ジャン・ジャック・カントロフ 4
ジャン・ジャック・カントロフとジャック・ルヴィエのデュオで
フランクとラヴェルのヴァイオリン・ソナタを聞いている。
1982年8月15,18,22日にハーレムのコンセルトヘボウで収録。
意外にあっさりとした音色で、前へ前へと流線型の表現であり、
これこそがフランス風という…センス満点の演奏なのである。
カントロフのヴァイオリンは抑制が効いて、辛口な印象もあって、
ジャック・ルヴィエも余韻よりは運動性の妙による力強い輝き。
私は中学生の頃からフランクのヴァイオリン・ソナタが大好きで、
いま聞いても何ともいえなくいいのだけど、後半のラヴェルが
またさらに粋な仕上がりであり、なんて素晴らしい演奏だ!
洒落も効いて、ジョークや皮肉もスパイス、ありとあらゆる…
多彩な可能性に挑んでいく姿勢は、音楽の本質を付いている。
DENON COCO-73126
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