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2017年6月13日 (火)

マルク・アンドレ・アムラン 7

マルク・アンドレ・アムランでリストの作品を聞いている。
BACHの主題による幻想曲とフーガ、
詩的で宗教的な調べ~孤独の中の神の祝福、
巡礼の年 第2年(補遺)ヴェネツィアとナポリ
ピアノ・ソナタ ロ短調 という選曲である。
2010年8月25-27日にロンドンのヘンリー・ウッド・ホール。
速く弾くところで極限まで高速にそれが恐るべき鮮やかさ、
どの瞬間にも完璧に明瞭なタッチを保つという、そこに
真のヴィルトゥオーゾを感じるのだが、しかしアムランは
リストの作品に派手さを求めることはなく、真摯な姿勢で、
そこに存在する深い宗教性が浮かび上がってくるのであり、
実に通な世界である。アムランの超絶技巧が有名だが、
選曲に関しても作品への理解は本当に研究家だと思う。
ピアノの音色は美しく、その透明感が際立っているが、
抑制された範囲内に追い込んで密度を高めていくという
極めてストイックな一面が感じられるのであり、こちらも
それを受け止める覚悟がいるような、崇高な空気感で、
リストのそうした側面に光を当てているのだと思う。

hyperion CDA67760

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