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2017年3月18日 (土)

アルフレッド・ブレンデル 21

ブレンデルのシューベルトを1980年代の録音で
今日は、ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960と
「さすらい人」幻想曲 ハ長調 D.760を聞いている。
1988年7月にノイマルクトのオーベル・プファルツで収録。
ブレンデルは明るい音色で穏やかに滑らかに歌わせて、
晩年のシューベルトに付きまとう死への恐怖や絶望感を
それほど感じさせない。一方で安息や悟りに近い境地を
瑞々しい透明感で表現して、何とも心に響く感動である。
さすらい人幻想曲も剛の表現だけでない、角が取れて、
柔の響きを適切に取り入れているところがさすがだ。
この1980年代のシリーズを収録順に聞き直してみたが、
当時、聞いていたより格段に素晴らしく思える。もちろん
演奏は変わらずにこちらの心境の変化だが、それだけ
歳をとったということか。ブレンデルのシューベルト録音は
名演として有名であり、これらも最高の評価が与えられて、
広く知られてきたが、やはり代わりは存在しないようだ。

PHILIPS 422 062-2

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