« 10月30日の感想~JAF感謝 | トップページ | 三遊亭朝之助さんのこと »

2014年10月31日 (金)

末廣亭余一会 小満ん独演会

新宿末廣亭の10月の余一会は、恒例の小満ん独演会。
新宿三丁目に16時には集合なので、お昼を食べて、
少ししたら出発。ハロウィン?関係なし。余一会です。

20141031

柳家緑太:狸札
柳家わさび:佐々木政談
柳家一九:短命
柳家小満ん:二十四孝
柳家小のぶ:火焔太鼓
柳家小満ん:三枚起請
柳家小菊:粋曲
柳家小満ん:景清

緑太さんが前座卒業の「狸札」。原点に戻って、
狸の了見で…明日から二ツ目だ。おめでとう!
わさびさんが「佐々木政談」。こちらは完全なる子供目線で
こういう噺は、わさびさんは上手い!こまっちゃくれた子供に
お奉行様の佐々木信濃守はたじたじで…その辺りは絶品。
続いて一九師匠だ。私は大好きで、今日は「短命」を楽しく。
小さん型の「短命」で、シンプルに抑制が効いているけれど、
私はこちらの方が好き。「ぶりのあら」型は、ちょっとくどい。
小満ん師匠の一席目は、お馴染みの「二十四孝」だ。
何度、聞いても面白い。大家さんとのやり取りに爆笑だが、
そこで教わってきた唐土の二十四孝を通りがかりの半公に
披露して、話が混ぜこぜになってしまうところが好きである。
今回のゲストは小のぶ師匠。はじめてで…ついに聞けた!
出てきたところからびっくり。なるほど!幻であり、憧れだ。
明治、大正の寄席の情景を記述した文章を読むけれど、
そこに書かれている古きよき時代の息遣いを今に伝える。
化石のような存在なのではないかと!全く空気が違う。
噺は「火焔太鼓」なので、会場は笑いに包まれていたのだが、
私は途中から、笑うのを忘れて、夢中になって、釘付けに。
小満ん師匠が憧れの噺家と紹介するのもなるほど納得!
仲入り後に小満ん師匠がネタ出しの「三枚起請」を先に。
大好きな噺である。喜瀬川に三人衆が揃って騙されるので
本当は悪い噺で、嫌な展開なのだけど、棟梁も言っている…
遊びとは、騙されに行っているのだから、そこに粋を感じて、
騙し合いに楽しさを感じなければいけない。落語を聞く上では
廓噺はそうした心理描写が面白さで…その点、三人の客も
いざとなったら開き直る喜瀬川も…「三枚起請」って、傑作。
小菊さんの後、残り時間も限られてきて、師匠の三席目は、
軽い噺かな…と思っていたら、盲人の話題がはじまって、
なんと「景清」である。待ちに待った噺だ。これはうれしい。
とにかく感動的であり、大切にしている噺だが、どの場面で
心に響いてくるのか?それはそのときによって違いそうで
今日に関しては、定次郎が百日の満願の日に目が開かず、
焦りや苛立ちやあらゆる思いが一気に溢れ出して苦しむところ、
そこでグッと来てしまった。師匠の語りにも力が入っていた。
この定次郎と石田の旦那…というのは、落語の登場人物では、
他では聞けない珍しい存在なのだが、どういう設定なのだろう。
文楽師匠が、モデルがいた上で創り出した人物なのだろうか。
その辺は興味あるところで、やはりそこに特別なものを感じる。
とにかく…今日は「景清」が聞けてよかった。忘れられない。

|

« 10月30日の感想~JAF感謝 | トップページ | 三遊亭朝之助さんのこと »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/60577288

この記事へのトラックバック一覧です: 末廣亭余一会 小満ん独演会:

« 10月30日の感想~JAF感謝 | トップページ | 三遊亭朝之助さんのこと »