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2017年3月21日 (火)

第138回 柳家小満んの会

往きも帰りもひどい雨だった。濡れた。
県庁に年次報告書を出しに行って、
受付時間が16時30分までなので
出してから小満んの会まで時間があって、
伊勢佐木町の有隣堂で本を見ていた。
でもこういう雨の日は、関内から県庁も
県庁から伊勢佐木町も遠く感じられる。
結局、関内ホールに早く着いてしまって、
しばらくエントランスのチラシ置き場で
時間を潰していたのだが、告知があって、
11月13日から関内ホールが改修工事で
来年の9月末まで、休館になるらしい。
ちょうど師匠が到着されて、挨拶をして、
話してみたところ、もちろんご存知で
11月からは新しい会場に変わるようだ。

春風亭きいち:二人旅
柳家小満ん:和歌三神
柳家小満ん:鶯宿梅
柳家小満ん:味噌蔵

一席目は「和歌三神」だが、師匠がかなり昔にこの噺を
小満んの会で取り上げているのは何となく知っていたが、
やっと聞けた。旦那が権助を供に連れて、雪の向島に行く。
三人のお薦(こも)さんが雪見で狂歌を詠んでおり、粋な姿に
酒を差し入れるのだが、洒落た狂名を名乗っているあたり…
かつては地位のあった方に違いないと「和歌三神」と称えると
謙遜して「いいえ、馬鹿三人」と応えるオチ。雪景色も美しく、
そして登場する人みんなが洒落た振る舞い。権助は除いて。
二席目は「鶯宿梅」である。2010年3月に日本橋で聞いて、
そのときがネタ卸しだったのかもしれないけれど、それ以来、
小満ん師匠が所有している珍品でも一番好きな噺であり、
そのことを話したら「棚卸し」で演じてくれて、それが二度目、
今日も「面白くないからそれっきり…」とおっしゃっていたが、
面白くない…なんて、とんでもない!たいへん面白いのだ。
小満ん師匠ならではの小ネタ、洒落が盛りだくさんであり、
ファンにはたまらないものがある。仲入りで端唄の「春雨」が
会場に流れていたが、どうしてもその辺に馴染みがないので、
取っ付きにくいのかもしれないけれど、養子くさい若旦那は
愛すべき存在に親しみを感じるし、芸者さんとのやり取りで
お座敷風景などは、黒門町の文楽師匠の演じる噺の世界を
どこかイメージさせるところもあって、その辺で私にとっては
小満ん師匠の逸品になるのかも。今回もたくさん笑った。
そして仲入り後は「味噌蔵」だ。正月が過ぎて、冬から春へ
二月、三月の頃は「二番煎じ」と「味噌蔵」をよく聞くけれど、
考えてみると「味噌蔵」はかなりの久しぶり。やっぱり面白い。
しわいやの旦那が、風が強くて店が心配だと帰ることにして、
帰り道、ドジな定吉に小言を連発して、提灯を持たされたら
料理を詰めた重箱を忘れてきたと…旦那はさすがに切れて、
その勢いには圧倒されて、おかしくて仕方がない。番頭が
帳面をいいようにドガチャカする…と旦那はそれを聞いて、
番頭さんは生涯、給金から差っ引きますから!と傑作だ。
ということで、次回は5月23日(火)の第139回であり、
演目は「しびん」「三方一両損」「御神酒徳利」の三席だ。

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