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2016年1月13日 (水)

第277回 柳家小満んの会

早めに出掛けて、今年も神田明神へ新年のお参り。
明神下から昌平橋を渡って、須田町から神田へ
麺屋武蔵神山でらー麺を食べて、三越前へ。
日本橋亭で今年最初の「小満んの会」である。

三遊亭わん丈:牛ほめ
柳家小満ん:雪てん
柳家小満ん:スサノオ
柳家小満ん:盃の殿様

今回は、だだっ子のわがまま三席である。
ご隠居さんが、「お待ちよ」といっているのに…
八つぁんは、「初雪や…初雪や…」とやかましい。
古事記にて、素戔嗚(須佐之男命)は子供のような
またときには凶暴な一面も見せたのであり、その後に
八岐大蛇を退治して、英雄のように愛されるのだが、
しかし性格的には、どうも粗暴な神であったらしい。
そして「だだっ子」が出てくるのが「盃の殿様」であり、
ここでの殿様は、ごねはじめるともうどうしようもない。
周囲は殿様のわがままにいいように振り回されている。
まあ、この「だだっ子」というキーワードは、偶然で
たまたまなのだろうけれど…「盃の殿様」を聞いていて、
そうか!って、思ったのだが、おそらく私の思い込み。
「雪てん」は好きである。私には俳句心はないのだが、
八五郎の奇想天外な句作ぶりには、圧倒されるし、
言葉を巧みに操った展開は、落語ならではのものだ。
「初雪や これが塩なら 金儲け」など、八つぁんの
滅茶苦茶な発想は、俳句には向かない…としながらも
どんどん言葉が出てきて、次から次へのスピード感に
ご隠居さんも次第に一目を置くようになるのである。
八五郎は天才!常識で計れないところが面白さであり。
二席目は「スサノオ」で、去年の「古事記談」に続いて…
という一席かと思ったら、そうではなく…古事記ではなく、
芥川龍之介の「スサノオ」だそうだ。それは知らなかった。
須佐之男命や日本の神話とは、関係ない物語だけれども
性格がスサノオなのだと思う。つまりは凶暴なだだっ子。
この芥川龍之介の作品はぜひ読んでみたいと思った。
青空文庫に「老いたる素戔嗚尊」という作品がある。
三席目は「盃の殿様」で、小満ん師匠のお得意の噺。
会場も笑いに包まれていたが、何とも楽しかった。
このだだっ子の殿様は最高で、堅物の上村弥十郎が
またいい味を出している。二人のやり取りはコント!
上質である。今回はテレビの収録ではないので、
オチは「佐川急便で探している(飛脚のマーク)」だった。
調べてみたら、いまはそのマークは使われていないのか?
19日(火)は横浜の会で「城木屋」「厩火事」「御慶」の三席。

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