« シュターツカペレ・ドレスデン | トップページ | ザルツブルク音楽祭2004 »

2014年11月19日 (水)

第125回 柳家小満んの会

夕方から柳家小満んの会で、関内ホールへ。
少し早めに出たので、関内の「おはな商店」で腹ごしらえ。
いつもは豚骨だけど、今日はコク旨味噌らーめんにしてみた。
もやしを「まし(2倍)」にして、やっぱり味噌にはもやしが合う。
おいしかった。また食べたい。ご機嫌なところで関内ホールへ。

柳家さん坊:松竹梅
柳家小満ん:猪買い
柳家小満ん:忍三重
柳家小満ん:八五郎出世

「猪買い」は今回はじめて。この噺、以前にあらすじを読んで、
聞けば思い出す…つもりでいたら、どうやら調べていなかった。
全くのはじめて聞く噺で、でもかえって新鮮な印象でよかったかも。
猪の肉で牡丹鍋の季節ということだ。このイメージで心が温まる。
とはいっても、ご隠居に言われたのが、猟師が仕留めたばかりの
新鮮な肉でなければいけないと。猪の肉は体を温める働きがあり、
冷えの病に効くそうな。それで神田の万世(万世橋)から大山へ
電車とバスで、買いに行く。この噺は、「池田の猪買い」といって
どうやら上方噺…そちらは、大阪府池田市へ出掛けるようだが、
今回は東京版でお馴染みの大山だ。丹沢の周辺では、実際に
猪料理を出している旅館や料理屋がたくさんあって、ここはリアル。
雪の中、狩猟の名人で六大夫さんに頼んで、猪狩りに出掛ける。
最初に土産物屋に入って、大山独楽を勧められるところは、そこは
もしかしたら師匠が加えたのかも?大山は、師匠はお詳しいので。
ちょっと神奈川ネタな気がして、横浜の会だし、うれしくなってしまう。
二席目は「忍三重」である。実は次の「妾馬」と同じ組み合わせで
東日本大震災の二日後に日本橋で演じられている。震災の混乱で
私が聞きに行けなかった…悔しい思いをした演目だ。しかしこの頃は、
音源が販売されていたので、私はそれを何度も聞いて、よく知っている。
そしてその後、「忍三重」は黒門亭で実演も聞けたので、親しみの存在だ。
「忍三重」については、師匠に教えていただいたのだけど、記録を探して、
原作は長谷川伸であった。元になる話があって、それを師匠が落語に
仕立て直した。つまり「茶碗割」や「芝浜異聞」と同系統の噺ということ。
落語らしい噺というのではなく、ストーリーがあって、情景があって、
なかなか独特な印象だが、私は大好きである。師匠の味が出る噺。
伝助が芝居の泥棒に入る場面、「鎌倉山宝蔵破り」のパロディで
酒をやりながら、臭い芝居で、店の者たちの笑いを取るのだけど、
そこを演じている師匠が楽しそうで、いきいきで、こちらまで幸せ。
仲入り後、今年の関内の締めくくりは、「八五郎出世」である。
殿様がお鶴を見初めるところで、御家来が大家を訪ねてきて、
お妾奉公が決まり、婆さん(母親)にそのことを知らせに行く…という
前半の部分もきちんと入って、すると充実の内容で長くなるのだが、
今回は、八五郎が出産の祝いに殿様に対面してからの…酒の場面、
珍歌を披露するところは省略され、その代わりに「妾馬」の馬の情景で
八五郎が士分取り立てで、石垣蟹右衛門と名乗り、馬で使者に立つ…
オチまで聞けたのであった。酒宴と珍歌(都々逸)が省略されたのは、
時間が押していたからではなく、実は9月にお話を聞いたときに
今度は、珍歌を抜いて、馬のところを演ろうと思っているから…と
師匠はおっしゃっていたので、そこは今回のポイントであったのだ。
小満ん師匠の「妾馬」も大好きである。本当に素晴らしい。楽しい。
他ではあまり演らないけど、大家さんがお鶴の奉公の件を知らせようと
訪ねてきて、八五郎の母親が出てくるが、これがまた、とんでもない…
迫力のある婆さんで、やはりその子が八五郎であると…ここはいい。
でも大家さんが、店子の出世だと…目出度い!目出度い!って、
何かと面倒を見てやるのは、実に気持ちのいい長屋風景であり、
華やかなところで、この噺を最後にもってこられたと思うのだが、
本当に気分がよくて、最高である。やっぱり「妾馬」はいい噺だ。
ということで、次回の案内だが、なんと関内ホール改修工事のため
1月はお休みであり、3月18日、第126回 横浜 柳家小満んの会
演目は「樊噲(支那の野ざらし)」「花見小僧」「刀屋」の三席である。
楽しみ!「おせつ徳三郎」の通しが聞ける。これはうれしい。

|

« シュターツカペレ・ドレスデン | トップページ | ザルツブルク音楽祭2004 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/60682898

この記事へのトラックバック一覧です: 第125回 柳家小満んの会:

« シュターツカペレ・ドレスデン | トップページ | ザルツブルク音楽祭2004 »