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2014年9月13日 (土)

黒門亭で錦平・菊太楼・小団治

夕方から日本橋で柳家小満んの会だが、
昼から出掛けて、その前に黒門亭の第2部。
お目当ては、菊太楼さんと小団治師匠の「阿武松」。

第2部
林家あんこ:寿限無
林家まめ平:真田小僧
林家錦平:化け物使い
古今亭菊太楼:くしゃみ講釈
柳家小団治:阿武松

先週もあんこさんは、黒門亭で高座返しをしていたが、
噺を聞くのは今回がはじめて。「寿限無」である。
真面目そうで、きちっと古典落語をやりそうだけど、
この「寿限無」…かなり個性的だ。誰に教わったの?
しん平師匠だろうか?知らないクスグリがいろいろと。
噺はなかなかはじけているけれど、高座はきちっとで
相反する要素がひとつに共存する様子は少々不思議。
あんこさんは、どちらへ向かう?まだわからないか?
まめ平さんも前座の最後の頃に聞いているのだが、
二ツ目になってからは、今日がはじめてかと思う。
その前座の終わりに…かなり落ち着いて、度胸もある、
そんな印象だったのだけど、変わらず堂々とした感じ。
その点では、時間も短く、「真田小僧」の前半のみで
まさに寄席サイズの簡潔なバージョンは、ちょっと残念。
錦平師匠は、きちっと古典を聞かせてくれるイメージだが、
今日は千束屋の話題から、楽しい「化け物使い」である。
この噺は、後半は化け物だけど、やはり田舎者の杢助だ。
主人の仕事の命じ方に無駄があると…逆に説教をする場面、
私は好きである。というのもたいへんごもっともな訳であり!
仲入り後は菊太楼さん。よかった。すごくよかった。
聞いていて、こちらも一気にスイッチが入った感じ。
夢中になって、惚れ惚れしてしまう。「くしゃみ講釈」だが、
覗きからくりで「八百屋お七」を一段語り聞かせてしまうところと
後半の講釈師が、くしゃみに苦しみながらも聞かせる場面、
とにかく菊太楼さんならではの明るさと勢いと高揚感で
もう絶品である。でも思い起こすと…トリではないので、
時間も短めに…つまりは、いろいろと台詞を抜いて、なのに
聞いているときには、全く物足りなさを感じなかったので、
やはり聞いている人を噺の情景に引き込む力は圧倒的だと
素晴らしかったのである。菊太楼さんはいい。私は好きだ。
そしてトリは、小団治師匠。感動した。聞けてよかった。
明日から大相撲秋場所で、それにちなんで「阿武松」である。
出世相撲のおめでたい噺なのだが、小団治師匠の丁寧で
言葉をしっかり聞かせる語り口に…やはり引き込まれてしまう。
お客はそれほど多くはなかったが、聞いていた人は、みんな、
深く、じっくり聞き込んでいたと…そういう空気に満たされていた。
なんともいい「阿武松」だったのである。やはりきちんと聞かせて
おふざけ的な場面の一切ない…落語に対する誠実さがあふれて、
小団治師匠のような方は本当に素晴らしい噺家だと、私は大好き。
心地よくて、心地よくて、気持ちも大いに盛り上がったところで、
黒門町を後に、銀座線の上野広小路から三越前へ移動である。

20140913

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