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2015年3月 1日 (日)

落語につぶやき 263~未来

圓生師匠の「松葉屋瀬川」を聞いていると、
善次郎からの手紙を使い屋の吉兵衛に託して、
間夫からの手紙ですと瀬川花魁に届けるのだが、
「そんなことをいえば、未来の夫に叱られます」と
瀬川は受け取らない。未来の夫とは善次郎のこと。

同じく圓生師匠の「ちきり伊勢屋」を聞いて、
易の白井左近は「来年二月にあなたは死ぬ」といい、
ちきり伊勢屋の伝次郎に「困った人に施しをしろ」と
そうすれば、未来にいるお父つぁんの供養にもなる…
ということをいうのだが、ここで「未来」という表現であり、
調べてみると…よく前世・現世・後世(三世)というけれど、
仏教でいう死後の世界、来世・後世のことであった。
つまりは死んだお父つぁんの供養になるということ。

そこで「松葉屋瀬川」である。瀬川は勘当になった善次郎が、
死んでしまったとの噂を聞いて、力を落とし、病のようであり、
そこへ間夫からの手紙です…などといわれたものだから、
私が慕うのは、死んだ善次郎、たったひとりと断るのである。
そこで吉兵衛が「その未来の夫から参りましたもので」と
手紙を渡すのは、それは半分、冗談でもあるのだが、無事に
善次郎が忠蔵のところにいるとその所在が知れるのである。

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