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2017年6月22日 (木)

マルティン・シュタットフェルト 1

マルティン・シュタットフェルトでショパンの練習曲集。
練習曲集 作品10と作品25の24曲の練習曲だが、
調性の異なるそれぞれの曲をつなぐ間奏曲のような
即興演奏ということだが、シュタットフェルトによる
曲が挿入されている。2016年7月25-29日に
ベルリンのイエス・キリスト教会で収録されている。
挿入のないところでも曲は連続して演奏されるし、
全体がひとつの流れに途切れることなく進むように
シュタットフェルトは意図して弾いているようである。
その点でも音楽的に響くように練習曲としての性格は
完全に失われて、技巧的な面をここまで打ち消して、
優しく、柔らかく聞かせた演奏は聞いたことがない。
しかしだからこその魅力であり、何と表現すべきか、
シューマンの子供の情景を弾くつもりで練習曲を
弾いたような、かわいらしい仕上がりは何ともいい。
角の取れたソフトなタッチで、すべては丸い音で、
全く新しい世界を描き出すことに成功している。
これまでの常識とあまりにもかけ離れているが、
もう天才としかいいようがなく、私は好きである。
そう、これは練習曲集というより、詩集なのだ。

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