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2018年1月22日 (月)

第143回 柳家小満んの会

まさかここまで大雪になってしまうとは…
横浜市内陸部の豪雪地帯にいるもので
夕方、駅に出るのに早速、大変な騒ぎ。
電車は5分程度の遅れだが、減速して、
反対の下り線は、早めの帰宅で大混雑。
早めに出たので早めに到着できたけれど、
大雪の小満んの会ははじめてで、これは
よい想い出になりそう。ちなみに帰りは、
帰宅ラッシュも終わって、電車はガラガラ。
50分遅れの運行だけど、順調に帰れた。
人も歩かず、近所は雪に埋もれていたが。

金原亭駒六:道灌
柳家小満ん:お楠物語
柳家小満ん:花筏
柳家小満ん:火事息子

「お楠物語」は浄瑠璃を落語に移した小満ん師匠の作で
会の案内ハガキにすでにそうした紹介があったのだけど、
帰ってから読み返してみたところ、写真師下村連杖作の
「横浜開港奇談」から初段の「お楠子別れの段」とある。
下村連杖は維新の頃に異人さんから写真の技術を学び、
野毛坂に写真館を開いて、日本人初の写真師として、
活躍していたとそういう説明を聞いたように思うのだが、
つまりマクラも含めると明治維新の「横浜物語」という
そんな印象である。この噺は、横浜の会の限定のネタ?
横浜村の漁師が、野毛坂にある楠の木に打ち込まれた
藁人形の五寸釘を抜いてやったことで、その恩返しに
楠の木の精が女房になってやるのだが、その大木が
伐り倒されることになり、娘への別れの言葉を蓄音機に
録音して残すという、ペルリーが置いていった蓄音機で
師匠もこの辺が荒唐無稽だと、横浜開港の雰囲気が
たっぷりと伝わって、ウソでも幕末明治の空気である。
かつての漁村で横浜村と吉田新田、外国人居住区と
現在の関内、桜木町周辺の歴史だが、市民ならば、
何となくは知っているのだけど、改めて勉強したくなる。
師匠は、益荒雄が十両に上がったばかりの頃から
ファンだったそうで、マクラの相撲ネタが面白かったが、
お馴染みの「花筏」がよかったのである。なぜかというと
提灯屋さんに花筏の代役を頼む親方の貫録がよくて、
つまり関取やその師匠がそれらしく聞こえるかであろう。
本物は知らないので、イメージが大切、ということだが。
仲入り後は「火事息子」であり、師匠のが少し違うのは、
臥煙になった若旦那が病で臥せている母の夢を見て、
うなされているところを仲間に起こされ、夢の話が入り、
付近の火事で実家に戻ってくる理由付けがされている。
楽しく、笑いながらも親子の情愛があふれている噺で
まさに今の冬の乾燥にぴったりの感動的な噺なのだが、
それがまさかの大雪に見舞われるとは、驚きだった。
ということで、次回は3月19日(月)の第144回であり、
「家見舞」「お茶汲み」「花見の仇討」の三席である。

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