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2017年8月29日 (火)

圓朝速記~真景累ヶ淵(四十)

三蔵と與助がお累を見舞う場面である。
何とか妹に新吉と縁を切るように説得する。

與助「…些(ちっ)とお擦(さす)り申しましょう、
おゝおゝ其様(そん)なに痩(やせ)もしねえ」
三蔵「それは己だよ」

與助が病で寝ているお累の体を擦ろうとすると
何とも間抜けである。こういうところが落語らしい。

三蔵は與助に家へ蚊帳を取りに行かせ、
暗がりの中、台所の火打箱を取り出して、
破れ行燈に灯りを入れ、改めてお累の顔を見る。

善々(よくよく)お累の顔を見ると、実に今にも
死のうかと思うほど痩衰えて、見る影は
ありませんから、兄三蔵は驚きまして、

暗闇の中に灯りが入って、ようやく見えた妹の顔が
今にも死ぬばかりの痩せ衰えでこの描写も恐ろしい。

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