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2017年3月23日 (木)

ジャン・イヴ・ティボーデ 1

ジャン・イヴ・ティボーデでブラームスとシューマン。
ブラームスのパガニーニの主題による変奏曲
シューマンのアラベスクと交響的練習曲(遺作変奏付)
1994年7月にロンドンのヘンリー・ウッド・ホールで収録。
練習曲のように技巧的な変奏曲と変奏曲形式の練習曲で
ありそうで意外になかったよい選曲だ。しかしブラームスも
パガニーニの主題を扱うとリストの超絶技巧を思わせて、
影響を受けたシューマンではなく、リストに近いのであり、
このパガニーニの主題による変奏曲は、どうも異色だと
私は思っているのだが、若い頃のブラームスは、こうした
方向性の作品をいくつか書いていた。思い浮かぶのは、
ピアノ・ソナタ 第2番など、まるでリストの作品のようで、
若い頃にリストの元を訪ねているそうだし、少なからず
憧れはあったのだろう。テーマとしては同類の音楽だが、
本来、近いところにいるはずのシューマンとブラームスで
ここではガラッと響きが変わるので、そこが面白さかと。
世界的にメジャーになった時期のティボーデの演奏で
絶好調に鮮やかながらも重厚な音楽を聞かせている。

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2017年3月22日 (水)

ミヒャエル・ギーレン 17

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第4集)から
シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏で
ヨゼフ・スークのヴァイオリン独奏による
ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲 イ短調
1970年1月9日にシュトゥットガルトのリーダーハレ。
明解な響きの追及でしっかりとした造形が特長だが、
ヨゼフ・スークも力強いヴァイオリンを聞かせているし、
ギーレンだからといって特徴的なことがあるのではなく、
ドヴォルザークの感動的な音楽をたっぷり堪能できる。
この曲をはじめて聞いたときは地味に感じたものだが、
現在ではよく聞くようになって、理解が深まるほどに
ますます素晴らしく思えてくる。シンフォニックである。

SWR>>music CD-No.SWR19028CD

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2017年3月21日 (火)

第138回 柳家小満んの会

往きも帰りもひどい雨だった。濡れた。
県庁に年次報告書を出しに行って、
受付時間が16時30分までなので
出してから小満んの会まで時間があって、
伊勢佐木町の有隣堂で本を見ていた。
でもこういう雨の日は、関内から県庁も
県庁から伊勢佐木町も遠く感じられる。
結局、関内ホールに早く着いてしまって、
しばらくエントランスのチラシ置き場で
時間を潰していたのだが、告知があって、
11月13日から関内ホールが改修工事で
来年の9月末まで、休館になるらしい。
ちょうど師匠が到着されて、挨拶をして、
話してみたところ、もちろんご存知で
11月からは新しい会場に変わるようだ。

春風亭きいち:二人旅
柳家小満ん:和歌三神
柳家小満ん:鶯宿梅
柳家小満ん:味噌蔵

一席目は「和歌三神」だが、師匠がかなり昔にこの噺を
小満んの会で取り上げているのは何となく知っていたが、
やっと聞けた。旦那が権助を供に連れて、雪の向島に行く。
三人のお薦(こも)さんが雪見で狂歌を詠んでおり、粋な姿に
酒を差し入れるのだが、洒落た狂名を名乗っているあたり…
かつては地位のあった方に違いないと「和歌三神」と称えると
謙遜して「いいえ、馬鹿三人」と応えるオチ。雪景色も美しく、
そして登場する人みんなが洒落た振る舞い。権助は除いて。
二席目は「鶯宿梅」である。2010年3月に日本橋で聞いて、
そのときがネタ卸しだったのかもしれないけれど、それ以来、
小満ん師匠が所有している珍品でも一番好きな噺であり、
そのことを話したら「棚卸し」で演じてくれて、それが二度目、
今日も「面白くないからそれっきり…」とおっしゃっていたが、
面白くない…なんて、とんでもない!たいへん面白いのだ。
小満ん師匠ならではの小ネタ、洒落が盛りだくさんであり、
ファンにはたまらないものがある。仲入りで端唄の「春雨」が
会場に流れていたが、どうしてもその辺に馴染みがないので、
取っ付きにくいのかもしれないけれど、養子くさい若旦那は
愛すべき存在に親しみを感じるし、芸者さんとのやり取りで
お座敷風景などは、黒門町の文楽師匠の演じる噺の世界を
どこかイメージさせるところもあって、その辺で私にとっては
小満ん師匠の逸品になるのかも。今回もたくさん笑った。
そして仲入り後は「味噌蔵」だ。正月が過ぎて、冬から春へ
二月、三月の頃は「二番煎じ」と「味噌蔵」をよく聞くけれど、
考えてみると「味噌蔵」はかなりの久しぶり。やっぱり面白い。
しわいやの旦那が、風が強くて店が心配だと帰ることにして、
帰り道、ドジな定吉に小言を連発して、提灯を持たされたら
料理を詰めた重箱を忘れてきたと…旦那はさすがに切れて、
その勢いには圧倒されて、おかしくて仕方がない。番頭が
帳面をいいようにドガチャカする…と旦那はそれを聞いて、
番頭さんは生涯、給金から差っ引きますから!と傑作だ。
ということで、次回は5月23日(火)の第139回であり、
演目は「しびん」「三方一両損」「御神酒徳利」の三席だ。

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相鉄と京急 沿線の不思議と謎

県庁に書類を出しに行って、小満んの会まで
時間があったので、伊勢佐木町の有隣堂で
本を見ていたのだが、ついつい買ってしまう。

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「相鉄沿線の不思議と謎」
相鉄は地元なので、地域の歴史を知るには、
鉄道の発展を抜きに考えることはできなくて、
これは持っておかないと!読んでみよう。

20170321b

「京急沿線の不思議と謎」
昔から京急が大好きなので、欲しくなるのだが、
沿線の知識としては、品川から神奈川まで
京急の沿線というのは、まさに東海道なので
街道歩きが好きな私としては、持っておきたい。

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2017年3月20日 (月)

クラウディオ・アバド 30

クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団による
チャイコフスキーの交響曲全集を聞いている。
交響曲 第6番 ロ短調「悲愴」とスラブ行進曲
1986年11月10日にシカゴ・オーケストラホール。
アバドの「悲愴」は、速めのテンポで流れるようであり、
響きも渋めの色合いで、まさに引き締まっている。
鋭く緻密に音を追及していく辺り、指揮している姿が
目に浮かぶようで、アバドならではの仕上がりだ。
要所で畳み掛けるように音楽を加速させるけど、
あくまでも客観的に冷静なコントロールであって、
シカゴ交響楽団のシャープな音色も協調している。
この演奏も魅力的だけど、しかしこの「悲愴」こそ、
ベルリンフィルで後の録音を残してほしかった。
逆に1970年代のウィーンフィルとの録音もある。
スラブ行進曲はさらに荘厳な響きでまた感動的!

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2017年3月19日 (日)

3月19日の感想

徳光さんの「路線バスで寄り道の旅」の今日の放送、
新横浜から保土ヶ谷、伊勢佐木町への旅だったが、
保土ヶ谷でお昼ごはんという…東海道保土ヶ谷宿で
入った店がなんと「宿場そば 桑名屋」だったのだ。
木曜日に行ったばかり。母と横浜で用事があって、
横須賀線で一駅の保土ヶ谷に出て、食べてきた。
番組を見ていて、あまりに直近で知っている景色で
少々驚き。明治19年の創業だそうな。やはりだが、
初代が桑名の出身で桑名屋の屋号になったらしい。
この前は「あなご天せいろ」を食べたが、徳光さんの
「桜えびのかき揚げせいろ」もおいしそうだった。

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2017年3月18日 (土)

アルフレッド・ブレンデル 21

ブレンデルのシューベルトを1980年代の録音で
今日は、ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960と
「さすらい人」幻想曲 ハ長調 D.760を聞いている。
1988年7月にノイマルクトのオーベル・プファルツで収録。
ブレンデルは明るい音色で穏やかに滑らかに歌わせて、
晩年のシューベルトに付きまとう死への恐怖や絶望感を
それほど感じさせない。一方で安息や悟りに近い境地を
瑞々しい透明感で表現して、何とも心に響く感動である。
さすらい人幻想曲も剛の表現だけでない、角が取れて、
柔の響きを適切に取り入れているところがさすがだ。
この1980年代のシリーズを収録順に聞き直してみたが、
当時、聞いていたより格段に素晴らしく思える。もちろん
演奏は変わらずにこちらの心境の変化だが、それだけ
歳をとったということか。ブレンデルのシューベルト録音は
名演として有名であり、これらも最高の評価が与えられて、
広く知られてきたが、やはり代わりは存在しないようだ。

PHILIPS 422 062-2

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2017年3月17日 (金)

ジャン・エフラム・バヴゼ 2

ジャン・エフラム・バヴゼのピアノでラヴェルの作品。
クープランの墓、前奏曲、グロテスクなセレナード、
ボロディン風に、シャブリエ風に、古風なメヌエット、
ハイドンの名によるメヌエット、優雅で感傷的なワルツ、
亡き王女のためのパヴァーヌを聞いている。
2003年1月にバート・アーロルゼンで収録されている。
後に管弦楽に編曲されている作品が選ばれているが、
そのイメージだとピアノの音域に収まっていないような
ついそんなことも考えてしまう豊かな可能性なのであり、
素直に楽しい音楽。そういう中でピアノだけでの演奏で
優雅で感傷的なワルツは、私の大好きな作品である。
亡き王女のためのパヴァーヌも深い余韻で感動的だ。

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2017年3月16日 (木)

ジャン・エフラム・バヴゼ 1

ジャン・エフラム・バヴゼのピアノでラヴェルを聞く。
今日は、夜のガスパール、水の戯れ、ソナチネ、鏡、
2003年1月にバート・アーロルゼンで収録されている。
非常に丁寧に模範的で、私はこういう演奏が好きだ。
超絶技巧も鮮やかに音楽の作りが明瞭に表現されて、
閃きとか瞬間の輝き、そして音の揺らぎといったものは、
それほど強調される演奏ではないのだが、この手堅さ、
端正な仕上がりは、よく知っている人には安心感である。
何かが加えられるのではない音楽のそのものの美しさ、
細やかな表情が自然な形で伝わってきて、素晴らしい。
とはいったものの14年前の録音で、現在のバヴゼなら
どんなラヴェルを聞かせるのだろう…って、考え出すと
その閃きとか輝きとか、色彩が増しているかもしれない。

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吾輩ハ猫デアル 217

「たらちね」で言葉が丁寧なお嫁さんに
「一旦、偕老同穴の契りを結びし上は…」
のような台詞があったと思うのだが、
「偕老同穴」とは、「ともに同じ墓に入る」から
「夫婦が仲むつまじく添い遂げること」という
意味だそうである。夏目漱石の手にかかると…

朝日新聞に連載中の「吾輩ハ猫デアル」

それだから偕老同穴とか号して、
死んでも一つ穴の狸に化ける。
野蛮なものさ。…

なんというふうに書かれてしまっている。

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2017年3月15日 (水)

3月15日の感想

今日もWBCで第2ラウンド最後のイスラエル戦に
力が入った。5回までは投手戦で静かに観ていたが、
6回の筒香のホームラン以降、気合いが入った。
ドジャー・スタジアムでの準決勝は21日(火)18時~、
日本時間だと22日(水)の午前10時の試合開始。
決勝は翌23日(木)のようで、楽しみだ!祈必勝。

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2017年3月14日 (火)

3月14日の感想

WBCのキューバ戦、テレビの放送がはじまり、
試合開始前から最後までずっと観てしまった。
この大会でリードを許したのは今日がはじめてか?
しかし八回に勝ち越して、鮮やかな勝利に大興奮。
明日は第2ステージ最後のイスラエル戦である。
ここまで来たら全勝でアメリカに行ってほしい!

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2017年3月13日 (月)

第284回 柳家小満んの会

何となく余裕をもって出かけたので、順調に着けた。
夕方からお江戸日本橋亭で柳家小満んの会である。

春風亭きいち:寄合酒
柳家小満ん:伽羅の下駄
柳家小満ん:小いな
柳家小満ん:小言幸兵衛

伽羅の下駄といえば、吉原通いの仙台の伊達様だか、
銘木に六つの穴を開けて下駄にしてしまったという、
川柳が紹介されて、穴を開けてというのでつながるのが、
続く覗きからくりの「小いな」かと。一方「伽羅の下駄」で
活躍するのが、豆腐屋の六さんだが、「小言幸兵衛」でも
豆腐屋がひと暴れする場面があり、豆腐屋つながりか?
何となく関連ありそうな演目の選び方ではあるけれど、
これも毎回、私の考えすぎで、まあ、偶然なのだと思う。
去年だったか?関内の小満んの会で「仙台高尾」を
聞いているのだが、すると「伽羅の下駄」という題名で
連想するのは仙台の伊達様である。伽羅の下駄を履き、
吉原の三浦屋高尾太夫の元へ通い詰めていたという。
その途中、暴漢に襲われ、豆腐屋に逃げ込んだそうな、
その辺を踏まえた落語であり、このところ商売をサボって
朝起きてこない豆腐屋の六さんが大家さんに説教をされ、
今日は夜明け前から大豆をごろごろ挽いているのだが、
そこに訪ねてきたのが派手な形のお侍で、水を所望せれ、
汲みたての井戸水を差し上げるのだが、礼に…といって、
伽羅の下駄を置いていく。竈の下にあったので、香りが
漂いはじめたのだか、そこで小満ん師匠は、お香の演出、
ニッキのような甘い香りが会場に漂って、実に洒落た一席。
大家さんに片っ方で百両、一足で二百両はする下駄だと、
家宝にしろと教わるのだが、そこで六さん、ゲタゲタと笑い、
おかみさんはキャラキャラと笑う少々バカバカしいオチで、
軽くて楽しい何ともいい噺だ。こういう噺は大好きである。
続いて二席目は「小いな」だが、時代は明治の頃であり、
三井物産の創始者で益田孝の息子、益田太郎は英国に
留学をして、本場の喜劇を日本に伝え、その脚本も書き、
落語の方では、益田太郎冠者の名前で知られているが、
品川の御殿山にある豪邸で派手な暮らしをしていたという
その辺の情景が盛り込まれての噺であり、幇間の一八が
新富座の芝居へと迎えに来る。主人は調べもので忙しく、
代わりに女房と女中を連れていき、その流れで湯河原へ
ゆっくりしてくるといい…と送り出すが、するとその間に
柳島の芸者で小いね(演目「小いな」だが)を連れてきて、
芸者、幇間の鳴り物に料理を誂え、離れの広間で大宴会。
観劇中の奥様だったが、ふとこの悪巧みに気付き、急遽、
戻ってきてしまったが、広間の襖に心張りをかって、撤収。
女中に無理に襖を開けさせようとするが、引手が取れて、
穴が開いてしまった。中の大慌てを一八が覗きからくりで
語り聞かせるが、時間を稼ぎ、奥様が覗き穴から様子を
伺ってみると主人は元の通りに中で調べものをしていた。
明治の派手な遊びで、ここでの空気にちょっと感じたのは、
どこか小満ん師匠の「つるつる」に通じる気がしたけれど
それは幇間が、見事な裁量で場をやりくりする…という
可笑しいながらも細やかな気遣いで、やはり幇間の芸が
印象的だったからであろうか。前半のはじめて聞く二席は、
楽しかった。仲入り後はお馴染みの「小言幸兵衛」である。
こちらも師匠のお得意の噺であろう。今日、気付いたのは、
最初の乱暴な豆腐屋が戸を閉めずに帰ってしまうのだが、
仕立屋は中の様子を伺って、気難しい家主の小言を聞き、
格別に気を使って、丁寧な口をきいていたのかもしれない。
家主の立て続けの質問に周到に答えていく仕立屋であり、
豆腐屋とのやり取りを外でずっと聞いていた可能性もある。
それによって見事に模範解答の受け答えをしていくのだが、
雑でも丁寧でも家主はどちらも気に入らないのであって、
幸兵衛さんの逆鱗に触れて、追い返されてしまうのだ。
どう答えても小言をいわずにいられないのが田中幸兵衛、
そこで小言幸兵衛なのである。続いて花火職人の登場で、
今回もオチは、「花火職人!どうりでポンポン言い通し」。
ということで、来週の火曜日、21日は関内の小満んの会、
「和歌三神」「鶯宿梅」「味噌蔵」の三席。楽しみである。

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2017年3月12日 (日)

3月12日の感想

WBCの試合を観ているのだが、今日はオランダ戦。
大河の「おんな城主直虎」は、夕方BSで見ておいて、
オランダ戦を最初から延長戦が終わったらもう夜中。
長かった。観ていて疲れたけど、最高に楽しかった。
キューバ、イスラエルとまだまだ続くが、次回は火曜。
昼間の試合もあるので、開始時間が遅いのだが、
それにしても遅くまで熱戦で、もう大興奮である。

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2017年3月11日 (土)

アレクサンドル・タロー 3

アレクサンドル・タローのラフマニノフを聞いている。
アレクサンドル・ヴェデルニコフの指揮による
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニーと協演した
ラフマニノフのピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
2016年1月5-7日にリヴァプール・フィルハーモニック。
幻想的小品集 作品3、ヴォカリーズ 作品34-14、
6手のための3つの小品~ロマンス、ワルツ
2016年2月13-16日にパリのサル・コロンヌで収録。
協奏曲では、指揮のアレクサンドル・ヴェデルニコフ、
6手のピアノで高音にはアレクサンドル・メルニコフ、
低音にはアレクサンダー・マザールが参加しており、
このアレクサンドルがよってたかってラフマニノフという
何かの冗談なのだろうか。いや、少しのおふざけもなく、
あまりにも素晴らしい演奏に感動した。期待通りである。
アレクサンドル・タローは細やかな表情付けが魅力だが、
ときに大胆に歌って、豊かに表現の幅は広がっている。
それにヴェデルニコフの指揮がまた雄弁でこれは最高!
ラフマニノフで大いに脱皮している印象はあるのだが、
幻想的小品集も美しい演奏だし、とにかく納得の一枚。
6手のためのロマンスは、協奏曲の第2楽章と類似で
はじめて聞いたけれど、企画や選曲もまた凝っている。

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2017年3月10日 (金)

ズービン・メータ 12

ズービン・メータ指揮イスラエルフィルによる
ブラームスの交響曲全集を聞いていきたい。
今日は、交響曲 第1番 ハ短調 作品68で
1992年10月4-27日にマン・オーディトリウムで収録。
心にずっしりと響いてくる感動的な演奏だ。素晴らしい。
丸みを帯びた表現で角が当たるところがなく、ハ短調の
厳しさのある音楽にもどこか幸福な気分が感じられて、
音楽に自然に深く入っていける。イスラエルフィルの
弦の音色は独特な明度があって、美しいブラームス。
メータはこの第1番の交響曲をウィーン、ニューヨーク、
そしてイスラエルフィルとは、このCDと後のライブ盤と
多くの録音を残しているが、この演奏がベストだと思う。

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今日の月は…月齢11.5

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17時39分に東の空に見えた月齢11.5の月。
日の入りの少し前。明後日が満月(月齢13.5)だ。

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横浜の風景から 502

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瀬谷区阿久和南1丁目からの日没だが、
ここではちょっと手遅れダイヤモンドであった。
今日も前に雲がかかってわかりにくいのだけど
富士山の右側に見えるのはお墓山である。

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クラウディオ・アバド 29

チャイコフスキーの交響的バラード「地方長官」について
ちょっと補足だが、初演の後にチャイコフスキーは、
オーケストラの総譜を破棄しており、現在のスコアは、
没後にパート譜から復元されたものである。このCDの
発売された当時には、あまり演奏されていなかった。
その後の録音で聞いたことがあるのは、プレトニョフと
インバルぐらいだが、私はかなり好きな作品である。
その中でもアバドの指揮は一段と緊迫感のある響きで
スコアから音を引き出す力はすごい。感動的な演奏だ。
後半に「悲愴」とそっくりのところがあって、同時期の作曲。

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2017年3月 9日 (木)

クラウディオ・アバド 28

クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団による
チャイコフスキーの交響曲全集を聞いている。
交響曲 第5番 ホ短調と交響的バラード「地方長官」
1985年2月25,27日にシカゴ・オーケストラホール。
アバドの1980年代の名盤だが、いま聞いても最高だ。
音の勢い、鋭さ、明確さ、音楽はシャープに鳴り響いて、
同時に雄弁に歌い、音楽にうねりが生まれてくるのは、
アバドのチャイコフスキーの最大の魅力、凄さである。
しかしその後、基本的には同じ方向性だと思うのだが、
ベルリンフィルでこの第5番は再録音しているので、
新しい録音の方が目立ってしまう傾向にあると思うが、
こちらの演奏に不満が残ったから…ということでは、
決してないと思う。私はそう感じているのだけど。
「地方長官」の緊張感がまた圧倒的であり、感動!

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今日の月は…月齢10.5

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17時33分に東の空に見えた月齢10.5の月。
日の入りは17時44分でその少し前である。
快晴の空で日が沈んでからはきれいに見えた。

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横浜の風景から 501

泉区からダイヤモンド富士が見える時期なのだが、
朝は真っ白に雪化粧の富士山が見えたのだけど、
午後は雲が出て、ダメ元で和泉上橋に行ってみた。

20170309a

日没にはちょっと間に合わなかったのだけど、
太陽は富士山のちょうど真後ろに沈んでいる。
雲がかかっているので、山の形はわかりにくいか。

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2017年3月 8日 (水)

今日の月は…月齢9.5

午前中は快晴で日没の富士山に期待したのだが、
15時頃から急に暗くなってきて、突然の強い雨。
反対側の空は晴れているので通り雨なのだが。

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夕方、西の方角は曇り空で富士山は隠れてしまったが、
東は晴れて、17時17分に南東の空高くに見えた月。
今日は月齢9.5で、日曜日が満月(月齢13.5)である。

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2017年3月 7日 (火)

ミヒャエル・ギーレン 16

ミヒャエル・ギーレン・エディション(第4集)から
ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏で
メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」序曲(1968.5.3)
スメタナの歌劇「売られた花嫁」序曲(1968.10.11)
以下は、南西ドイツ放送交響楽団の演奏だが、
リストのメフィスト・ワルツ 第1番(2007.6.5)
ワーグナーの歌劇「ローエングリン」前奏曲(1992.8.19)
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲(1990.9.5)
ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」(1995.12.13)
ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲(1990.6.15)
J.シュトラウスII世の皇帝円舞曲(1990.6.15)
「ローエングリン」の前奏曲は、ブルックナーとの収録で
今回が初出ではないのだが、久しぶりに聞くと感動的だ。
そういえば、当時もたいへん気に入ったと思い出された。
「マイスタージンガー」の方は、聞いた記憶がないけれど
これがまた最高。ギーレンが楽劇の全曲を演奏したという
記録は残っていないと思うが、この「マイスタージンガー」は
コンサートの演奏というよりこれから幕が開きそうな雰囲気、
不思議だけど、そんな空気が感じられて、何ともうれしい。
丁寧な指揮で主導動機の扱いが劇場の感覚に近いのかも。
ギーレンには珍しい名曲集の印象だけど、こういう作品だと
かえって個性が発揮されるし、手を抜かない厳格さが冴え、
リラックスして楽しみながらにギーレンの妙技が堪能できる。
拍手からそのまま入る「皇帝円舞曲」はアンコールのようで、
これがまたなんて素敵な演奏だ。短縮版なのが実に惜しい。

SWR>>music CD-No.SWR19028CD

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2017年3月 6日 (月)

リッカルド・ムーティ 13

リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団で
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いていく。
今日は、交響曲 第1番 ハ長調と第5番 ハ短調で
1985年11月2,4,9日にフィラデルフィアで収録されている。
スムーズに快調な流れで音楽が展開されていくのだが、
どうも刺激が足りないのは、主に録音が原因である。
1980年代の中頃って、こういう仕上がりが多かった。
ムーティはきびきびとした足取りで音楽を運んでいるが、
その音はおっとりと穏やかで、現在の感覚からすると
ちょっと物足りない。第5番の終楽章は感動的である。
気合いが入って、力強い響きが畳み掛けるようであり、
最後になってムーティらしくなってきた。この音である!

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2017年3月 5日 (日)

エマーソン弦楽四重奏団 12

エマーソン弦楽四重奏団のヤナーチェクだが、
弦楽四重奏曲 第1番と第2番「内緒の手紙」
そして二曲の間にマルティヌーの3つのマドリガル
2008年5,6月にニューヨークのクイーンズ大学で収録。
エマーソン弦楽四重奏団のドヴォルザークを聞いたが、
チェコつながりで今日はヤナーチェクとマルティヌーである。
録音もほぼ同じ時期だが、こちらの方が少し先行している。
独特のシャープな感覚で、スッキリとした明瞭な響きだが、
こういう仕上がりになるであろう…というのと改めて聞くと
他の演奏では、もっと濃厚な聞かせ方をさせているものが
多いのかとヤナーチェクの世界観を雰囲気で表現しようと
そういうことである。エマーソン弦楽四重奏団はその点で
徹底してクリアであり、作品のイメージよりも明確な意図。
現代的だが冷たさはないし、心も通って見事なバランス。

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2017年3月 4日 (土)

今日の月は…月齢5.5

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17時42分に南西の空高くに見えた月。
今日は月齢5.5で、これからの暦を調べると
12日の日曜日が満月(月齢13.5)である。

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横浜の風景から 500

この辺りから見える富士山が、
まもなくダイヤモンド富士なのだけど、
あと一週間ほどの予定でまだ早い。

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瀬谷区阿久和南1丁目から今日の日没。
富士山の右側はお墓山に隠れている。

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2017年3月 3日 (金)

アルフレッド・ブレンデル 20

ブレンデルのシューベルトを1980年代の録音で
今日は、即興曲 D.899と即興曲 D.935を聞いている。
1988年7月にノイマルクトのオーベル・プファルツで収録。
この時期のブレンデルは、独特な濃密な表現が特長で
しかし非常に引き締まって、集中力のある響きがするので
改めて聞くと流れのいい展開は爽快でもあるし、しなやか。
重厚な深みを湛えているのにその表情は滑らかであり、
シューベルトは、これこそが理想だ!って、思うのだけど
しかしこういう演奏を聞かせているのはブレンデルだけで、
やはり感動的である。発売当時も最高の評価だったが、
30年が経つけれど、いま聞いても実に瑞々しい音楽。

DECCA 422 237-2

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3月3日の感想

20170303

父が亡くなって、まもなく一年になるので
お墓参りに行ってきた。雨が上がって、いい天気。
しかし今日は、かなりの花粉が飛んでいたらしい。

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2017年3月 2日 (木)

パーヴァリ・ユンパネン 1

パーヴァリ・ユンパネンのピアノでブーレーズの作品。
ピアノ・ソナタ 第1番(1946)、第2番(1947/1948)、
第3番(1955-1957)とすべてのピアノ・ソナタを演奏。
2004年5,6月にクオピオ・ミュージック・センターで収録。
パーヴァリ・ユンパネンでベートーヴェンのソナタ全曲を
聞こうと思っているのだが、今日はその前にはじめて
ユンパネンの名前を知った、このブーレーズの演奏。
メジャーデビューが現代音楽の録音だったのである。
ブーレーズのピアノ・ソナタは、演奏も困難だろうけど
聞くのもまた極めて難解である。第2番に関しては、
昔からポリーニの名盤があるので、知っていたけれど
ユンパネンの演奏はよりしなやかにさすがに現代の
望みうる最高の水準を行っていると思う。録音もまた
最新の技術により理想の響きが実現されているので
深みのある豊かな音色に感動した。音楽は難しいが
心に響いてくるものがあるので、そこは傑作と名演。

CDR900

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2017年3月 1日 (水)

ツィモン・バルト 3

ツィモン・バルトのピアノによるラヴェルの作品で
夜のガスパール、鏡、水の戯れを聞いている。
2005年2月と2006年1月にフィンランドにある
ヤルヴェンパーのホールで収録されている。
大柄で筋肉ムキムキのツィモン・バルトのイメージ、
その通りにスケールの大きい思い切った表現だが、
ここでそれを構成しているあらゆるディテールは、
信じられないような弱音を駆使して、繊細な表情、
その表現の幅は、どこまでも限界に挑戦している。
一般的には演奏史での常識というものが存在するが、
ツィモン・バルトはそうした既成概念にはとらわれず、
自らを信じて、すべてをゼロから新しく構築している。
それにしても美しい音色で不思議なぐらいの透明感。
やっぱりツィモン・バルトは天才。恐るべき可能性!

ONDINE ODE1095-2

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