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2014年10月31日 (金)

末廣亭余一会 小満ん独演会

新宿末廣亭の10月の余一会は、恒例の小満ん独演会。
新宿三丁目に16時には集合なので、お昼を食べて、
少ししたら出発。ハロウィン?関係なし。余一会です。

20141031

柳家緑太:狸札
柳家わさび:佐々木政談
柳家一九:短命
柳家小満ん:二十四孝
柳家小のぶ:火焔太鼓
柳家小満ん:三枚起請
柳家小菊:粋曲
柳家小満ん:景清

緑太さんが前座卒業の「狸札」。原点に戻って、
狸の了見で…明日から二ツ目だ。おめでとう!
わさびさんが「佐々木政談」。こちらは完全なる子供目線で
こういう噺は、わさびさんは上手い!こまっちゃくれた子供に
お奉行様の佐々木信濃守はたじたじで…その辺りは絶品。
続いて一九師匠だ。私は大好きで、今日は「短命」を楽しく。
小さん型の「短命」で、シンプルに抑制が効いているけれど、
私はこちらの方が好き。「ぶりのあら」型は、ちょっとくどい。
小満ん師匠の一席目は、お馴染みの「二十四孝」だ。
何度、聞いても面白い。大家さんとのやり取りに爆笑だが、
そこで教わってきた唐土の二十四孝を通りがかりの半公に
披露して、話が混ぜこぜになってしまうところが好きである。
今回のゲストは小のぶ師匠。はじめてで…ついに聞けた!
出てきたところからびっくり。なるほど!幻であり、憧れだ。
明治、大正の寄席の情景を記述した文章を読むけれど、
そこに書かれている古きよき時代の息遣いを今に伝える。
化石のような存在なのではないかと!全く空気が違う。
噺は「火焔太鼓」なので、会場は笑いに包まれていたのだが、
私は途中から、笑うのを忘れて、夢中になって、釘付けに。
小満ん師匠が憧れの噺家と紹介するのもなるほど納得!
仲入り後に小満ん師匠がネタ出しの「三枚起請」を先に。
大好きな噺である。喜瀬川に三人衆が揃って騙されるので
本当は悪い噺で、嫌な展開なのだけど、棟梁も言っている…
遊びとは、騙されに行っているのだから、そこに粋を感じて、
騙し合いに楽しさを感じなければいけない。落語を聞く上では
廓噺はそうした心理描写が面白さで…その点、三人の客も
いざとなったら開き直る喜瀬川も…「三枚起請」って、傑作。
小菊さんの後、残り時間も限られてきて、師匠の三席目は、
軽い噺かな…と思っていたら、盲人の話題がはじまって、
なんと「景清」である。待ちに待った噺だ。これはうれしい。
とにかく感動的であり、大切にしている噺だが、どの場面で
心に響いてくるのか?それはそのときによって違いそうで
今日に関しては、定次郎が百日の満願の日に目が開かず、
焦りや苛立ちやあらゆる思いが一気に溢れ出して苦しむところ、
そこでグッと来てしまった。師匠の語りにも力が入っていた。
この定次郎と石田の旦那…というのは、落語の登場人物では、
他では聞けない珍しい存在なのだが、どういう設定なのだろう。
文楽師匠が、モデルがいた上で創り出した人物なのだろうか。
その辺は興味あるところで、やはりそこに特別なものを感じる。
とにかく…今日は「景清」が聞けてよかった。忘れられない。

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2014年10月30日 (木)

10月30日の感想~JAF感謝

夕方、ちょっと車で出掛けたのだが、
我が家が借りている駐車場に戻ってきて、
そこは道路から坂を上がる造りなのだけど、
今日は臨時に通路の奥に車が止まっていて…
しかし手前が空いていたので、大丈夫かなと
入ってしまったのだが、それが大失敗。
通路の奥行きが足りず、身動き取れなくなり、
坂の勾配で後輪が浮いてしまって、空回り。
どうしようもなくなって、ついにはJAFに連絡。
20分で駆けつけてくれた。坂の勾配で
後ろ向きに上がるのは、不可能だと…
前に引っぱり出しますとワイヤーで牽引して、
車の向きを入口側に変えつつ、出してくれた。
技術と知識、とっさの判断、ギリギリ、すれすれで
本当にお見事だった。完全にお手上げだったので、
地獄に仏とは、まさにこのこと。JAFに感謝。
臨時に車を止めていたのは、オーナーさんで
不用意に入ってしまった私も大反省だし、
お互いに申し訳ない…申し訳ない…って、
その中、JAFの方はよかったですね…って、
爽やかに引き上げて行って、本当に助かった。
ちなみに無料。手を合わせたくなります。
疲れた…今日ばかりは、早く寝よう。

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2014年10月29日 (水)

柳家小さん「富久」「穴どろ」

五代目小さん師匠で「富久」と「穴どろ」を聞いている。
私の中では、冬の噺、暮れの噺ということなのだけど、
小さん師匠の場合、特別に限定されているわけではない。
「富久」では、火消しの頭が「この暮れに千両当たって…」と
言っているので、富の当日は、どうも年末らしいのだが、
「穴どろ」の借金まみれは、年末の掛取りかどうかはわからない。
大晦日の情景で「穴どろ」を演る場合もあるのだが、柳家は違う?
小さん師匠の「富久」は、文楽師匠のとはずいぶん違っていて、
どういう流れの「富久」なのだろう。四代目の小さんだろうか?
富くじを大神宮様に祀って、酒を飲みながらの一人妄想も違うし、
久蔵の住んでいる場所は浅草だが、安倍川町ではなく、三軒町。
また久蔵が火事の三軒町に駆け付ける場面も省略である。
富興行は湯島天神という設定で、浅草三軒町からは近い。
文楽師匠の久蔵は、酒に負けての人間の弱さがにじみ出て、
心が優しいのだけど、その点では、小さん師匠は骨太だ。
酒を飲むと…少々荒れて、絡むのである。火事見舞いもなし。

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横浜の風景から 372

夏の間、歩かなかったら、腰に来てしまって、
これは歩いて、取り戻さないといけない。
快晴の空で、夕方、富士山を見に行ってきた。

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日没の時間に泉区上飯田の日向山より
西の方角に富士山を見ている。

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2014年10月28日 (火)

ザルツブルク音楽祭1980

ザルツブルク音楽祭1980から8月30日に
祝祭小劇場で行われたウィーンフィルの演奏会。
カール・ベームの指揮で、モーツァルトの交響曲第29番K.201、
ピアノ協奏曲第19番K.459(独奏はマウリツィオ・ポリーニ)、
交響曲第35番K.385「ハフナー」というプログラムである。
発売して、到着したばかりだが、早速に聞いてみている。
それだけ楽しみにしていたのだけど、これは残念な仕上がり。
会場の一番後ろで、隠し録りしてたのか?というような印象。
つまりは音が遠い。ステレオとはなっているけれど、遠いので
左右の臨場感はほとんど感じられない。これでは離れすぎだ。
カール・ベームの格調高いシンフォニックな演奏は素晴らしい。
ポリーニも快調に弾いているな…というのはわかるけれど、
音色がどうとか、表現がどうとか、細かいところはわからない。
相変わらず音はパッとしないのだが、「ハフナー」は感動的だ。
力強い音作りは迫力に満ちて、ウィーンフィルも緊密である。

ORFEO C 891 141 B

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2014年10月27日 (月)

夏目漱石 小さんと圓遊

朝日新聞で夏目漱石の「三四郎」が連載中だが、
今日が、寄席で三代目小さんを聞く場面である。
与次郎は三四郎を木原店という寄席へ連れて行き、
三代目小さんと鼻の圓遊について、下記の芸論を展開。

小さんは天才である。あんな芸術家は滅多に出るものじゃない。
何時でも聞けると思うから安っぽい感じがして、甚だ気の毒だ。
実は彼と時を同じゅうして生きている我々は大変な仕合せである。
今から少しまえに生まれても小さんは聞けない。少し後れても同様だ。
―― 円遊も旨い。しかし小さんとは趣が違っている。
円遊の扮した太鼓持は、太鼓持になった円遊だから面白いので、
小さんの遣る太鼓持は、小さんを離れた太鼓持だから面白い。
円遊の演ずる人物から円遊を隠せば、人物がまるで消滅してしまう。
小さんの演ずる人物から、いくら小さんを隠したって、
人物は活溌溌地に躍動するばかりだ。そこがえらい。

しかしながら三四郎は、「どうだ」と聞かれて…

実をいうと三四郎には小さんの味いが善く分からなかった。
その上円遊なるものはいまだかつて聞いた事がない。
従って与次郎の説の当否は判定しにくい。
しかしその比較のほとんど文学的といい得るほどに
要領を得たには感服した。

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圓生百席 「札所の霊験(下)」

圓生百席から「札所の霊験」を聞いている。
昨日に続いて、その(下)で、舞台は越中高岡へ。
藤屋七兵衛に身請けされ、根津遊郭の小増は、
本名でお梅となるのだが、宗慈寺の住職で、
永禅和尚が水司又市なのだから、それは驚き!
名前が変わるのがわかりにくいのだが、しかし
それが物語の展開であり、そこを理解しないと…
名前が変わると人も変わる。特に又市だが、
(上)では素朴で真面目な田舎侍だったのが、
永禅となると…罪に罪を重ねる悪僧である。
酒の勢いで自分の身の上と中根善之進殺しを
白状するところは…「孝女お里」を思い出した。
圓生百席では、本堂の床下から七兵衛の死骸が
発見され、永禅の悪事が露見とここまでだが、
この後、父を殺されたお継が仇討ちをする。

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2014年10月26日 (日)

圓生百席 「札所の霊験(上)」

圓生百席から「札所の霊験」を聞いている。
今日はその(上)で、場所は根津遊郭における
水司又市が、増田屋の小増に手痛く振られる。
又市の上役で中根善之進が小増の真夫なわけで
愚弄したために又市の闇討ちにあって、殺される。
中根善之進という人は、ここだけに登場であっけない。
後半は、藤屋七兵衛の噺になり、小増を身請け。
小増と客の噺ではあるのだが、又市と七兵衛という
二つの物語が同時に進行していく…圓朝ならではで、
これが(下)で一つになるのだが、この続きは明日。

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2014年10月25日 (土)

10月25日の感想

今日は東海道平塚宿から大磯へと
歩きに出掛けようと思っていたのだが、
午前中、予定が狂ってしまって、結局、
出そびれてしまった。運がない。
明日こそは!と思っているのだけど、
曇り空のようで、また11月にするか…
ということで、夕方、圓生百席からの
圓朝作「札所の霊験」を聞いていたのだが、
何だかよくわからない噺だ。これから詳しく!

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2014年10月24日 (金)

ジャック・ルヴィエ 2

ジャック・ルヴィエの演奏でドビュッシーのピアノ作品を
録音年代順に聞いている。今日は子供の領分、ベルガマスク組曲、
2つのアラベスク、夢、スケッチブックから、英雄の子守歌、舞曲、
マズルカ、夜想曲、かわいい黒人の子供、コンクールの小品、
レントよりおそく。1984年4月14-19日の演奏に加えて、
ベルガマスク組曲と2つのアラベスクは1985年5月4-8日に
会場はどちらもハーレムのコンセルトヘボウで収録されている。
例えば、子供の領分などは、ミケランジェリのような冴えはないし、
しっかりとした響きで、ピアノの音色や感覚的な美しさに関して
特殊な個性は存在しないのかもしれないけれど、これぞ模範、
極めて優れているスタンダードなのであり、聞き応えがある。
音楽に対する誠実さにあふれ、この丁寧な表現は実に心地よい。

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2014年10月23日 (木)

ジャン・ジャック・カントロフ 2

ジャン・ジャック・カントロフとアラン・プラネスのデュオで
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ 第1番「雨の歌」~第3番。
1975年12月15-21日にパリのノートルダム・デ・ローデ教会で収録。
何ともいきいきとした表情で、若々しさにあふれた美しい演奏である。
エネルギッシュというのではない…爽やかで、淡い色合いが魅力。
秋の深まりにはブラームスがピッタリと思うのだけど、ここでの演奏は、
新緑の輝きというか、その透明感はたまらなくて、とにかく気持ちいい。
シンプルで、淡々としているのだが、やはり表情付けがいいのだと思う。
ブラームスはピアノが重要で、アラン・プラネスの演奏に聞き惚れる。

DENON COCO-70975

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三ツ境の由来

今日のタウンニュースに書いてあったのだが、
1962年の町界町名地番整理事業に伴って
戸塚区阿久和町の一部が変更されることとなり、
「三ツ境」という地名が新設されたそうである。
その後、1969年の行政区再編成においては、
戸塚区から横浜市瀬谷区へと編入された。
「三ツ境」という町名の由来については、
二俣川村、都岡村川井分、中川村阿久和分と
三村の境を意味するという説があるらしい。
ということは、現在の三ツ境駅周辺で笹野台は、
その頃には都岡村川井分だったということか。
中川村については、現在の泉区岡津町に
役場があったそうで、泉区桂坂にある
中川地区センターに地名が残っている。

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2014年10月22日 (水)

圓生百席 「双蝶々(下)」

昨日に続いて、圓生百席の「双蝶々」を聞いている。
その(下)で「雪の子別れ」といわれる名場面である。
長吉が奥州石巻から江戸へ舞い戻り、物乞い姿の
母と再会。父が病と聞いて、見舞いに宅を訪ねる。
長吉は相変わらずの悪党だが、(下)ではすっかり
立派な大人に成長しており、八十人を束ねる頭に。
両親に詫びて、五十両の金を渡し、旅立つのだが、
取り囲まれて、お縄になるという。この捕り物の場面は、
芝居仕立ての演出で…こちらも鳴り物入りである。
それにしてもお光というお袋さんは、なんていい人だ。

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2014年10月21日 (火)

圓生百席 「双蝶々(上)」

圓生百席から「双蝶々」を聞いている。
今日はその(上)で、「小雀長吉」と呼ばれるところ。
前半が長吉の幼少期。それから山崎屋に奉公に出て、
途中で二枚目に進むのだが、そちらも続けて、
長吉の番頭殺しまで。店の金を盗んで、奥州へ。
幼い長吉だが、札付きの悪で、母親に辛く当たるが、
これは(下)の台詞にあるのだが、後妻に来た母で、
父を取られたような気がして、優しくされるほど、
憎くて仕方なかったと…年老いた母に詫びている。
後半の番頭殺しの場面だが、芝居噺、道具噺であり、
その辺りを録音で表現するために…圓生師匠は
放送演劇のような演出で、鳴り物入りで進めている。

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2014年10月20日 (月)

ヨナス・カウフマン「冬の旅」

ヨナス・カウフマンのテノール独唱による
シューベルトの歌曲集「冬の旅」を聞いている。
ピアノは、ヘルムート・ドイチュである。
2013年10月22-27日にグリュンヴァルトの
オーガスト・エヴァーディングザールで収録。
去年の秋で、ちょうど一年前の録音ということか。
実は輸入盤の入荷と同時に届いていたのだが、
まさに春らしくなってきたところだったので、今日まで
待っていたのだ。秋も深まり、だいぶ寒くなってきたので、
そろそろ「冬の旅」を聞きたくなる頃である。素晴らしい!
ヨナス・カウフマンは、バリトンよりのテノールであり、
このさすらい人の世界観は、何ともいい感じ。深い。
うっとりと引き込まれて、孤独の寂しさが身に染みる。
ピアノ好きとしては、ヘルムート・ドイチュが実にいい。
この「冬の旅」は、私的には、すっかりはまってしまった。

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2014年10月19日 (日)

ホルヘ・ボレット 17

ホルヘ・ボレットの演奏を年代順に聞いているが、
ラフマニノフ作曲のショパンの主題による変奏曲 作品22、
1986年1月にロンドンの聖バルナバス教会で収録。
同じくラフマニノフの前奏曲を5曲、メロディ 作品3-3、
クライスラーの愛の悲しみ、愛の喜びをラフマニノフ編曲で
1987年1月にウォルサムストウ・タウン・ホールでの演奏。
コレルリの主題による変奏曲が有名だが、もう一方の変奏曲で
ショパンの主題による変奏曲はさらに面白く、革新的な作品だ。
主題はショパンの前奏曲作品28-20だけど、変奏へと進むと
全く原型をとどめない…どう聞いてもラフマニノフの世界であり、
非常に興味深くて、通好みの渋さもある。ボレットの演奏は、
しなやかで力みのない、流れるような展開で、これぞまさに
ロマンティックな音色…独特である。後半の小品も楽しめた。

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2014年10月18日 (土)

三平堂落語会でうん平・小燕枝

黒門亭の後、軽くお昼を食べて、ゆっくり根岸へ。
三平堂落語会に小燕枝師匠を聞きに行ってきた。

林家あんこ:初天神
林家はな平:一分茶番
林家うん平:味噌蔵
柳亭小燕枝:らくだ

前座さんはあんこさん。今回で聞くのは二度目である。
女性の噺家さんはたくさんいるが、共通の雰囲気ってあるけれど
あんこさんはその中でもいいかもしれない。あとは迫力と図々しさ。
知らないクスグリのある「初天神」だったが、しん平師匠のだそうだ。
はな平さんが「一分茶番」。「権助芝居」という別名もあるけれど、
お馴染みの噺ながら、私はあんまり聞いたことがなくて、うれしい。
寄席サイズではなく、今日のがおそらく本寸法なのではないかと。
はな平さんの権助がよかったのだ。お店の奉公人で飯炊きの権助。
ここでは田舎芝居に出ていたという…何とも剽軽者に仕上がっている。
少々顔芸も入っており、イメージ的には志村けんの変なおじさん。
「権助提灯」とか「権助魚」など、他の噺にも合うのかわからないが、
でもここでの権助は、実に魅力的な人物だった。高い調子がいい。
続いて、うん平さんの「味噌蔵」。冬の噺であり、もうこういう季節か。
うん平さんは、久しぶりに聞いたけれど、少し落ち着いてきた印象?
もっともっと…もっと枯れて欲しいな。芸風が変わってしまうか?
時間も経って、こちらの耳も変わっているし、すると発見がある。
仲入り後は、小燕枝師匠で本寸法の「らくだ」である。50分程か。
小燕枝師匠がお目当てだったのだけど、本当に素晴らしかった。
何ともうっとりである。そんなに激しい口調ではないし、穏やかで
ゆったりとした時間の流れだが、やはり「らくだ」だと迫力がある。
前半、らくだの兄貴分という人が恐くて、まさに脅しが利くのだが、
それが、屑屋さんが酔っぱらってくると、輪をかけて恐いのである。
三杯の酒を飲むうちに、ガラッと人が変わらないといけないのだが、
その変化の様子はもちろんのこと、絶品である。とにかく釘づけだ。
落合の焼き場にらくだの死骸を運ぶ…後半も聞けたのだが、
オチは「冷でもいいからもう一杯」ではなく、火の中に投げ込まれて、
願人坊主が暴れ出す…それで「死人がかんかんのうを踊ってる」
というものだった。らくだの死骸で「かんかんのうを踊らせる」が、
噺の展開で重要な役割をしているわけだから、サゲにおいても
それが活きてくる…というのは、これはいい。このオチはいい!
今日は聞けてよかった。宝物の「らくだ」である。幸せな一日。

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東京の風景から 48~柳通り

仲御徒町から日比谷線で移動して、入谷へ。
文楽師匠の「あばらかべっそん」に出てくるという…
台東区根岸4丁目にある浄土宗安楽寺に行ってきた。
幼かった文楽師匠が、境内を遊び場にしていたそうな。
柳通りに面しており、道の両側に柳が植えられていて、
昔の風情を残す…雰囲気のある場所だった。素敵!

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黒門亭で圓龍・駒次・小ゑん

黒門亭でときどき行われている鉄チャンの会である。
今回は「鉄分の多い」ということで、駒次さんと小ゑん師匠。
鉄道オタクの度数を鉄分が多い少ないで評価するそうだ。

第1部 鉄分の多い会
春風亭ぽん吉:子ほめ
柳亭市弥:芋俵
三遊亭圓龍:桃太郎
古今亭駒次:旅姿浮世駅弁
柳家小ゑん:鉄寝床

前座さんはぽん吉さんと歌実さん。第1部の高座はぽん吉さん。
はじめて聞いたが、これはできるな!という。落研出身のタイプ。
でも高校を出て入門したとのことなので、落研ではないのかも。
最初からあまり上手いとこれからどう化けていくのだろう…という
前座の五年間を見守る楽しみがなくって…そんな生意気いって、
でもそれぐらいにいきいきとよく描写された「子ほめ」であった。
今日は、鉄分の多い会ということで、旅のマクラを…だそうだが、
市弥さんもちょこっと旅の話にふれて、噺は泥棒で「芋俵」である。
「芋俵」は久しぶりに聞いた。小さん師匠の噺だが、市馬師匠の
まわりでよくかかっている印象か?改めて、よく聞くと…「芋俵」は
与太郎かと思っていたら、松公であった。泥棒の仕事に加担して
ただのバカで愚か者では務まらない?でも三人とも与太郎である。
圓龍師匠も昔の旅の話で、ドサ回り芸人がいろいろ出てきたが、
古今亭甚語楼…柳家ではなく、古今亭の名跡だったのだ。
橘家圓太郎、古今亭志ん好、…、もちろん先代の師匠である。
昔の噺家の思い出を聞けたということもあるけれど、圓龍師匠って、
どこかそうした古い時代の雰囲気を残している気がして、独特だ。
噺は短めにお馴染みの「桃太郎」だが、その辺が何ともいい感じ。
仲入り後、まずは駒次さんが、乗り鉄と駅弁の話題で新作である。
自身が乗り鉄であると…その実感のある物語の展開、描写であり、
特に駅弁に対する愛情というか、想いがしっかりと詰まっていて、
その辺は楽しいし、素晴らしいのだが、時代劇が重なってくる辺り、
特に今回は「水戸黄門」で、現在の鉄道風景とごっちゃになるところ、
どうもそこが馴染めない。これは私の好みの問題なので…しかし
全国の鉄道乗り尽くしの旅で、乗り鉄の達人といわれる老人と
同じく諸国漫遊の旅で水戸の御老公を重ねたところは上手い!
一方で、お銀や弥七などの登場がいかにもで、その辺が諄いのか?
トリは小ゑん師匠。「鉄寝床」は試作品に続いて、二度目である。
面白かった。二度目の今回の方が面白い。というのは、多少は
前回の記憶が残っている方が、緻密に作り込まれた細部にまで、
しっかり聞けるので、頭に入る情報量が多いのである。つまりは…
聞けば聞くほど、面白いということ。知っていれば知っているほど、
爆笑の度合いは増していく。この辺が小ゑん師匠の凄いところ。
前回も書いたけど、いわゆる古典落語「寝床」の場面展開を
忠実に再現しつつ、そこに小ゑんワールドが見事に広がって、
改作ではあるのだが、その域を越えた…偉大な傑作である。
実は先月の試作品で聞いた後に小満ん師匠の「寝床」を聞いて、
さらには、文楽師匠の録音も聞き直していたので、私の中でも
少々「寝床」ブームが来ていたのであり、それも踏まえた上で、
今日の「鉄寝床」は、ピッタリとはまるという…感動的な面白さ。
大店の旦那が模型鉄なのだけど、考えてみれば、長屋の衆も
お店の奉公人もみんな、何かのオタクなのには、笑ってしまう。
その辺が、現代性であり、物事に凝るというのは普遍性であり、
「寝床」ではあるけれど、そこをすっかり離れ、完全なる新作に
仕上がっているという…本当に素晴らしい。今日は大満足!

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2014年10月17日 (金)

マリインスキー劇場2012/2013

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団で
昨日に続き、ショスタコーヴィチの交響曲第4番を聞いている。
2013年6月24-27日にマリインスキー劇場コンサートホールで収録。
第6番と同じときの演奏で、こちらも再録音。前回のDECCA盤は、
2001年11月の録音とあるので、もうそんなになるかと…驚きだ。
ついこの前のような気もするのだけど、ゲルギエフの演奏は、
以前のものもそれだけ色褪せていない…ということもいえると思う。
しかし今回の演奏も非常に精妙で、特に第4番の謎の響きを
いかに克明に音にしていくか?というのは、緻密な作業であり、
このマリインスキー劇場自主制作の新シリーズを聞いていても、
現在のゲルギエフで聞いてみたい!というのは、もちろんである。
私はこの第4番の交響曲が大好きで、たまらないものがある。

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2014年10月16日 (木)

マリインスキー劇場2011/2012

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団による
ショスタコーヴィチの交響曲第5番と第6番を聞いている。
第5番が2012年6月5,9,14日、第6番が2013年6月21,23,26日、
サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場コンサートホールで収録。
第4番も一緒に二枚組のCDだが、録音としては第5番が先なので、
二枚目の方から聞くことにした。DECCA盤もあり、早くも再録音である。
非常に繊細で、しなやかな響きであり、堅苦しさはあまり感じられず、
ゲルギエフはショスタコーヴィチのイメージをより健康的なものへと
導こうとしているのではないか…そんな印象もあって、深刻にならず、
その肯定的で前向きな音作りに21世紀の現在を意識するのである。
エネルギッシュに迫力で盛り上がるところはそれなりになのだけど、
内向的で室内楽的な響きにこの演奏の特長を見出せるのである。

MAR 0545

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2014年10月15日 (水)

南西ドイツ放送交響楽団

シルヴァン・カンブルラン指揮南西ドイツ放送交響楽団による
ブルックナーの交響曲シリーズを収録順に聞いてきたが、
今日は交響曲第3番ニ短調で、2010年11月9日に
フライブルクのコンツェルトハウスで収録されている。
カンブルランのブルックナーは今のところ、この録音が
最も新しく、つまり第5番と第8番の録音がないのが残念。
1889年の改訂による第3稿での演奏で、カンブルランは
あまり原典志向ではないのかもしれないが、毎度ながら
研き抜かれた解釈は素晴らしい。夢中にさせるものがある。
細部を非常に緻密に聞かせ、とにかく響きが美しいのだが、
面白いのは、金管の大合奏で提示される象徴的な主題が
わざわざ大袈裟に…大見得を切っているのであり、それが
いかにもブルックナーであることを表明しているような…
カンブルランの主張は明快である。カッコいい。大興奮だ。
同時に…この交響曲が、その当時、いかに斬新であったか、
原典版ではないけれど、新鮮な響きに満ちあふれている。
特に終楽章の支離滅裂な音構成をハッキリと際立たせて、
それが鮮やかに決まった瞬間の快感、これはたまらない。

GLOR GC10391

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2014年10月14日 (火)

バイエルン放送交響楽団

マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団による
チャイコフスキーの交響曲を収録順に聞いている。
2005/2006シーズンの演奏からピアノ協奏曲第1番と
交響曲第4番。ピアノ独奏はイェフィム・ブロンフマン。
2005年10月13,14日と2005年11月10,11日に
ミュンヘンのヘルクレスザールでライブ収録されている。
この演奏の直後の来日公演で、みなとみらいホールで
ブロンフマンの独奏によるピアノ協奏曲を聞いているので
懐かしい感じと思い入れもあって、個人的にはうれしい。
ピアノだけをクローズアップするのではない仕上がりに、
いかにも放送用録音という印象だが、響きの一体感で
好印象である。ブロンフマンの音が美しいし、実に自然体。
しかしヤンソンスを聞くのなら、やはり交響曲だ。感動的!
比較的渋めの音色と音楽の展開は落ち着いているのだが、
きちっとしている部分と同時にロシア的な情緒は濃厚であり、
立体的な構築と重厚で迫力のサウンド…心に響いてきた。
ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の組み合わせは、
本当に好きである。好みの問題だけど、とにかく素晴らしい。

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横浜の風景から 371~台風一過

夜中は台風が吹き荒れていたけれど、
朝は台風一過の快晴で、気持ちのいい青空。
しかし夕方にはすっかり曇が出てきて、残念。

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泉区上飯田町の境川と相沢川の合流点。
前回の台風18号のときには氾濫のおそれで
避難勧告も出た境川だが、今回は水も濁っていない。

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相沢橋にて相沢川。去年の夏は、水不足で
川が干上がっていたが、さすがに増水中。

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泉区上飯田町の柳明神社。
暗くなってきた。急いで帰ろう。

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2014年10月13日 (月)

ケント・ナガノ 9~ベートーヴェン

ケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団による
ベートーヴェンの交響曲シリーズを収録順に聞いてきたが、
この秋の最新盤…交響曲第2番と第4番のライブ録音で遂に完結。
2014年1月7-9日にメゾン・サンフォニーク・ド・モントリオールで収録。
今回も奏法は古楽的なアプローチだが、仕上がりは比較的重厚な印象。
でも細部をいきいきと表現して、まさに生命力あふれるこの音作りには、
ケント・ナガノのこれまでの一貫したベートーヴェン解釈が感じられるし、
充実したものと…聞いている我々にも、ここに完成する達成感がある。
シャープに鋭く切り込む感覚も新鮮だが、ここにはもっと普遍性があって、
その力強さには感動した。ベートーヴェンの先にはどこへ向かうのか?
ブルックナーも進行中で、私的にはマーラーの続編を期待するのだが。

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2014年10月12日 (日)

横浜の風景から 370

相鉄いずみ野線のいずみ野からゆめが丘へ。

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毎回、同じ写真だが、ゆめが丘の駅である。

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泉区下飯田町の左馬神社にお参り。

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下飯田から泉区和泉町の方面へ移動し、
草木橋にて和泉川である。

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草木橋から少し東へ行った田んぼだが、
すでに収穫後であり、秋から冬への趣きが。
正面に見えるのは市営地下鉄の高架橋。

和泉町から立場の方面へ向かって、
泉区中田西の麺屋めんりゅうで
らーめんを食べて、歩いて帰宅。

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横浜の風景から 369

今日は東海道の平塚宿から大磯へと
歩きに出掛けたかったのだが、残念ながら
朝からすっかり曇り空で、また今度にするかと。
ということで、昼から近場のいつものコース。

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瀬谷区宮沢4丁目の遊水池公園である。

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泉区和泉町に入り、日枝神社にお参り。

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和泉川沿いに歩いて、田向橋にて。

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大坪橋にて、同じく和泉川である。
相鉄いずみ野線のいずみ野駅へ。

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2014年10月11日 (土)

落語につぶやき 251~寝床

少し前に小満ん師匠の「寝床」を聞いてきたのだが、
文楽師匠で聞きたいと…今日は「寝床」である。
素晴らしい。本当に何て素敵な「寝床」であろう。
ご機嫌だった旦那が、次第に怒り出し、怒りは頂点に。
そのやりとりの中で繁蔵が出たり、引いたり、絶妙。
番頭さんが、寝込んでしまった旦那の機嫌を伺うのだが、
何とも心遣いが行き届いており、旦那も嬉しそうになって
その温度感というか、とにかく感動で聞き惚れてしまう。
小満ん師匠にいつも文楽師匠のお噂を聞いているので、
勝手ながらこちらは、すごくよく知っているような親しみが…
そんな気分になってしまうけど、43年前に亡くなっている。
私が生まれたときには、もうこの世にいなかったのだ。
そう思うと残念だけど、しかし芸は今も生きている!って。

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2014年10月10日 (金)

小満ん語録~アメリカン

小満ん師匠は喫茶店に入るといつも
アメリカンのコーヒーを注文されるのだが、
どうしてかな?と思っていたら…その答えは、
番茶を飲むように味わいたいそうなのである。
なるほど!そういわれるとわかる気がする。
また最近のコーヒーは、みんな濃いそうで、
昔ながらの味わいがお好みのようでもある。

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2014年10月 9日 (木)

落語につぶやき 250~朝太

明治の名人で四代目橘家圓喬のことを調べていたら、
圓朝の弟子となり、最初の名前が三遊亭朝太だそうな。
志ん生師匠の前座名が三遊亭朝太であり、その後、
圓喬に傾倒して、その弟子を自称していたのは有名。
志ん朝師匠が、前座・二ツ目時代にやはり朝太を名乗り、
朝太はそれから、古今亭の名前となっていくのだが、
志ん輔師匠と志ん陽さんが二ツ目時代に名乗っている。

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2014年10月 8日 (水)

今日の月は…皆既月食

今日は月齢13.9の満月で皆既月食である。
しかしながら、横浜は昼過ぎからすっかり曇り。
朝のうちはよく晴れていた。夕方以降も曇り。
何とか雲の合間から見えないかと粘ったが、
結局はダメ。残念。次回は2015年4月4日。

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2014年10月 7日 (火)

落語につぶやき 249~隠録追放

落語を聞いてくると…私もそのことをブログに書くので
よくわかるのだが、記憶には限界があり、どんどん忘れるし、
面白い、面白くない…ではなくて、興味のあることのみが、
選択されて記憶に残り、他のことは聞き流されてしまう。
なので、挨拶、マクラからオチに至るまで、万遍なく
事細かに記録されているのは、ハッキリいっておかしい。
隠し録りをしているに違いない。それはルール違反だ。
例えば、マクラや噺の中に登場する、狂歌、川柳、都々逸、
小満ん師匠の場合には、いろいろな俳句も紹介されるのだが、
それらをすべて正確に書き残すのって、現実的には不可能。
その場でメモを取っても間に合わないし、聞きもらすはず。
特に新作落語の場合、その新鮮さは大切な価値なのだから、
広く知られている古典落語と違って、詳細な内容や台詞を
演者の許可なしに記録・公開してしまうことは犯罪であろう。
隠し録りも許されることではないし、噺家への妨害活動である。

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2014年10月 6日 (月)

今日の月は…月齢11.9

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お昼前に台風は過ぎ去ってくれて、
午後から急に晴れて、一気に暑くなった。
夕方、17時16分の北の空である。

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今日の日の入りは17時19分だが、その直後
17時22分に東の空に現れた月齢11.9の月。
明後日が満月(月齢13.9)で、皆既月食である。

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台風で避難勧告

台風で朝から大雨だが、午前中の一番ひどかった頃、
エリアメールで横浜市からの避難勧告が鳴り出した。
9時35分に帷子川が危険水位に達して、川井本町が
避難の対象に。近所ではないのだが、それに続いて、
10時00分には境川が同じく、氾濫の危険があると。
こちらも瀬谷区下瀬谷方面なので、近くではないのだが、
とにかく昨日からの大雨でたいへんだ。境川は以前にも
危険水位に達したとことがあって、日頃、穏やかな川も
ちょっとした雨の連続で、姿を変えるので、恐ろしい。
風が強まったけど、雨は収まってきた印象だが。

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2014年10月 5日 (日)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

小満ん師匠の「棚卸し」で、今月もお馴染みの荒木町へ。
生憎の雨だ。それも大雨である。台風が接近中であり、
これが明日ならば、さらにたいへんだったわけで、
無事に済んでよかった!今回も貴重品の三席である。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第22回
柳家小満ん:呼び継ぎ
柳家小満ん:鶉衣
柳家小満ん:九州吹き戻し

今回ははじめて聞く噺を三席で、うれしくなってしまった。
一席目は、二十数年前の新作ということだそうだが、
おそらく骨董関係の雑誌に掲載された随筆ではないかと?
師匠がすぐに気に入られて、執筆者に掛け合って、早速に
落語に仕上げてしまったという…そんな話をされていたような。
障りのある噺ということだけど、男性は大笑いして、女性は…
見る見るうちに引いていくという、しかしこれが面白かった。
「呼び継ぎ」というのは、骨董の世界で、道具屋さんの用語か、
ここでは、徳利の口が欠けてしまい、そこを別の似たもので
補い、修復するということだそうだけど、出入りの六さんに
隠居さんが嫁を世話してやり、新婚旅行のお土産で、京都の
清水寺の三年坂にある道具屋さんで徳利を求めてきたのだが、
それが、少々不都合があって、現在、修理に出しているという。
つまりそれで呼び継ぎの話題が出てくるのだけど、徳利の欠陥と
六さんのおかみさんの間違いとが対比されて、それが大笑い。
目千両と…目が実にいい!と旦那は褒めていたけれど、それは
なんと付けマツゲで、六さんはゲジゲジと間違えて、叩き潰したり、
豊かな胸元だよ…といっていたのは、パットの三枚重ねで…
ある朝、メガネを掛けた知らないおばさんがいると思ったら、
かみさんは、実は普段、コンタクトを入れていた…などなど。
隠居が真面目に徳利の欠陥を、骨董用語を交えつつ説明すると
六さんも負けじと…かみさんには騙されたと抗議するのである。
骨董好きの小満ん師匠ならではだなって、専門用語もたくさんで
それを隠居さんの口から丁寧に説明させ、そこが実によかった。
こういう噺は大好きである。道具屋さん関係の話題は面白い。
続いて、鶉(ウズラ)の話題であり、おお!「鶉衣」来た…って、
これは、宇野信夫さんが圓生師匠のために書いた噺であり、
小満ん師匠は、圓生師匠のご次男さんとお知り合いだったそうで、
「鶉衣」を演りませんか…宇野信夫先生のご子息を紹介しますと
師匠は、許可を貰いに宇野家へ挨拶に行ったことがあると
以前、お話を聞いていた。なので、師匠が「鶉衣」を演るとのことは、
知っていたのだけど、今回、はじめて聞けた。圓生師匠の録音も
以前にちょっとだけ聞いたことはあるのだけど、すっかり忘れて、
でもなぜか…鶉を食べるな!というのは、鮮明に覚えていた。笑。
ここでのお侍(長屋で浪人暮らし)も真っ直ぐな人で、まるでそれは、
「井戸の茶碗」の千代田卜斎のようだけど、清く正しい…信念を貫き、
これぞ武士の鏡という清々しい心に触れられるのは、感動的である。
この鶉の一件によって、仕官が叶うという出世話もまた、おめでたい。
武士と町人、特に商人を対比させるということもあるのだろうけれど、
伊勢屋のわがまま娘でお糸というのが、急に改心して、賢くなる…
というのは、少々わざとらしい感じもするのだが、そこは噺である。
三席目は「九州吹き戻し」。筋は知っていたが、聞くのははじめて。
小満ん師匠は、二年ぐらい前にらくだ亭で演じていると記憶する。
いい暮らしをしていた若旦那が、道楽で店を潰し、幇間に成り下がり、
「幇間もち揚げての末の幇間もち」の展開であり、東海道から四国、
ついには九州へ…肥後熊本へとたどり着く。すっかり無一文になり、
無銭宿泊の宿屋で、そこの旦那がなんと昔の馴染みの人であり、
同じく江戸でしくじって、九州に流れ着いてきた…江戸者同士と
面倒を見てくれる。料理方を務め、馴染みを作り、稼ぎまくって、
ついに貯まった百両の金を手に、江戸へ戻ることを決意する。
熊本から船で、海上を江戸へ向かうのだが、嵐に見舞われ、
たどり着いたのは薩摩の桜島。ここで…江戸へは四百里、
熊本からは二百八十里、急ぎ過ぎて百二十里吹き戻された…
というオチだが、熊本から薩摩って、そんなにあるのか?謎。
嵐で時化(しけ)に…というところは、ちょうど今回の台風18号で
偶然か?急遽、準備をされたのか?わからないが、リアルである。
それにしても江戸から熊本へ、そして船の旅では流されて…という
スケールの大きい噺で、なかなか珍しい印象。「長崎の赤飯」と同様、
九州シリーズは、こんなことあるわけないよ!という噺の展開だが、
江戸からはそれだけの途方もない距離感であり、それこそが魅力!
あまりの突拍子なさではあるが、そこに引き込まれてしまうのである。
ということで、次回の「棚卸し」は11月2日(日)。もちろん予約済!

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2014年10月 4日 (土)

10月8日の皆既月食

10月8日(水)の皆既月食について
調べようと思っていたら、今日の夕刊に
いろいろと紹介されていた。これは楽しみ。
部分食がはじまるのは、午後6時15分。
その後、7時25分に皆既食がはじまり、
食が最大となるのは7時55分だそうだ。
一時間後の8時25分まで皆既食が続き、
午後9時35分に部分食も終わる。
皆既食の間は、赤銅色の月が見えるが、
それは、太陽光が地球の大気で屈折し、
波長の長い赤い光のみが、かすかに
月面を照らすことによる。時間も早いし、
天気さえ晴れてくれれば、期待できる。

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2014年10月 3日 (金)

今日の月は…月齢8.9

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今日は久々の青空、快晴の天気で
ちょっと暑いが、風も吹いて気持ちがいい。

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月の出は13時38分だそうだが、二時間後で
15時36分に東の空に上ってきた月齢8.9の月。
来週の水曜日(10月8日)が満月(月齢13.9)である。
この日は、皆既月食とあるのだが、見られるだろうか?

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2014年10月 2日 (木)

東京の風景から 47~根岸

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台東区根岸1丁目にある元三島神社。
JR鶯谷駅からすぐのところである。

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台東区根岸2丁目にある八二神社。
明治五年に加賀前田家がこの地に移住し、
「根岸の里」と称されるようになって、
その屋敷神が大正十三年に解放されて、
今日残るのが八二神社である。

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2014年10月 1日 (水)

東京の風景から 46~鬼子母神

9月28日の日曜日に鶯谷へ行く前に
上野から入谷を経由して歩いたのだが、
お馴染みの入谷鬼子母神に寄ってみた。

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鬼子母神にお参り。

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鬼子母神にはやはりザクロの木がある。
実が付いていた。赤い実がいくつも。

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