝負求められ、仕方なく木刀を握り、
竹刀で思い切り、頭を叩かれて、実はこうこう…とすべてを白状して、
御高名な関津富先生であるかと…一句を所望され、厚くもてなされる。
といった具合である。人生、何が起こるかわからない…と実に面白い。
何とかなるよ!で、うまくいくものかと…師匠のこういう噺は大好きだ。
今日の三席でも一番はまってしまった。小満ん師匠ならではの一席。
続いて「五人廻し」。こちらも師匠は古い速記を参照されているのでは?
他で聞いている「五人廻し」とは、いろいろと違っているところがあって、
一人目の荒っぽい江戸っ子だが、宵に済ませた勘定の明細を見て…
その値段は三円八十銭。その内の娼妓揚げ代金(玉代)は五十銭である。
寿司もとって、遣手のおばさんにすっかり食べられてしまったようだが、
吉原でとる寿司は、笹っ葉ばかりで、高くつく。それでみんなで箸を付け、
魚が乗った寿司は食べたことがないって…そういう愚痴が実にいい。
玉代が五十銭で、つまりオチに関係してくる…お大尽が出す金額も
四人分で二円ということ。他で聞く…いま多いのは、玉代は一円。
その他に若い衆の喜助どんにも五十銭を祝儀で、さらに喜瀬川も
五十銭を貰って、それをお大尽に返して、四人と一緒に帰っておくれ。
今回も感じたことではあるのだが、金額的には、明治かもしれないけれど
廓の風景は、完全に江戸を連想させ、やはり言葉選びに気を使われている。
登場した客とその順番に関しては、最初が吉原に詳しいと言い張る江戸っ子、
二人目が気持ちの悪い半可通、三番目が畳を上げて鼻をかんだ田舎者、
四番目が乃木大将の話を持ち出す軍人…そして五人目が金を出すお大尽だ。
仲入り後の三席目は「試し酒」である。マクラでやはり大酒飲みの李白の話。
難解な文書を読み解いて、時の帝に召し抱えられることになるのだけれど、
それ断わり、ただ酒を飲み続けられるようにと…それだけを望んだとか。
こういうところが、いかにも小満ん師匠なのだけど、噺への入り方が違う。
つまりは噺の印象も全く変わってくる。「試し酒」の中身の方は、他で聞くのと
ほとんど同じと思われるスタンダードな形なのだが、やはりこの噺は、
下男の久蔵が、武蔵野で野見尽くせない(飲み尽くせない)といわれる…
洒落た大杯で、五升の酒を飲む場面であり、見ても楽しい愉快な噺で、
そこは酒の噺は小満ん師匠は大得意なのであるから、とにかく最高だ!
ということで…少し先になるのだが、9月26日が横浜での小満んの会で
演目は「粗忽長屋」「お札はがし」「寝床」の三席。楽しみである!

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黒門亭で錦平・菊太楼・小団治

夕方から日本橋で柳家小満んの会だが、
昼から出掛けて、その前に黒門亭の第2部。
お目当ては、菊太楼さんと小団治師匠の「阿武松」。

第2部
林家あんこ:寿限無
林家まめ平:真田小僧
林家錦平:化け物使い
古今亭菊太楼:くしゃみ講釈
柳家小団治:阿武松

先週もあんこさんは、黒門亭で高座返しをしていたが、
噺を聞くのは今回がはじめて。「寿限無」である。
真面目そうで、きちっと古典落語をやりそうだけど、
この「寿限無」…かなり個性的だ。誰に教わったの?
しん平師匠だろうか?知らないクスグリがいろいろと。
噺はなかなかはじけているけれど、高座はきちっとで
相反する要素がひとつに共存する様子は少々不思議。
あんこさんは、どちらへ向かう?まだわからないか?
まめ平さんも前座の最後の頃に聞いているのだが、
二ツ目になってからは、今日がはじめてかと思う。
その前座の終わりに…かなり落ち着いて、度胸もある、
そんな印象だったのだけど、変わらず堂々とした感じ。
その点では、時間も短く、「真田小僧」の前半のみで
まさに寄席サイズの簡潔なバージョンは、ちょっと残念。
錦平師匠は、きちっと古典を聞かせてくれるイメージだが、
今日は千束屋の話題から、楽しい「化け物使い」である。
この噺は、後半は化け物だけど、やはり田舎者の杢助だ。
主人の仕事の命じ方に無駄があると…逆に説教をする場面、
私は好きである。というのもたいへんごもっともな訳であり!
仲入り後は菊太楼さん。よかった。すごくよかった。
聞いていて、こちらも一気にスイッチが入った感じ。
夢中になって、惚れ惚れしてしまう。「くしゃみ講釈」だが、
覗きからくりで「八百屋お七」を一段語り聞かせてしまうところと
後半の講釈師が、くしゃみに苦しみながらも聞かせる場面、
とにかく菊太楼さんならではの明るさと勢いと高揚感で
もう絶品である。でも思い起こすと…トリではないので、
時間も短めに…つまりは、いろいろと台詞を抜いて、なのに
聞いているときには、全く物足りなさを感じなかったので、
やはり聞いている人を噺の情景に引き込む力は圧倒的だと
素晴らしかったのである。菊太楼さんはいい。私は好きだ。
そしてトリは、小団治師匠。感動した。聞けてよかった。
明日から大相撲秋場所で、それにちなんで「阿武松」である。
出世相撲のおめでたい噺なのだが、小団治師匠の丁寧で
言葉をしっかり聞かせる語り口に…やはり引き込まれてしまう。
お客はそれほど多くはなかったが、聞いていた人は、みんな、
深く、じっくり聞き込んでいたと…そういう空気に満たされていた。
なんともいい「阿武松」だったのである。やはりきちんと聞かせて
おふざけ的な場面の一切ない…落語に対する誠実さがあふれて、
小団治師匠のような方は本当に素晴らしい噺家だと、私は大好き。
心地よくて、心地よくて、気持ちも大いに盛り上がったところで、
黒門町を後に、銀座線の上野広小路から三越前へ移動である。

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2014年9月12日 (金)

日本のしきたり~重陽の節句

「鳩居堂の日本のしきたり豆知識」より「重陽の節句」。
9月9日は、重陽の節句である。五節句のうちでは、
一番馴染みのないのが、この重陽だが、菊の節句とも。
中国の陰陽説では、奇数を陽とし、陽の究極で九が重なる…
この日はたいへんにおめでたいと…それで「重陽」なのだ。
こちらも旧暦なので、菊はこれからだが、九月は菊の季節。

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日本のしきたり~お月見

「鳩居堂の日本のしきたり豆知識」より「お月見」。
9月8日だったので、少し過ぎてしまったが、復習。
旧暦の八月十五日の満月を中秋の名月、十五夜といい、
「お月見」といえば、この満月を指す…ということである。
旧暦の頃には、月の満ち欠けによって、月日を知り、
それに従って農業を行ってきた日本人にとっては、
十五夜は収穫の感謝祭でもあった。芋の収穫期であり、
「芋名月」とも呼ばれていたとか。秋の澄んだ夜空の下、
すすきや団子、芋などを飾り、酒宴を楽しむ風雅な習慣。
どうも今年は天気に恵まれない九月ではあるのだが。

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2014年9月11日 (木)

落語につぶやき 248~不精床

先週の土曜日に小満ん師匠の「不精床」を聞いてきたのだが、
他とはちょっと違うな…という印象はあったのだけど、なぜか?
それは、後からわかったのだけど、江戸の髪結床なのである。
客が座り、親方は後ろに立って、髪を梳き、そして髷を結う。
どういうのを連想すればいいかというと、相撲の支度部屋。
千秋楽、優勝力士の乱れた頭を整えている映像が出る。
そして下剃りはというと、今と違って、小僧が前から剃る。
座っている人の髭を当たるのだから、当然、前からだ。
普段、「不精床」を聞くときに、現在といわないまでも…
昭和の時代の懐かしい感じの床屋さんをイメージしていた。
しかしそれは、おそらく、演じている側も同じなのかと。
「不精床」では、意識して、江戸の髪結床だと思って聞こう。

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2014年9月10日 (水)

メストとウィーン国立歌劇場

最新の話題ではなく、先週のニュースだが、
フランツ・ウェルザー・メストがウィーン国立歌劇場の
音楽監督を辞任。シーズン開幕のこの時期に驚いた。
芸術性の違いが理由とあるが、それは総支配人の
ドミニク・メイエールとの方向性の違いによるらしい。
オーケストラや歌手との関係はどうだったのだろう。
例えば、ワーグナーに関してならば、歌劇場としては、
メストとティーレマンとどちらが好みなのであろう。
芸術的方向性として、一致するのはどちらなのか?
今シーズンのメストは、ワーグナーの作品は、
予定に入っていなかったようではあるのだが。

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2014年9月 9日 (火)

迎賓館でさん喬・権太楼

BS11の「柳家喬太郎のようこそ迎賓館」で
二週にわたって、「さん喬・権太楼 二人会」。
面白かったし、小さん一門の小さん師匠の話は、
いつ聞いても実にいいのである。感動的でもある。
心からの敬意が込められた尊敬の言葉は美しい。
いろいろなところから人柄が伝わってくるのだけど、
とにかく大きな存在で、偉大な方だったのだと。
落語は権太楼師匠のお馴染み「猫の災難」。

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2014年9月 8日 (月)

今日の月は…中秋の名月

今日は中秋の名月(月齢13.5)なのだが、
すっかり曇ってしまって、夕方は少し雨も。
昨日、上野でちらと雲の隙間から月を見たのだが、
今年の名月は、そちらということで。明日は満月。
中秋の名月とは、旧暦の八月十五日のことだが、
つまり今年は、名月と満月が一致しない年ということ。
昨日は急に寒くなったが、体を冷やしてしまったか?
今日も続いて、寒いけれど、何だか元気が出ない。
風邪をひかないようにしないと。単に寝不足か?

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2014年9月 7日 (日)

黒門亭で木りん・小満ん・才賀

昨日に続いて、小満ん師匠を聞きに…朝から黒門亭へ。
雨は少し降っていたが、昨晩の大雨を思うと助かった。
でもまた急に寒くなって、昨日の暑さに比べ、それは驚き。

第1部
三遊亭わん丈:強情灸
林家木りん:金明竹
柳家小満ん:野ざらし
結城たかし:昭和歌謡
桂才賀:禁酒番屋

前座さんはわん丈さんとあんこさん。高座はわん丈さん。
噺は「強情灸」だけど、実際に峰の灸を据えてきたと…
横浜の円海山にある護念寺というお寺が峰の灸である。
その実体験をマクラでふって、とにかく面白かった。
会場は大爆笑。本当にお見事!圧倒的といえる。
勢いも噺作りの発想も輝きが違う。前座さんとは思えない。
その後に上がるのだから…木りんさんはたいへんだ。
マクラはグズグズな印象も。でもそういうところも持ち味か?
噺は「金明竹」で、言い立ては場面で速度を変えつつ、快調!
ご本人も言っていた与太郎のキャラ作りだけど、そちらもいい。
そして小満ん師匠だが、昨日の「支那の野ざらし」に続いて、
今日はなんと本家本元の「野ざらし」であった。うれしい。
行ってよかった。それはそれは、素晴らしい。大サービス!
軽やかで、明るくって、あの陽気な感じ、もう最高である。
後半、幇間が登場で、馬の骨のオチまで。この噺の幇間は、
最後にちょっと出てくるだけで、それほど大活躍でもないけれど、
師匠の描く幇間は絶品なので、やはりオチまで聞きたい。
そういえば…「野ざらし」は、お馴染みの釣りのマクラだけど、
こちらも師匠ならではの印象であり、すべてにおいて大満足。
大ファンなもので、ただただ絶賛なのは、どうぞお許しを。
トリは才賀師匠の「禁酒番屋」。お武家の噺なので、前半は、
いかにも硬派な感じに進めるのだけど、それが、酒が入って、
酔っぱらってくるとそれこそべろんべろんでだらしのない…
その崩れ具合は独特で、面白すぎる。でも例の小便の場面は、
やはり汚いな…というのはあって、リアルだときつい!苦笑。
それにしても一癖、二癖もある「禁酒番屋」で、楽しかった。

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2014年9月 6日 (土)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

小満ん師匠の「棚卸し」で、今月もお馴染みの荒木町へ。
このところ、毎日涼しかったのに…今日は暑かった。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第21回
柳家小満ん:不精床
柳家小満ん:樊噲(支那の野ざらし)
柳家小満ん:永代橋

師匠が月に三度、床屋さんへ行く話は聞いていたのだが、
普段の床屋さんの話題にはじまって、それが面白いのである。
さらに高尚になって、江戸時代の髪結床の歴史など勉強になり、
そこから噺は、お馴染みの「不精床」だが、どうも細かさが違って、
普通によく聞ける「不精床」とは、かなり違った印象なのである。
やっぱりその辺は、毎度ながら、演者によって違うものだなと驚き。
でもこの「不精床」という噺は、あまりに情景がくっきりと目の前に
豊かに広がると…恐いのである。特に耳を食べちゃう犬は苦手!
耳つながりかな…とか思ってもみたが、二席目は「支那の野ざらし」。
馬嵬が原の人骨野晒しに茅台(マオタイ酒)と肴の豚の耳を手向ける。
「樊噲(はんかい)」は、2011年の日本橋での小満んの会以来だ。
御箪笥横丁の引出し長屋に住むのは、聘珍樓老人と崎陽軒である。
明治の新作で、お馴染みの「野ざらし」のパロディ。実に軽くて、
そのバカバカしさが何とも愛おしくも感じられる…これぞ逸品!
私は大好きである。一方で中国の歴史話や「骸骨を請う」って、
難しい言葉もいろいろ絡んでくるので…これがまた、実に深い。
こういう噺の小満ん師匠は、たまらなく素敵に感じられるのだけど!
仲入り後は、「永代橋」である。こちらも二年前の横浜で聞いているが、
小満ん師匠の「永代橋」は、私は大好きで…というのは、マクラだが、
なぜ永代橋が落ちたのか、文化四年に実際に起きた事故であり、
深川八幡のお祭り当日、そして一時に人が集中する条件が重なった。
不幸が重なったがゆえに…悲惨な事故が起きたのだという、その辺を
きちんと丁寧に説明してくれて、そこから噺に入るので、中身はというと
粗忽物というか、慌てた大家さんがとんでもない勘違いをする…
バカバカしい噺だけれども、「永代橋」って、よくできた噺だって、
私は大のお気に入りである。大家さんと武兵衛のやり取りがいい。
死んだ心持ちがしない。酔っぱらって、いい気分ですけどね…って。
明日も小満ん師匠が黒門亭に出演なので、簡単ながらこの辺で。
次回の「棚卸し」は10月5日(日)である。もちろん予約済!

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2014年9月 5日 (金)

ゲザ・アンダ 6

ゲザ・アンダがシュトゥットガルト放送交響楽団と協演した演奏。
バルトークのピアノ協奏曲第2番をハンス・ミュラー・クレイの指揮で
1950年11月14日にシュトゥットガルトのウンターテュルクハイムで収録。
そして1973年3月13日という、ゲザ・アンダの晩年の演奏だが、
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とブラームスの間奏曲作品117-1、
指揮はフェルディナント・ライトナーである。リーダーハレでのライブ録音。
モノラル録音でも状態はいいのだが、バルトークはいかにも古い演奏。
しかしゲザ・アンダの切れ味の鋭い鮮やかな演奏は実に魅力的である。
そしてやはりチャイコフスキーが何とも感動的だ!ゲザ・アンダならではの
いかにもヴィルトゥオーゾ的な演奏を思い浮かべたが、歌心にあふれて、
美しい音色を駆使した…余裕と風格に満ちた演奏である。味わい深い。
思ったよりも穏やかで…力みの取れている印象であり、私は好きだ。

Hanssler CD-No.94.225

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今日の月は…月齢10.5

20140905

数日ぶりに暑かったが、夕方は青空が広がって、
18時01分に南の空高く、月齢10.5の月である。
今日の日没は18時04分なので、その直前ということ。
夕方、暗くなるのが、だいぶ早くなってきた。もう秋だ。
来週の火曜日(9月9日)が満月(月齢14.5)である。
そして中秋の名月はというと、9月8日(月)だそうだ。

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2014年9月 4日 (木)

落語につぶやき 247~お直し

落語研究会で放送された小里ん師匠の「お直し」を見たのだが、
京須さんの話に出てきた三代目小さんのマクラにあるという…
この「お直し」の舞台となる吉原の「けころ」というところは、
客を蹴飛ばして、転ばして、無理やり上げてしまうという…
最下級の女郎屋であり、とんでもなく酷い場所だとされているが、
三代目小さんにいわせると…それでも吉原の中にあるだけまし。
吉原の外にあって、銘酒屋と呼ばれる…表向きは飲み屋を装い、
裏では許可を得ていない私娼を置いて、商売をしていた店など、
ここでの「お直し」の夫婦以上に悲惨な状況というのがあったらしい。
「お直し」という噺は、五代目古今亭志ん生で知られているけれど、
その元はというと…三代目柳家小さんで速記も残されているとか。

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2014年9月 3日 (水)

バイエルン放送交響楽団

マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団による
チャイコフスキーの交響曲を録音順に聞いていきたい。
今日は交響曲第6番「悲愴」とシェーンベルクの清められた夜。
2004年6月23-25日にミュンヘンのガスタイクでライブ収録。
シェーンベルクの清められた夜は、かなり久しぶりに聞いた。
ヤンソンスの指揮は、実に引き締まって、徹底したコントロールだが、
緊張がほぐれるところでのムード作りが上手くて、何とも引き込まれる。
夜の世界における光の陰影、その透明な空気に夢中になってしまう。
そしてチャイコフスキーの「悲愴」だが、とにかく圧倒的な名演だ。
基本的に迫力で押す演奏ではないのだが、劇的な表現が見事!
こちらもまた、隅々にまで神経が行き届いて、この張り詰めた空気、
その緊張感が何とも奥行のある音楽を生み出して、感動的だ。
「悲愴」に関しては、2013年の最新録音もあるので、また今度。

SONY SK93537

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2014年9月 2日 (火)

ホルヘ・ボレット 16

ホルヘ・ボレットの演奏を年代順に聞いているが、
1986年の録音でシューマンの謝肉祭と幻想曲。
1986年1月にロンドンの聖バルナバス教会で収録。
発売当時のCDも持っているが、今日は新しいボックスで。
音質改善されているのか…その辺はわからないが、何となく
音がきれいになっている気もして、その美しい音色は心地よい。
悠然とした巨匠の芸風は玄人好みというか、実に味わいで
それこそ最初に聞いた二十数年前には気付けなかった…
聞けば聞くほどに魅力にあふれ、本当に偉大なピアニスト。
細やかな表情にまで、心のこもった丁寧な表現であり、
さり気なくも華麗な演奏スタイル。色彩も十分で、そして透明。
こんなにも素晴らしいシューマンは、そうは聞けるものではない。

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2014年9月 1日 (月)

東京の風景から 42~三ノ輪

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台東区竜泉2丁目にある千束稲荷神社。
樋口一葉「たけくらべ」ゆかりの神社だそうだ。

三ノ輪に着いたのだが、時間も早いので
昭和通り沿いに入谷まで戻ることにする。

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台東区下谷3丁目にある三島神社。
境内の左側にあるのは、火除稲荷社。

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東京の風景から 41~大音寺前

噺の「大坂屋花鳥」に出てくる大音寺前に行ってみた。

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台東区竜泉1丁目にある大音寺。
旗本の梅津長門が、吉原の花鳥花魁に会いたいがため、
幇間を連れた金持ちの旦那を斬り、二百両の金を手に入れる。

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大音寺前の風景。吉原大門は方角が逆ではあるが、
吉原の裏手にあたり、歩いてすぐの場所である。
殺された旦那というのは、この辺りで中継ぎをして、
幇間を連れ、これから吉原へと向かうところであった。

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大音寺前の風景。現在の国際通りだが、
通りの反対側の様子である。
つまりは吉原のあった方角を見ている。

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東京の風景から 40~鷲神社

黒門町へ行く前に入谷から三ノ輪へ散歩。

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台東区千束3丁目にある鷲神社。
酉の市のはじまりとして有名な神社である。
江戸の宝暦・明和年間(1750~1760)には、
すでにかなりの賑わいであったとか。

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酉の市ではない…普段の鷲神社にお参り。
簾が下りて、夏の雰囲気か。今日は涼しい。
正面に置かれているのは、「なでおかめ」。

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酉の市のときには、熊手を売る屋台がびっしり並ぶが、
普段は駐車場になっていたのかと静かである。

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