« ザルツブルク音楽祭2013 | トップページ | セミヨン・ビシュコフ 2 »

2017年2月18日 (土)

ベルナルト・ハイティンク 17

ベルナルト・ハイティンクの指揮によるショスタコーヴィチで
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との交響曲第11番。
1983年5月にアムステルダム・コンセルトヘボウで収録。
ショスタコーヴィチの交響曲でも最も映像的な作品において、
純音楽的な仕上がりにこだわって、引き締まった表現は、
何とも感動的だ。「1905年」という、立ち上がる民衆たちを
銃殺で制圧する第2楽章の描写も映画にならないのには、
むしろ驚きというべきか。派手になりがちの巨大な効果を
ハイティンクは少し抑制することで、美しい響きが生まれ、
結果的に音楽の真価が真っ直ぐに伝わってくるのを感じる。
各楽章には標題が付けられており、4つの楽章は連続して、
血の事件の惨劇が、時間の流れの中に描写されていく。
そうした方向性は交響詩のようにも考えられているのだが、
ここで音楽を構成している要素は、革命歌からの引用も
多いそうで、作曲技法の極致に研究材料は尽きない。

CDR896

|

« ザルツブルク音楽祭2013 | トップページ | セミヨン・ビシュコフ 2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/64910708

この記事へのトラックバック一覧です: ベルナルト・ハイティンク 17:

« ザルツブルク音楽祭2013 | トップページ | セミヨン・ビシュコフ 2 »