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2015年7月26日 (日)

黒門亭でかゑる・菊丸・和助・南喬

今日だけ出掛けられそうな余裕があったので、
久しぶりに黒門亭に行ってこようと二か月ぶりの東京だ。
お目当ては、菊丸師匠と南喬師匠でうれしい顔付け。

第1部
桃月庵はまぐり:子ほめ
柳家かゑる:花飛爆誕
古今亭菊丸:鰻の幇間
翁家和助:太神楽曲芸
桂南喬:壺算

前座さんははまぐりさんで、お馴染みの「子ほめ」。面白い。
毎度、聞いている「子ほめ」なんだけど、楽しくて仕方がない。
思った。落語で笑いたければ、落語を聞くな!ということ。
二か月ぶりに聞いたら、「子ほめ」が面白くて、自分でも驚き。
落語を好きになる要素がある人で、はじめて聞いた落語、
それが一番面白くて、だからこそ…落語が好きになったはず。
たくさん聞いて、詳しくなっていくうちにますます面白くなっていく…
ということもあるだろうけど、やはりはじめての喜びにはかなわない。
続いて、かゑるさんが、後輩の花飛さんをネタにして漫談。爆笑。
師匠の獅堂さんに似てきたな…って、思った。毒も効いている!
ちょうど季節の旬のネタということはあるのだけど、菊丸師匠に
「鰻の幇間」を演ってほしいな…って、何となく期待していたら、
芸人の「真似馬鹿」のマクラから幇間の話題に…ズバリ!来た。
素晴らしい。お見事!菊丸師匠の「愛宕山」とかも最高だけど、
幇間の一八が、実にいいのだ。一見、ドジなように見えるけれど、
それは幇間の習性であり、実は細かいところがあって、神経質。
だからこそ、騙されたとわかった瞬間、人が変わってしまうのであり、
店に対する苦情、女中さんへのお小言がはじまる。古今亭の型で
志ん朝師匠の演出が基本になっているので、お酒もお新香も…
そして肝心の鰻も本当は不味かった…という設定になっているが、
連れてきてくれた客の顔を潰さないようにと無理に褒めるのであり、
口から出る言葉と表情が微妙に一致しないところが笑いである。
不味い鰻を食べる仕草は、志ん生師匠の演り方が原型だとか。
ちなみに文楽一門の「鰻の幇間」は、鰻は美味しかったのだけど、
一八が騙されたことに腹を立てて、女中さんに八つ当たりをする。
仲入り後は和助さんの曲芸から。黒門亭での和助さんは二度目。
話も楽しいし、毎回、書いているけれど、黒門亭での太神楽って、
大好きだ。あの空間で、音や振動が空気を伝わってくるのに感動!
今日のトリは南喬師匠で、ネタは出ていなかったのだが、「壺算」。
こちらもまあ、お馴染みの噺だけど、やっぱり何とも味があった。
三円ごまかして、道具屋を騙してやる!という悪質な感じではない…
どうしても気付かない道具屋さんが、困り果てている姿につい、
聞いているこちらも応援したくなってしまう…そんな「壺算」である。
やはり噺家さんのお人柄が、高座に現れるのだ。ずるい噺だけど、
詐欺の噺ではない。江戸っ子の遊びの域で納めておかないと。

20150726

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