« ヴラド・ペルルミュテール 14 | トップページ | 古今亭志ん生「塩原多助一代記(一)」 »

2015年6月12日 (金)

マリインスキー劇場管弦楽団

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団で
ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編曲)、
歌曲集「死の歌と踊り」(ショスタコーヴィチ編曲)、
バス独唱は、フェルッチョ・フルラネットである。
そして原典版による演奏で交響詩「はげ山の一夜」
2014年6月10,21日、7月26,27日、2010年2月5,7日に
マリインスキー劇場コンサートホールで収録されている。
素晴らしい演奏だ!ロシア色が濃厚で、この雰囲気はたまらない。
ゲルギエフの「展覧会の絵」は三種目の録音となると思うのだが、
私は1989年のロンドンフィルとの演奏は聞いたことがないのだけど、
有名なウィーンフィルとのライブ盤もよかったけれど、こちらの方が
圧倒的に名演の感動である。一般的なラヴェルによる編曲版だが、
ラヴェルの音の特長を引き出す演奏というよりは、ロシア的であり、
これまでのゲルギエフのイメージと比べてもますます雄大になって、
そこが魅力的で、私はすっかり気に入ってしまった。輝きの音色、
それを支え、包み込むような柔らかい響きが心地よいのである。
「死の歌と踊り」は大好きな作品で、ゲルギエフもよく演奏しているが、
続いての「はげ山の一夜」(原典版)には驚かされた。私がこれまで
よく聞いて知っていたのは、アバドの指揮による演奏だが、音色が
かなり違っているのである。ムソルグスキー自身が残した原典版は、
荒々しくて、野蛮ともいえる荒削りの音色が特徴的だと、そのように
思っていたのだが、少々支離滅裂的な激しさ、破壊的な世界は、
ゲルギエフはそれほどに強調せず、豊かで多彩な音色を楽しんで、
何か強烈なものを引き出そうというのではなく、むしろ素朴である。
ラヴェル編曲の「展覧会の絵」、そしてショスタコーヴィチの編曲による
「死の歌と踊り」と来て、最後の「はげ山の一夜」が、通常演奏される…
リムスキー・コルサコフ編曲版でないのは面白いが、こだわりである。
ゲルギエフの演奏はずいぶん聞いてきたけれど、今回は格別だ。

MARIINSKY MAR0553

|

« ヴラド・ペルルミュテール 14 | トップページ | 古今亭志ん生「塩原多助一代記(一)」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/61733709

この記事へのトラックバック一覧です: マリインスキー劇場管弦楽団:

« ヴラド・ペルルミュテール 14 | トップページ | 古今亭志ん生「塩原多助一代記(一)」 »