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2014年9月 6日 (土)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

小満ん師匠の「棚卸し」で、今月もお馴染みの荒木町へ。
このところ、毎日涼しかったのに…今日は暑かった。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第21回
柳家小満ん:不精床
柳家小満ん:樊噲(支那の野ざらし)
柳家小満ん:永代橋

師匠が月に三度、床屋さんへ行く話は聞いていたのだが、
普段の床屋さんの話題にはじまって、それが面白いのである。
さらに高尚になって、江戸時代の髪結床の歴史など勉強になり、
そこから噺は、お馴染みの「不精床」だが、どうも細かさが違って、
普通によく聞ける「不精床」とは、かなり違った印象なのである。
やっぱりその辺は、毎度ながら、演者によって違うものだなと驚き。
でもこの「不精床」という噺は、あまりに情景がくっきりと目の前に
豊かに広がると…恐いのである。特に耳を食べちゃう犬は苦手!
耳つながりかな…とか思ってもみたが、二席目は「支那の野ざらし」。
馬嵬が原の人骨野晒しに茅台(マオタイ酒)と肴の豚の耳を手向ける。
「樊噲(はんかい)」は、2011年の日本橋での小満んの会以来だ。
御箪笥横丁の引出し長屋に住むのは、聘珍樓老人と崎陽軒である。
明治の新作で、お馴染みの「野ざらし」のパロディ。実に軽くて、
そのバカバカしさが何とも愛おしくも感じられる…これぞ逸品!
私は大好きである。一方で中国の歴史話や「骸骨を請う」って、
難しい言葉もいろいろ絡んでくるので…これがまた、実に深い。
こういう噺の小満ん師匠は、たまらなく素敵に感じられるのだけど!
仲入り後は、「永代橋」である。こちらも二年前の横浜で聞いているが、
小満ん師匠の「永代橋」は、私は大好きで…というのは、マクラだが、
なぜ永代橋が落ちたのか、文化四年に実際に起きた事故であり、
深川八幡のお祭り当日、そして一時に人が集中する条件が重なった。
不幸が重なったがゆえに…悲惨な事故が起きたのだという、その辺を
きちんと丁寧に説明してくれて、そこから噺に入るので、中身はというと
粗忽物というか、慌てた大家さんがとんでもない勘違いをする…
バカバカしい噺だけれども、「永代橋」って、よくできた噺だって、
私は大のお気に入りである。大家さんと武兵衛のやり取りがいい。
死んだ心持ちがしない。酔っぱらって、いい気分ですけどね…って。
明日も小満ん師匠が黒門亭に出演なので、簡単ながらこの辺で。
次回の「棚卸し」は10月5日(日)である。もちろん予約済!

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