ジュゼッペ・シノーポリ 3
ジュゼッペ・シノーポリ指揮ウィーンフィルによる
シューマンの交響曲第2番と「マンフレッド」序曲、
1983年6月にウィーン楽友協会大ホールで収録。
シノーポリが強烈な個性を発揮しており、感動した。
1983年というとカール・ベームは亡くなった後で
カラヤンとバーンスタインが目立っていた時代だが、
この頃のウィーンフィルは、マゼールやクライバー、
なかなかの刺激的な演奏を行っていたのである。
その中でもこのシューマンは、ピカイチの存在だ。
特に弦楽器の扱いは象徴的で、まるで嵐のように
繊細なウィーンフィルの音色が、不思議なぐらいに
ザラザラとした荒々しい表情を生み出しており、
その迫力はすごい。大興奮である。これぞ名演だ。
CDR853
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