フィリップ・ジョルダン
フィリップ・ジョルダン指揮パリ・オペラ座管弦楽団と合唱団による
ラヴェルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)とラ・ヴァルス。
2014年10月16,17,20日にパリ・オペラ・バスティーユで収録。
素晴らしい演奏だ!感動。くっきりとした輪郭で音楽を創り上げ、
背景に潜んでいた音までが、豊かな表情で自在に語り出す。
明確な響きで、力強い光を放ち、圧倒的な統率力に夢中になる。
フィリップ・ジョルダンの発想って、私は大好きだ。とにかく上手い。
しかし一方で、すべてが明瞭であり、ラヴェルの独特な音色といえる…
霧の流れにその先に柔らかい光が戯れるような音、そういった印象は、
あまり感じられないのである。デジタルで、極めて現代の感覚であり、
個性的な主張が伝わってくる。でもこれでいいではないか!魅力的。
私は本当にこの「ダフニスとクロエ」全曲というのが好きでたまらない。
ERATO 0825646 166848
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