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2015年12月 2日 (水)

圓朝速記~真景累ヶ淵(二十)

長屋の衆が勘蔵の家に来て、豊志賀の死を知らせに…
新吉「何を詰らない事を、善六さん極(きま)りを云ってらア」
善六「極りじゃアねえ」…この「極り」って何だろうか?
調べると一般的な意味は、「物事のおさまり、結末」
「いつものこと、おさだまり」というのもあり、こちらか?
また「江戸時代の流行語で物事が思いどおりに運んだ意」
というのもある。これもどうも違う気がして、わからない。

新吉「伯父さん伯父さん」
勘蔵「何だよ、いやに続けて呼ぶな、…」
新吉のこの「伯父さん」を繰り返すのが印象的である。
いかに切羽詰まった心理状態か…ということ。

新吉「…、師匠が膝へ手を突いて云ったぜ、ワア」
勘蔵「ア、何だ何だ、エヽ胆(きも)を潰した」
新吉「ナニ白犬が飛出しました」
勘蔵「アヽ胆を潰した、其の声は何だ、…、胸が痛くなる」
この新吉の「ワア」がすごい。圓生師匠の「豊志賀」では、
本当にびっくりする場面で、勘蔵の「胸が痛くなる」は
よくわかる。実はここが、一番恐いのではないかという。

そして蒲団の間に豊志賀の書置きが見付かるのだが、
「是には何と書いてございますか、此の次に申し上げます」
とのことで、よい切れ場である。続く(二一)にて明らかに。

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