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2015年11月 3日 (火)

デニス・ラッセル・デイヴィス 2

デニス・ラッセル・デイヴィス指揮リンツ・ブルックナー管弦楽団で
ブルックナーの交響曲全曲を収録順に聞いていきたいと思う。
今日は交響曲第4番「ロマンティック」(1874年第1稿)
2003年9月16日にリンツ・ブルックナーハウスでライブ収録。
第1稿による演奏は、この録音の後、ノリントンとケント・ナガノで
たまたま続けて聞いたので、第1稿の認知度もかなり高まったと
私の中で感じていたのだが、ここで聞いても現行版とは違って、
もはや別の曲だなとやはり思うのである。毎度ながら面白い。
第1稿のスコアが求めるオーケストラの高い機能性を引き出して、
デニス・ラッセル・デイヴィスは、運動性と活力に満ちた音楽を
聞かせているのだが、改めて聞くと濁りのない明るい音色で
のびのびと自然な響きを生み出して、心地よく楽しんでしまう。
ブルックナーは、深い精神性で神格化される演奏が多いが、
初稿譜では、前衛的で革新に満ちた表現を求めているのであり、
そこには人間的な部分も存在して、同時に素直でもあるのだ。
しかしこれだけ複雑で支離滅裂な作品が、その後の改訂で
どうしてあんなに整理整頓されてしまったのかと…不思議。
もちろん通常の改訂版が優れているが、失われたものもある。

ARTE NOVA 82876 60488 2

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